1話 この世界に転生したら
それは一週間前のことでした。
高校三年生、結城ルナが久しぶりに友人と一緒に外に行った。アニメ專門店とか書店とかに行きました。
平和な一日でしたが、帰る時その二人は論争に浸った。
「だからなんでだよ!その底辺エロゲームの世界はどこが面白いんだ!」
道を歩いているルナとあさひは転生したい世界について話し合っている。
「その底辺ゲームだな、女性の服は全員変態みたいじゃねぇか!まるで裸のままで身体にシールをつけるだけだ!お尻も全部丸出しだ!その世界にとってそんな服は常識か?マジでその世界に行きたいのか?」
「お前わかってないなー、ルミシア団長はかっこいいぞ?私は一生団長推しですよ?」
あさひが持ってるゲームは、ある王国が帝国の侵攻によって壊滅させられたRPG。ただのエロゲームで、どう見ても駄作。
作品のことを話し合う時、ルナは態度がちょっと凶暴になる。一方、あさひは意地悪笑顔でこう言って、
「エルフ女騎士団のルミシア団長はかっこよくて、美しくて、優しくて、賢くて、女神のようだ!このゲームの世界に生まれたら絶対にルミシア団長の後輩になって、一生ルミシア先輩を守ります!」
「賢い?このエルフ女騎士?雑兵相手が子供人質捕まえたらすぐに悔しい態度で『もう仕方ない、全員降伏する』と命令して騎士団を壊滅させたアホか?理解できねぇ!一体なんでこの底辺ゲームが好きだよ!」
「まあ、例を挙げると、世界中の色々な美味しい料理に比べると、私が小さい頃からずっと食べてるオヤジの店の料理は不味いと言える。それでも、一番好きな店はやっぱオヤジの店。こんな気持ち、わかるかい?」
「…団長を含めてエルフ女騎士団は全員無様敗北担当だぞ?負ける時は本当にバカみいよ?」
「文句ある?とにかく來世があれば私はこのゲームの世界に生まれる予定。ルナも来い?」
「あたしは、もしその世界に転生したら帝国軍とかドラゴンとかの悪の勢力を全部殺すかもしれないな」
「いいねー、そうすると団長と一緒に幸せな日常を送れる!永遠に!」
そのゲームの世界はなかなか非道的な世界。
人間と亜人間が悪党に倒れると、男性は問答無用に殺されて、女性は屈辱を受けて生き地獄に落ちる。腳本家の悪趣味によって、女性が遭った酷い目はほとんど、尊嚴を完全に破壊するギャグ描写。痛いギャグ描写だからこそ、女性に対する悪意を強烈に感じ取れる。
「だいたいこんな底辺ゲーム、今更ファンがいるわけないだろう。ゲーマーもきっと男性しかいねぇ。このゲームをクリアした女性は、この世の中ではあたしとお前しかいねぇと思う」
「そんなことないわー。どこかがきっと、この女性を虐める世界が大好き女性同士がいると思う!」
「…」
あさひの興奮顔を見て、ルナは息を吐いた。
あさひが変態すぎてただの女オタクはこいつと話し合えるわけないのに、自分はなんであさひに話しかけられて友達になったのだろう。
自分は根性ある女だから、ね。
こいつが毎日この変態ゲームのことを話してる。興味ないとはいえ、自分はいつも揺らがず落ち着いて聞いている。
平気だが。時々うるさいと思う。
「この世界に転生したらルナはなにするー?」
「だからー、本当にその世界に転生したら、あたしは全ての悪党と悪意を撲滅するまで戦うって。あたしは戦闘ものが大好きだからな」
「さすかにルナー、じゃあ一緒に行こうか!」
服とメイクのことを話し合う他の女性と違う、女性向け漫画とイケメンキャラのこと話し合う女オタクと違う、変態とバトルマニア(ルナ)は意味のない対話を続けていて、なかなか仲良し。
ルナはこのあとの対話を忘れた。
覚えてるのは、歩道を歩いている時高速運転の車が二人の前に現れた。
意識も、その時から切れた。




