15話 この外道が!
女を虐めることが大好き、最低の男、人間のクズ、27号が目の前にいる。
倒さなゃいけないが、イケメンに対する仁慈に基づいて、まずはこの異常者の心理を観察してみよう。こう考えて、ルナは、27号の鞭の軌跡を見て回避しつつ27号に口を開けて、
「お前、度し難い変態だな」
「恐縮だ。こんなことより、相手の武器をもっと注意するほうがいいぞ」
「あ」
鞭の軌跡を判断して動いたのに、鞭が蛇のように信じられない動きをしてルナの左手を纏った。
火を吐いてこの鞭を焼く?いや、そうすると服がなくなるかもしれない。どうすればいいかな?と思ったら、
「…?」
動けない。ルナは、身体が木の杭に磔にされてる気がした。
「お前、魔法まで変態みたいな魔法しか使わねぇのか」
「そうだな。俺だって自分の魔法をドラゴンに使ったことない。やってみようか」
と、27号は吹き矢を取り出した。
「20発。まずは手」
「…」
動けないルナは標的になって、標的として吹き矢を見てる。
そして、吹き矢はルナの右手に命中した。指先が注射されるみたいな痛みでした。
「次は左乳、そして太もも」
それでも、ルナは淡然とした態度で思考している。
相手を拘束するスキルがあり、自由に攻撃することができるのに、頭とか目とか部位を攻撃しないみたいね。拷問が好きだから?それとも、できない?
「思ったより意志が強いね。さすがドラゴンだ」
と言いつつ、27号は十数発の吹き矢をルナの身体に撃った。
こんな美しい女体を標的にして自由に虐めるなんて、至福だ。とはいえ、27号はちょっと厄介だと思ってる。
27号のスキルは、相手を絶対拘束して、5種類の拷問手段で相手の心を破壊すること。これは肉体を傷つけるためのスキルではなく、恐怖心で相手を支配するスキルだ。
拘束された相手は無敵になって、27号の拷問しか受けられない。拘束中に27号は特定の拷問しかできないし、1種類の拷問が終わったら拘束が終わる。相手が動けるようになる。
女性は、自分が人権がない家畜になって、まな板の上の鯉になった事実を見ると、普段絶望と恐怖を感じる。でもこのドラゴンは、1段階の拷問を受けたのに全然揺れなかった。
めんどくさいと思うが、27号はやる気が出てきた。
自分の対メス特化拷問とこのドラゴンの硬い意志、どっちが強いのかな。確かめたくなった。
「終わった?」
「ああ」
「じゃあ」
自由になったルナは身体が20本の針に刺されてる。
「戦おう」
「望むところだ」
「あと、ちょっと聞きたんだ」
こう言いながら、ルナは攻撃し始めた。
「お前、人としての心があるか?性癖といい利益といい、 敵ではない人を傷つけるんじゃねぇ!」
「ドラゴンにこう言われたくないな。俺だって自分がクズ野郎という自覚がある。でもよォ、女の本能によって、俺が気ままにメスを拷問する人生を入手できることは必然だ。いや、むしろ運命なんだ」
「虐められるのは女の運命、そう思ってる?」
「それもありだな。だが、」
27号はルナの拳を避けながら説明している。一発命中されたら死ぬドラゴン拳なのに、27号は軽い気持ちで回避している。
「女は弱い。それに誰も強くなるつもりはない。だからこそ、女を家畜扱いいじめる時、俺ずっと楽しいんだ!」
久しぶりに分かち合える人と話すみたいに、27号はちょっと興奮した。
「ドラゴンだからわかってないな?人間の女性は変な生き物だ!生まれてから毎日毎日『あの変な人嫌い』『それ気持ち悪い』とかの文句を言ってる、なにもかも耐えられないし、なにもかも嫌がってる!それでも、たとえ何百回色んなことを嫌がっても、人間の女はただ『あれ存在すべき物事ではない、存在しなければよかった』と非難して、自分の心を強固にするつもりはまったくない!神経質みたいに温室を望めてる!」
口はベタベタをしているが、27号は反撃のチャンスを待っている。
「もし帝国の女性が全員あなたのように意志が強くて、怪我をしても拷問されても全然揺れないのなら、俺もきっと女を拷問する趣味を失う!そうさ、頑張れば俺の欲望を止められるのに、帝国の女は全然できない!だから…っ」
ルナは拳で27号の右肩を破壊した。
「ならあたしが強い女としてお前を葬送する。歯を食いしばれぇ」
27号のセリフを聞いて、ルナはあさひとの対話を思い出した。
「ルナってー、弱者の気持ちを理解できないねー」
「いきなりなに言う?」
「不審者が現れると怖いと思う、怪我をしたくない、暴力に会いたくない、これこそが人間よ。理解できなくても、みんなの気持ちをちゃんと注意しよう」
ルナは今もみんなの気持ちを理解できない。
しかし、たとえ理解できなくても、ルナは敵ではない人を傷つけることは一度もない。そうする欲望もまったくない。
だから、目の前の男を排除しなければいけない。さもなければ、被害者がまた出るから。
「俺はメスに屈しない」
「わかってる。その肉体、滅ぼす」
「さすがに、ドラゴンだー」
「あ」
27号鞭が再びルナ足を纏った。
「次は、焼印を肌につける」
と言って、27号は焼きごてを取り出した。
女を拷問する道具をパッと出す、これがこいつの魔法なのね。動けないルナはこう判断したが、全然動けない。
そして、27号は焼きごてでルナのお尻と胸に焼印をした。
「それ、面白い?」
「確かに悲鳴がない以上つまらないかもな。他の女ならお尻が焼印されるとメス豚なりの悲鳴を出すのに」
「あたしは火を吐くマグマを浴びるドラゴンだぞ?焼印って意味あると思う?」
「ああ、どうやらドラゴンにとってこれも苦しい拷問ではないな。このままでは、たとえ全ての拷問を行っても、あなたは屈しないのだろう。仕方ない」
「なにする?」
「逃げる」
「は?」
「今の拷問手段ではメスドラゴンを屈させることができない。だから、メスを拘束して退避する」
と、27号は離れた。
「じゃあな、巨乳ドラゴン。その首にはいつか帝国の首輪をつける、その肉体はいつか帝国のおもちゃになる、その魂はいつか家畜として帝国に隷屬する。期待しよう」
「させるか!…」
追撃したい。目の前のクズを肅清したい。初めて、ルナは人間を撲滅する気持が芽生えた。
「燃えろ、この外道が!」
ルナは、深呼吸をして全力で火を吐こうとした。
しかし27号は、ただ振り向けて淡然とした笑顔でルナを見て、そして、
「」
ルナにある魔法道具を使った。対女性特攻の、女の口を塞ぐ道具でした。その言葉も呼吸も制御できるものがルナの口を塞いだ。
火を吐くドラゴンはただ肺から空気を吐いてるので、空気を吸えなくなったルナは火が弱くなった。
「…っ」
「おや?」
だがルナは咬合力だけでその口を塞ぐ道具を破壊した。
「なめんな!…」
「怖いな」
「逃がさ…」
「逃げる」
と、27号は消えた。あのときの大使のように、また知らない魔法道具で逃げた。
27号が消えたと同時に、ルナの拘束も消えた。とはいえ、もはや追撃できなかった。
「…ジっ」
ルナは、どうしようもなかった。
「次は絶対に殺す」
27号、その使者がヤバい情報を入手して、安全に帝国に戻った。自分は使者を止めることができないし、メイド服も半分焼かれた。
帝国軍は、きっとこれから対ドラゴン用罠をたくさん用意する。早くあさひに相談しなくちゃ。
風の都市の城に戻って、服が半分しか残ってないルナのメイド寮に戻った。だが、
「ルナ、どこに行ったー?」
メイド長マラマは、腕を組んで部屋の前でルナを待っていた。なんか怒ってる。
「王国を侵攻したい悪いやつと戦った」
「メイド長兼兵隊長の私の許可もないのに勝手に行動するだと?用意してあげるメイドもボロボロになったじゃない!」
「いや、あれは不可抗力で」
「もういい、他のメイドに新しいメイド服を用意させるからルナはもう一度お風呂に行きなさい!明日からは毎日、1秒でも休息時間がなく厳しいメイド指導よ!」
と、マラマはわがままで自分のセリフを言ってる。
「私たちは風の都市を守る者、風の領主ヴェルナー様を守る護衛よ!私とヴェルナー様の命令がない以上、絶対に、勝手に行動するわけにはいかないの!」
「…」
この世界の人に説明しても意味ないし、有事の際は人間の話しを聞く必要もない。議論はあきらめよう。
「…はいはい」
ルナは、反論しないことにした。




