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黄昏急行 ~昼が来れば焼け死ぬ星で僕は仲間と旅をする~  作者: わけあり団子


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鎮魂

はじめまして、本作を開いて頂きありがとうございます。

本作品はカクヨムでも投稿しています。小説の内容は一切差はありません。

https://kakuyomu.jp/works/2912051599391516896

◆ ◆ ◆


 ラビと列車への道を戻る。

 オペラ座の舞台のすぐ下からひたすら階段を登り列車と同じエリアまで戻ると、温度が上がっているのがすぐにわかった。おそらく80度を超えているだろう。

 足早に列車に駆け寄り客車の中へ、ツカサの食料、追加の水、それだけを持つと自分にはこれ以上持てないだろうことがわかった。


「ラビ、そっちはどうですか?」


「こっちもオッケー!」

 いっぱいに荷物が詰まった探索用のリュックサックを背負っていた。


「私もリュックを持っておくべきでしたね」


「作る?」


「そうですね、キャンプ中は時間もありますしそれも悪くないですね」

 ラビの速さなら私が1往復する間に4往復くらいはできるはずだが、何かあった時のことを考えるとしばらくは一緒に居たほうがいい。そう判断した結果だった。

 階段を降りているとバサバサという音と共にエドガーがやってくる。今の状況では黒いエドガーの体はすぐ近くまで近寄らなければ光学センサーでは捉えるのが難しい。


「エドガー、おかえりなさい」


「おかえり!」


「カァ(これがこの空洞の地図だ)」


「……ありがとうございます」

 エドガーから無線で渡された3Dの地図には空洞のいたるところに棒状の何かが立っていた。


 その数は2510。

 ……その数は不時着時に逃がすことのできなかったポッドの数だった。


「カァ(上から降ろして弔ったんだろう。あちこちに墓が作られている)」


「そう、ですか。

 ……こちらの四角いエリアは?」


 オペラ座でいうところの舞台の上、一番奥に大きな直方体があったが、これだけでは何かよくわからない。


「カァ(ミラの中央制御室だ。これも上から降ろしたんだろう)」

 不時着時、穴に落ちそうになっていたのを思い出す。


「動いているのですか?」


「カァ(いや、動いていない。電源があれば動くかもしれないが)」


「そうですか」


「カァ(鎮魂碑のつもりかもしれないな)」


「どういうことです?」


「カァ(タウセチにつくまで110年、彼らの眠りを見守ったんだ。彼らも安心して眠れるんじゃないか、そう思っただけだ)」

 エドガーは、いつもより少しだけ静かに鳴いた。


「そう、ですね」

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この章も必須ではなかったのですが、エドガーの出番を増やしたかった。


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