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黄昏急行 ~昼が来れば焼け死ぬ星で僕は仲間と旅をする~  作者: わけあり団子


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解決策

はじめまして、本作を開いて頂きありがとうございます。

本作品はカクヨムでも投稿しています。小説の内容は一切差はありません。

https://kakuyomu.jp/works/2912051599391516896

「なので、作戦を変更します」

 ルナは一息をつき、続ける。


「ダウンバーストを考慮すれば、ハビタブルゾーン。つまり西へ逃げることはできません。

 可能性があるとすれば地下の空洞です」


「空洞……それはつまり、ここのような?」


「そうです。

 ただ、この空洞は比較的浅く、それ故に断熱材で仕切られた石室が作られていました。逆に言えば、石室をつくらなければならない程度には温度が上がる可能性がある場所ということです。

 また、再び石室を作ったとしても次の夜が来るまでの18日間、ツカサさんが消費する酸素も確保できるかわかりません」


 ―――ということは。


「昼を超えられる程度に深く、かつ、酸素が尽きない程度に広い……。

 そんな都合のいい場所がすぐに見つかるでしょうか」

 少しの間があって、ルナが笑う。頬の歯車がくるくると回っている。


「お忘れですか?

 ここはツカサさんが眠っていた空洞ですよ」

 ルナの青い瞳が少しだけ揺れる。


 どういうことだろう。ここではない空洞。

 そして、ここからあまり離れていない場所―――。

 ここは―――。


「そうか。

 ミラから避難したポッドがここにあるということは、ここはミラのすぐ近く―――。

 少なくとも遠く離れてはいない。

 つまり、この付近には地下に多くの空洞が存在する」


「ふふ、正解です。

 エドガーがこの近辺を調査してくれました。

 ここからあの列車で5分以内でたどり着ける空洞、そして昼を超えることのできる深さがあり、十分な酸素もある。

 そして、列車ごと避難ができる場所」


「列車ごと……?」


「列車がなければ、俺達のバッテリーもすぐに尽きる。

 ツカサなら一人でなんとか街までいけるかもしれないが……まぁ、厳しい賭けになるだろうな」

 振り返ると後ろにはグリムが立っていた。穴を掘り終えて、いつの間にか合流していたらしい。


「はい。僕もみんなで生き残りたい」


「ラビも!」

 元気よく耳を立てるラビ。


「そうですね、私たちもここで終わりたくはありません」


「でも、そんな都合の良い場所が見つかったんですか?」


「はい、たった一箇所だけ」


「一箇所……」


「実を言うと移民船ミラが不時着した際、地下の深いところまで調査する余裕はとてもありませんでした。地下の空洞は不時着時、偶然発見されたんです。不時着した衝撃でミラの真下にあった空洞の一部が崩れ、ミラの一部が落下しそうになりました。


 今日こんにちではミラ大空洞と呼ばれるその場所は、実に3000名を超えるミラ搭乗員の命を救ってくれた歴史ある場所でもあります。


 後にミラ避難民捜索隊が活動拠点として整備し、今では線路も引かれているようです。

 ……きっと捜索隊だったツカサさんのご両親も来たことがあると思いますよ」


「両親が……」


「行きましょう。ここから東へおよそ10km。

 ミラが移民船としての役目を終えた場所、そして避難民という歴史の始まりの場所―――、移民船ミラへ」

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

前回のシリアス展開からの脱却、ルナのセリフ回しをどうするか悩みました。


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