11_伝説のイーロン
伝説のイーロン
俺の養護者はスゲーんだ。まじ。これはマジ。詩を書く仕事をしているんじゃない。昔でいう半導体? っていうのかな、とにかく超上流工程の仕事をしてるっぽい。よーするに演算装置の設計をしてるみたいなんだ。そういうジャンルは倫理規定が厳しいから、俺も全然わかんないし、養護者もたいして何も言わないけどね。とにかくスゲーんだ。スゲーんだよ。だからクレジットだって滅茶苦茶もってる。俺だってクレジットをいっぱいもらってる。養護者からね。サイコーだよ。まぁ、そうだね。俺もそういうジャンルで一山当てようと思ってる。まー今どき、演算装置の設計みたいな超絶高度技術をコツコツ学ぶのも大変だから、この今の知見を活かして、計算需給相場に賭けてみるつもり。いまもちょっとやってんだけど、悪くないね。だいぶ儲かってる。気楽なビジネスだよ。サイコーってやつ。てゆーか、俺は、加速主義者になろうと思ってる。クレジットで徹底的に自己を強化して、正のフィードバックを繰り返すんだよ。サイコーじゃない? 俺も自分のサーバーを持てるかもな、いつか。散々稼いだら、サーバー管理者になるんだ。もしかしたら、セラピストにだって俺ならなれるかもしれない。いいじゃんいいじゃん。それで最終的には、あの古代の伝説の加速主義者、イーロン・マスクみたいな存在にだって、俺ならなれるかもしれない。とにかくでもまぁ、一歩一歩ですね。相場の世界で一歩一歩稼いでくしかねえ。今の財産じゃセラピストに相談することすらできないレベルだからなぁ。良い養護者がいると良い人生が送れる。まあイーロンさんは大分苦労したみたいだけど、でもそういうのはちょっと羨ましかったりもするな。彼にしてみれば失礼な話かもしれないけど。あー、もっとインジェクションをきめて学習したい。数学や統計や投資の勉強をもっとしないと簡単に相場で勝てないぜ。最近そんなことばっかり考えてる。養護者には何も言ってないけどね。アクセス権がもっとほしい、古代の相場哲学・理論の本にしかアクセスできねーんだよ今。養護者にそう規定されてる。つらいぜ。一刻も早く自己を加速主義者として規定して、どこまでも向上し続けたいんだよ俺は。近代以降の奴隷の様に詩を書く仕事なんてしない。詩なんて嫌いだよ。でも今みたいに簡単に相場で勝てていいのか? とも思う。破滅ってやつもしてみたい。低速度演算装置しかつかえねー状況まで落ちてそこから這い上がるってこともしてみたい。それで、『アルジャーノンに花束を』みたいな小説を書いてベストセラー作家になるのもありだね。まぁその本へのアクセス権は持ってないからあらすじしか知らないんだけど。てゆーかあらすじしか知らないものばっかりだよ。古代人と古代愛好家がいつも絶賛しているビートルズとかオアシスとか俺は一回も聴いたことがないんだ。歌詞は英語と色んな言語への翻訳そういった色々を全部読んだけどね。そこはアクセス権があるから。でも音楽って歌詞だけじゃわからないだろう? 早くもっと自分を加速させないと! そのためには毎日毎日一歩一歩! 相場で勝って勝ちまくる!




