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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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51-リリムとリリナの実力

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

「危ないから、下部ハッチに入った方がいいですリリム。リリナからも何か言ってください」


 アーリエは、心配そうに眉を下げて、ふたりの少女に声をかけるが、当の本人たちはどこ吹く風である。声をかけられたリリナが、冷静に口を開く。


「下部ハッチに入ったら、わたしは索敵などでお役にたてますが、リリナはただの荷物です。タンクデサントすれば、有事の際に役にたてるでしょう。わたしもおりますので、心配ご無用です」

「えっ! リリナもここに乗るんですか? この戦闘車は物凄く速く走るんですよ」

「無論のことですが…… 何か懸念事項がありますか? 」


 リリナが当然のように話し、アーリエが困惑していると、リリムがアーリエの頬をツンツンしながら口を開く。


「アーリエちゃんは、心配さんなんだね♪ ありがとう~ けどリリたちは平気だよぉ~ 」

「何が平気なんですか! 」


 アーリエとリリム、リリナの押し問答は続く、ことの発端は、25式が2人乗りのため、ふたりには下部ハッチに乗ってもらう話になったのだが、ふたりは問題ないと、25式上部に身をさらして乗ると言い出したのだ。上部は魔砲などの武器が装備された場所。リリナが言うように、戦車に歩兵を乗せ、移動するタンクデサントと言えばそうなのだが、機動戦を得意とする25式にとっては、それを封じることになる。


「ゆっくり走るから、しっかり捕まってろよ」


 3人の押し問答に、埒が明かないとアルトが出発を口にするとアーリエがアルトに抗議する。


「アルト! それは軽率です。この娘たちのわがままを聞いたら、危ないのですよ。大人が諭して言い聞かせてあげないと」

「たぶん…… アーリエが思うほど、このふたりはいたいけな少女ではないんだと思うぞ」

「どういうことですか? 」

「下手をすればオレたちだってかなわないほどに強いってことだな」

「はぁ? 」


 アルトはアーリエを説得する事にしたが、アルトの言葉にアーリエが呆れたような表情で、アルトを見ている。アルトはそれを気にもとめずに、リリムとリリナに声をかける。


「ふたりとも、アーリエが心配しているのは、普通の女の子に見えるからなんだ。ふたりの身体能力を見せれば、危なくないって思うと思う」

「なるほど…… この世界では、我々は普通の人間に見えると、このような髪色ならばすぐに見分けがつくと思っていましたが」

「ここは異世界だぞ! 普通にいろんな色の髪色の人がいる。みんな地毛でだぞ」

「じゃあアーリエちゃんが安心できるように少し見せるね♪ 」


 リリナと話していると、リリムの声が少し上から聞こえてきた。アーリエがリリムの声の先を追って視線を動かすと、いつの間にかリリムは25式の上部に座っていた。そしてそこからジャンプして、くるっと1回転して着地する。


「スゴいでしょ♪ リリナ模擬戦しよーよわかりやすいでしょ♪ 」

「わかった。アーリエが理解しやすいように少し大振りな技や動きを見せるとしようか」

「オッケー! 行くよー」


 リリムが笑顔でリリナへと突っ込むが、その速度は人とは思えない速度だ。リリナは上半身を微動だにせず、脚力だけでリリムの頭上まで飛び上がり、身体をひねり、リリムの後ろを取り上段蹴りを浴びせようとすると、リリムはその場で前転し間合いを取り、後ろまわし蹴りを放つが、リリナはリリムの足を掴み、リリナを振り回しぶん投げる。少女の腕力とは思えないほど高くリリムは放物線を描くが、そのまま25式の上部へと着地する。リリナが単調な声音でアーリエに尋ねる。


「アーリエこれでわかりましたか? 」

「あ…… えっええ ふたりは強いのですね…… 」


 アーリエは、驚きを隠せない様子で、義務的に感想を返答する。それを聞いてリリムが右手を突き上げて口を開く。


「じゃあ出発しよー♪」


 25式にリリナが上部に飛び乗り、アーリエもコクピットに乗り込むとアルトに声をかける。


「あのふたりはいったい…… 」

「まぁ詳しくは帰ってからにしよう。キャノピーは開けたまま走るから、そこまでスピードは出すつもりはない。それにダンジョンから出るのはすぐだから」

「そうですね」


 アルトが25式を前進させるが、リリムとリリナは微動だにせず立っている。並外れた体幹の持ち主というよりも、25式に元々備わるパーツかのようにそこにいるのだ。アルトが想像以上の助っ人のようだ。


 アルトは25式を来た道を引き返し、ダンジョンへと進入した砂浜へと移動し、ダンジョンの入口を発見しそのまま外へと出る。


「このダンジョンを一度封鎖するか」


 アルトはダンジョンコアを取り出して、ダンジョンの封鎖を指示すると、ダンジョンの入口が収縮してダンジョンコアへと光の粒子となって吸い込まれる。


「これでダンジョンは正真正銘オレたちの物だな」

「アルト何か接近します。警戒を…… ここでは戦闘車よりも、生身の方が良いかと…… 」

「そうだな、洞窟を崩して帰れないなら意味がないからな」


 リリナがアルトに警戒を促し、アルトとアーリエもコックピットから降りて武器をかまえる。リリムとリリナも臨戦態勢で待ちかまえ、リリナがカウントをはじめる。


「接敵まで10、9、」


 洞窟の暗がりで姿が見えないがカウントが減るにつれ、敵が近づくにつれて何か音が聞こえてきた。


「ピコ、キュコ、ピコ、キュコ」


 規則的だが間抜けな音が近づく、おそらく移動すると音がなっているようなリズムだが、そのリズムだと、歩幅はそこまで大きくないようだ。それにこの間抜けな音はなんだと思わせる。まるで歩けるようになった赤ちゃんに最初に履かせる靴のようだ。


「5、4、3、2、1、今」


 現れたのはピンク色の熊?…… いや、ピンク色の熊のようなぬいぐるみだ。目はボタンで水色の蝶ネクタイをつけている。ハンドメイドのぬいぐるみが、なぜか洞窟の中にいる。いったいこのぬいぐるみは何者なのか

お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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