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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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47-洞窟のダンジョン

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

 アルトとアーリエは、25式高機動戦闘車で洞窟の中を疾走していた。


「かなり走ってますけど、あまり変わらない景色ですね」

「今のところ分かれ道もないしな、アーリエ横路がないか気にしててな」

「ええ、でも、地下の洞窟がこんなにキレイなんですね」

「全部の洞窟がってことじゃないんだろうけどな、確かに見飽きることもないな」


 洞窟内部は地面から、淡い青の光で洞窟内を照らしており、川の水の透明度もかなり高い。アルトはアーリエには、ハッキリとは伝えていないが、新たなダンジョンへのナビゲーションは、ほぼ直進を案内している。さらに15分ほど走ると行き止まりとなった。アーリエがアルトに声をかける。


「行き止まりですね…… 」


 アーリエの声音は、少し残念そうな雰囲気だが、アルトの返答はその逆だった。


「アーリエ、前を良く見て…… 」

「え……!? 」


 アーリエは、正面のモニターを凝視すると、正面の岩壁の一部が、青く揺らめいている。


「まるで淡い青のレースのカーテンが風で揺らいでるように見えます」

「オレにもそう見える。アーリエもしあれが新たなダンジョンの入口なら、このまま入れるはずだ。行くぞ! 」

「わかりました。入ってみましょう! 」


 アルトは、アーリエの了承を受けとると、25式をゆっくりと前進させる。もし、勘違いならそのまま岩壁に激突するだけだ。しかし、25式は激突することなく光の空間へと入っていった。光をぬけると視界に広がるのは、青い空と青い海が見渡せる砂浜へと出た。


「ここがダンジョンの中なのですか? 」

「外に出てみよう。ダンジョン内はモンスターが出るかも知れないから注意しよう」

「はい! 」


 アルトはキャノピーを開けると、強い日差しと久々に嗅ぐ潮の香りを感じる。それは、日本でも感じられた海辺の雰囲気だが、おそらくここは、南国の海に近いようだ。沖縄とかグアムとか行ったことのある南国の記憶が想起させる。モンスターが海中動物だと面倒だなと、アルトは思いながら波打ち際まで歩いてみる。


「アルトは知っていますか? 昔のわたしたちの星にも、このような大きな池、えーと、海、そう海があったそうですよ」


 アルトは知っている。性格に言えばアルトの精神が地球の海の記憶があるのだが、あえてアルトは知らない振りをして、アーリエに続きを促す。


「多くのダンジョンを発見して、星を回復させればわたしたちの星にも、海ができるかもしれませんよ。とても美しい光景ですよね」

「そうだな」


 アルトは、アーリエに海水をなめて見せ、わざとらしく咳き込み口を開いた。


「しょっぱ! ただの水じゃないな」

「ええっ! 」


 アーリエも人差し指の先を恐る恐るなめてみる。


「えー 本当にしょっぱいですね…… 」


 海にはじめてきたら、子供は必ず確かめるお約束的なやつを、アルトはやってみた。アーリエのお嬢様らしさは、南国では、どこかに放り投げた方がいい。


「島じたいは、そこまで大きくなさそうだな」

「そうですね。島の内陸を探索してみましょう」


 アルトとアーリエは、25式に乗って走りはじめると、砂浜から島の内陸に入れそうな場所を見つけ、進んでみると


「舗装されている? 」


 道路は、キレイに舗装されており、センターラインまでひかれているが、25式の車幅ではセンターラインをまたいで走っているのだが


「ダンジョンで人工物が残っていることっていままでなかったよな…… 」

「はい、本国のダンジョンでも、転移先の文明があるようなことはありません出した。あるとしても遺跡のようなものでしょうか…… 」


 今までのダンジョンは、人工物があったとしても遺跡程度で、他には自然物とは思えないような、石板や鉄板などが、浮遊するようなダンジョンはあるのだが、そのダンジョンで転移した世界がそれが自然物と考えるしかないような景色のために、自然物と認識されている。ちなみにそのダンジョンは、ロールス共和国首都にあり、ロールス王国建国当時からあり、メノウが唯一採掘されたダンジョンで、初期のロールス王国の貨幣とされた歴史がある為、いまだに通貨単位はメノウである。舗装された道路を走るとなんとなく見覚えのあるような感覚にアルトはおちいるが、その理由がまだよく分からない。


「デジャブ? いや違うな…… 」


 道なりに進むと、開けた草原が左手に見えてくる。その草原を見ていたアーリエが口を開く。


「アルト、あそこに建物がありますよ」

「行ってみるか」


 草原も一部一部が舗装されており、建物も簡易的なプレハブのような建物で、今は使用されていないのが、草がうっそうと生い茂っているところからわかる。しかし、道路や建物の様子を見ると、使用されなくなってから、そこまで時間は経過していないようだ。雑草は生い茂っているが、建物などはきれいなままで、破損もない、数ヶ月程度だろう。


「滑走路だったのか? 空港…… いや基地か? 」


 アルトが建物に近づき、壁の一部に施設名を見て衝撃を受ける。


「漢字、日本語……!? 」


 そこには、小笠原諸島第3架設航空基地と書いてあり、明らかに、ここが日本の小笠原諸島のいずれかの島を環境をコピーなのか、転移ダンジョンとしたのだろう。アルトが建物の様子を見ているところへアーリエも近づき声をかける。


「異世界の文字ですか? 」

「そうみたいだな。アーリエ読めたりする? 」

「まさか、こんな複雑な文字をいきなり解読は無理ですね」

「だよな」


 当然、アーリエには漢字が読めるわけがない。しかし、アーリエは好奇心を刺激されたのか、文字をなぞりながら口を開いた。


「わたしたち以外にも、高度な文明を持ち、このような人々が過ごしやすい環境の星が存在するということですかね」

「どうだろうな。これが別の星に転移しているのか、ダンジョンが見せる想像の世界なのかは、研究者でも意見が別れてるって話だろう」

「確かにそうですが、わたしは転移しているという意見に賛同しています。アルトは違うんですか? 」

「まぁオレもそっちかな…… 」


 元々別世界の記憶を持ち、このダンジョンは、日本の小笠原諸島のどこかであることを知っているアルトは、正解を知っているのだが、しかし、異世界に来て小笠原諸島に来ることになるとは、ずいぶん遠回りしている気がする。ここも東京都なのにとアルトは苦笑する。


「アルト他も見てみましょう」


 アーリエは、楽しくなってきたのか、アルトの手を引いて建物沿いを歩いていくのであった。

お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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