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元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営 ~固有スキルスーパーバイジングは最強でした~  作者: 橘 弥鷺


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35-新たな日常

こんにちは橘 弥鷺です。


元コンビニSV(スーパーバイザー)のダンジョン運営に、ご興味をいただきありがとうございます。

お読みいただければ幸いです。


尚、前作の完結しておりますSTRAIN HOLEもあわせて、是非、お読みいただければ、うれしく思います。

STRAIN HOLE

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/

 ダンジョンハンティングの勝負は、アルトたち運営管理部が、圧勝のかたちで幕を閉じた。開発部理事をベントレーが引き継ぎ、ルイガノが運営管理部理事に就任することとなり、ルイガノとアルトが行おうとしている。ワールドトレック探索者組合の構造改革に拍車をかけることとなるだろう。

 さらに前任であった開発部理事のマークは、後ろ暗い行動が以前からあったとして、本人を野放しにしないために、理事に就任させ行動監視していたようだ。今後、本人がどこまで口を割るかは、自治区警察機構と、ニセンたち共和国駐留軍の混成組織の調査で明らかとなるだろう。


「週末にでも皆で来るとよい。婆さんも喜ぶ」


 ベントレーはそう言って手をヒラヒラとさせ帰って行った。


「今日は参加させていただいて勉強になりましたわ。まだまだわたくしの未熟さを痛感いたしました。明日からまた、あらためて気を引き締めていきます」


 アーリエは、アルトたちに声をかけ感謝を伝える。半歩後ろにいるセナも、同様に礼をしている様子を見る限り、彼女たちにも良い勉強になったようだ。ミーナがアーリエとセナに抱きつき返答する。


「そんな固いこと言いっこなしだよぉ♪ こっちにいる間は、好きにうちのダンジョン使って良いし、なんならつき合うから声かけてよね! 」

「ありがとうございますミーナ。お言葉に甘えてひとつお願いがあります」

「なぁに? あらたまって」


 アーリエがミーナへ返答し、一度セナに視線を向けてセナもコクりと頷くのを確認して、ミーナだけでなく、アルトとルイガノにも視線を送ると口を開いた。


「わたくしとセナに稽古つけて下さい」

「稽古? けど仕事は? 」


 アルトがアーリエに尋ねるとアーリエは苦笑しながら返答する。


「以前も言ったかもしれませんが、わたくしたちは同行しているだけで、監査以外は自由に行動してよいと言われているので…… 」


 アーリエの話にルイガノが返答する。


「なら、明日から訓練の時間に参加するのはどうですか? うちのスタッフも、参加は自由にしているので、僕たちが仕事で時間がとれない時は、ベントレーさんやジークもタイミング合えばいるでしょうし、うちの他のスタッフとも交流できれば、いろんな相手と稽古できるでしょう? 」

「ありがとうございます」

「では、訓練は16時から街の修練場でやっています。駐留軍の入る庁舎からも近いですから」

「わかりました。明日からもお願いいたします」


 アーリエとセナは、ごきげんようと軽く手を振って去っていった。ミーナが目をキラキラさせて口を開く。


「アーリエもセナも良い娘だなぁ~ しかも、最後のごきげんようってなぁに! お嬢様度高すぎっ! 」

「ミーナもお嬢様なんだけどなぁ」

「なぁに? アルトのその言い方ぁ根本的にあのふたりは違うんだってばっ! もう纏うオーラが違うんだからっ! 尊い! 一緒にいるだけで回復しそ」

「ルイなんかミーナのキャラ変わってきてないか? 」


 アルトとミーナの中身のない話にルイガノがクスクス笑い口を開く。


「まぁミーナは、昔からお転婆だったけど、案外女の子らしいモノが好きだったからね。自分には似合わないとか言ってたけど、実の兄から見てもミーナはかわいいと思うんだけど」

「兄さんまでからかうつもり? 」

「そんなつもりはないよ。ミーナは自覚が足りないって話」

「自覚? なんの? 」


 アルトとルイガノは、そんな様子のミーナに苦笑して会話を終わらす。ミーナは、他人、特に異性からの好意に鈍い事を実兄のルイガノも感じているようだ。先程、ジークが去り際に食事に誘っていたが、ミーナは、ジークにからかわれていると思っていたようで、ジークの胸元を赤面しながらポコポコ叩いていた。ジークは、それはそれで顔を緩ませていたが、ミーナをディナーに誘えなかった事で肩を落として帰って行った。

 翌日、アルトはミーナとルイガノといつも通りに自分たちの職場へと向かい、ルイガノが自分のデスクに届いている書類に目を通してから、アルトに声をかける。


「アリエテさんがガレージに来てほしいみたいだよ」

「アリエテ…… 」


 アルトは、記憶の中からアリエテと言う名の人を探していると、隣のデスクに座るミーナが呆れたように声をかける。


「自分でアリエテさんにお願いしといて忘れたのぉ? 鈍重な装甲車じゃ嫌なんでしょ! 」


 下界探索時の移動手段は、装輪装甲車を使用する。タイヤが6~8輪ある装甲車で、道の整備されていない下界でも難なく走れるし、下界の生物と遭遇して戦う時にも活躍する。アルトはミーナの小言を無視してルイガノへ返答する。


「じゃ今日行ってみるか、ルイガノとミーナは? 」

「僕はこれを片づけないとだしね。それに理事の話もちゃんと進めないとだから。アリエテさんにはよろしく伝えておいてもらえるかな? 来月にはまた合同探査があるからさ」


 ルイガノは苦笑しながら書類の山を視線で指す。


「わたしは一緒に行こうかな。アルトが寄り道しないように見張らないと」

「じゃミーナ行くか! 」


 アルトはミーナの言葉を無視してデスクを立ったのだった。




お読みいただきありがとうございます。

次話も引き続きお楽しみいただければ幸いです。


前作のSTRAIN HOLEも何卒よろしくお願いいたします。

N6940GN

https://ncode.syosetu.com/n6940gn/


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