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鉱物好物  作者: ヒロ
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ノルベルトさんにお願いしてカイロもどきを作ってもらったので、リッシャと山歩きをする。

リッシャは懐に石焼き芋を忍ばせているようだ。これでも結構温いですよ。わたしはカイロもどきを懐に入れている。結構いい感じだ。


あまり来たことがない西の山に探索をかける。こっちの山は岩塩が採れる山があり、村の端っこなんだけど、住んでいる人は多い。

岩塩ロードから少し外れて、歩いて行く。ああ、反応がある。わたしが望む石が本当に埋まっているんだ。飛び上がるほど嬉しくて足が速くなる。


「お嬢様、ちょっと待って下さい。そんなに急がないでください!!」


後ろでリッシャが叫ぶ。木の根っこに足が取られないように駆けていくと、ある山肌に辿り着いた。ここだ。この奥から反応がする。

リッシャがたどり着くのも待てずに、スキルと岩盤を切り取る。もう少し奥か・・・。


切り取った岩盤ごと、インベントリに収納していく。わたしのインベントリはどのぐらい入るのかわからないけど、中は石ばかりだ。いつでもリバーシが作れる。

あ?マティアスさんにリバーシを伝えるのを忘れたかもしれない・・・。まぁいいか。


それより、この奥だ。見えた。青い。キラキラしている。ああ、また会えたね。


「お嬢様!!!お一人で先に行かないでください!え?なんですか。これは?!」


「リッシャ、この奥、ラピスラズリの鉱床だわ。見て、綺麗。この青。本当に綺麗ね。」


「らぴすらずり?そういう名前なんですか。この青い石。見たことが無いぐらい青いですね。」


「これは幸運を呼ぶ石と言われているの。この深い青。きらきらした金色の部分。本当に素敵。これをお披露目パーティのお土産にしようと思うの。ヴェルナー様とアシュクロフト様驚いてくれるかな。」


「ええ、きっと喜んでくれると思いますよ。あのお2人は基本石が好きですからね。」


わたしもリッシャもこの時、ラピスラズリがどれほど王都で価値があるのかまったく知らなかった。金よりもお高いと知ったのは、お土産にヴェルナー様にお渡しした時だった。いやだってえええー。この時まだ価値を知らないわたしは、ラピスラズリの鉱脈から適当な大きさに岩盤を切り取り、お2人のお土産を作るのに夢中だった。幸運の石なら俺にも下さいというリッシャにもあげてしまうのだ。前世でも大好きだった石。ラピスラズリ。今世で会えてとても嬉しい。




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