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鉱物好物  作者: ヒロ
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おはようございます。今日も良い天気だ。明日お爺様と廃坑に行く予定なので、今日は家族分の翡翠のアミュレットを作ろうと思う。

昨日西の川で見つけた翡翠の原石は縦15センチ横30センチ高さ10センチぐらいある大きいものだ。アミュレットに使った勾玉は3センチぐらいで、ビーズは1センチないぐらいだ。緑の濃い部分を使っても多分足りると思う。

こっちの翡翠、緑が濃くて本当に綺麗。


朝食は堅いパンと、お父様の作った野菜のスープと目玉焼きだった。鶏は村で飼っているので、卵は時々食卓に登場する。貧乏だけど、ぎりぎり耐えているような食卓だ。

確かにお父様の作った野菜は滋養があって美味しいけど、塩味だけなのだ。食事ももう少しなんとかなるといいな。


部屋に戻って午前中は勉強だ。貧乏なので家庭教師はいない。礼儀作法はお婆様が教えてくださる。厳しいけど愛の鞭だ。カーテシーは結構キツイ。足がぷるぷるする。7歳児は体幹がまだ鍛えられていない。スクワットをするべしか悩む。

読み書きは執事のオットーが教えてくれる。7歳でようやく自分の名前が書けるところまでだ。学習速度が遅いのか早いのかわからない。文字はある程度読めるようだ。家の図書室の本を読んでいるティオの後ろを覗いた記憶しかないけど。


お昼はジャガイモのような芋が茹でたものが出てきた。みんな好きな数食べるようだ。味付けは塩だけか。マヨネーズは作れないだろうか。7歳児がいきなり作ったら不審がられるだろうか。口の中の水分がなくなっていくようなまま芋を食べる。結構大変。芋は豊作だったのか、いくつ食べても大丈夫みたいだけど、1個で十分お腹いっぱい。ティオもネオも、もぐもぐ嬉しそうに食べている。茹でた芋でも満足そうだ。なんていい子たちなんだろう。


7歳のジェマがマヨネーズ美味しいなら食べてみたいと心底思っているのを感じて、そうだよね。遠慮しなくてもいいのかもしれないと思うように。


「マルタ―、卵とお酢と塩と植物油あるー?」


「ジェマお嬢様、卵は今ないですね。お酢もございません。塩はあります。植物油は少しだけですね。お高いのです。」


ああ、貧乏ってこういうことを言うのねー。がっくし。

でも、お金儲けしたら、いつか7歳のジェマのためにもマヨネーズ作ろう。


ティオとネオはこの後、お昼寝をするそうだ。しっかり寝て大きくなるのよ。

2人をぎゅっと抱きしめて、自分の部屋に戻る。

さぁ勾玉をたくさん作ろう。


わたしのスキルで出来ることはいっぱいあるけど、今使うのは、原石の切り出し、研磨、加工、硬化だ。

大きな原石から緑の濃い部分を勾玉1個分切り出す。それを手に握りこんで作りたい形を思い浮かべながら粘土のように勾玉の形に加工し、つるつるに研磨し、穴を開けて、割れないように硬化させる。

魔力をどれだけ使っているのかわからないけど、1個勾玉にするぐらいなら疲れない。お爺様とお婆様、お父様とお母様、ティオとネオの分で6個、昨日作った最初の1個は記念に自分で持っていようと思う。


1個作り出すと面白くて集中して勾玉6個とビーズがなんだかたくさん出来た。ビーズは余ったらまた何か違うものでも作ろう。


お婆様から頂いた銀の紐も、6個分のアミュレットを作る量があったので助かった。今後何か作る時には付属品がいる。紐とか行商人から買う必要があるよね。行商人のおじさん、7歳の記憶を探ると月1回ぐらいは来てくれているようだ。

買いたい。でも、お金を持っていないんだよね。

まぁだから明日の廃坑だ。

何かお金になるものを探せたらいいんだけどね。


家族分の勾玉とビーズは出来たけど、アミュレットの形に出来たのは2個だけだった。小さな手では、紐を結んだりビーズを通したり難しいんだよね。

でも、勾玉とビーズの加工分の魔力は足りたよ。もう少しいけるかも。

とりあえず今日はおしまい。無理しちゃダメだものね。前世40歳まで少々キツイ職場で働いたからこその学びだ。無理はしてはダメ。今日はおしまい。


夕食はお父様の作った野菜のスープ、朝は人参多め、夜はキャベツが多い。玉ねぎも入っている。味付けは塩だけど、じんわり野菜の滋養があって、それなりに美味しい。お母様が狩ってきたウサギ肉がこれまた焼かれて塩味で提供されている。

塩は岩塩でうちの領地の山でも採れるらしいので、これだけは贅沢に使っているみたい。でも塩はたくさん取ると体に悪いからほどほどにね。


お爺様に、明日廃坑絶対一緒に行くから置いていかないでねと念押ししてその日はおやすみなさい。



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