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40 鎧を着た魂人と無限回廊。

 無限回廊の門の前で僕は完全武装した、おじさんに会った。40歳ぐらいだろうか?髭が生えているが整えられていて、もの凄く強そうだ。

 腰には物々しい剣もぶら下げている。話しかけてみたら魂の記憶スキルが無くて困っているみたい。


 僕も無限回廊(あの世)に来て最初は戸惑ったし、おじさんの様子を見ていると何か同士のような気がして共感を持てた。

 そして門の前で話し込んでいる。

 これが今の状況!


 鎧のせいで肌があまり見えず種族は分からないけど何の種族だろうか?


「魂のポイントは、どれくらい?確か、500ptで魂の記憶スキルが取れたと思うけど…」


「ふむ、それはどのようにすれば分かるのか?」


「ステータスを持っていれば念じれば分かるはず、どう?」


「何も分からん」


 ドゥールスさんは困った顔で答えた。


「嫌でなければ僕、鑑定スキルがあるのでドゥールスさんのステータスを見れるけど」


「頼む」


 ドゥールスさんって困っているのに落ち着いていて、少しブロックモに似ているかもしれない。僕は彼を早速、鑑定する。


名前 ドゥールス

職業 なし

種族 人族

魂pt 1090pt

スキル 堅固※(防御を得意とする)


称号 戦場に生きし者※(一目で弱者と強者を見分けられる)


 僕は鑑定した内容をドゥールスさんに伝え、魂のポイントに余裕があることから、魂の記憶スキル500ptとステータス100ptの取得をすすめた。

 その後、彼は両方を無事に取得、自分のステータスを眺めて、それらに関心していた。


 それにしても、ここでは珍しい人族だっだ。体が大きいから小さな角でも頭にあるのかと思った。 


 魂の記憶スキルやステータスさえ無かったから、ひょっとしたら転生回数の少ない魂なのかもしれない。


「助かった!この魂のポイントに注意して森で戦い、それを貯めて後に、ここで転生の為の扉を選ぶのだな」


 ドゥールスさんは髭を生やした顔で嬉しそうに感謝を述べる。


 僕もレイブンから、された事を他の人にすることが出来て嬉しい。何か、こうやって物事は巡っていくのかもしれない。


「うん、僕は、まだ回廊の扉についての記憶はないんだけど…そこは実際に行ってみてドゥールスさんが自分で確認してね。名前も、ここでの事も死んでいる間は覚えていられるから…次にここに死んで来た時に困らないよ。それじゃ、僕は回廊に行くから」


 僕はドゥールスさんに、無限回廊で定番のお別れの言葉をかける。


「良い世界を!」


「ルチルにも良い世界を!」


 それに対し彼も同じように返してくれた。良い人だ。





 ドゥールスは森へ。

 ボークは回廊へと進んだ。



 目の前の大きな門を横目に見ながら僕は石畳を歩く、すると壱の門の脇にある小さな扉を鬼人が開け、それをくぐり出てきた。


 あっ、手には見たことのある大きなチリ取りを持っている。その上には、やっぱり鈍く光る様々な石が…。


 何だか見覚えのある光景だ。


 僕も、ああやって森に捨てられたんだよね。でも今なら鬼達が仕事で門の前を掃除していた意図がわかる。魂人、魂獣、魂虫は自分で門をくぐれるけど魂石は基本動けない。それを移動させる者がいなければ壱の門の前は、あっという間に石の山に埋もれてしまうのだから。



 僕は、その作業を見ながら回廊に続く小さな門をくぐる。

 この門は常時、開いたままのようで扉は開け放たれていた。

 入口には参の門と書かれている。周りを観察しながら数段の階段を上る。すると、ちょっとしたロビーのような空間があり、その先に何処までも続く長い回廊が見える。

 

 その回廊に続く場所の入口に人が1人立っていた。濃紺の長めのワンピースにフリルのついた白いエプロンをつけ、頭にはヘッドドレスがある可愛らしい姿は、まるでメイドさん。


 回廊には少し場違いな感じの存在に違和感を感じながら僕は進む。

 そして、なんちゃってメイドではなく、長袖で落ち着いた感じのクラシカルメイド、その前で僕は立ち止まった。


 僕がメイドさんに話しかけようとするが…その前に彼女が口を開く。


「無限回廊へ、ようこそ!」


 彼女は事務的な微笑みをし話を続ける。


「私は無限回廊の案内人です。この場所の知りたいことなどが有ればどうぞ質問してください。無ければ、そのまま回廊部へ、お進みください」


 彼女は、そう言うと壁際により、道を開けて静かに僕の行動を待っている。


 えっ、案内人なんて無限回廊にいたんだね。誰もそんなこと言ってなかった気がする。どうしよう…何か質問した方が良いのかな?聞きたいことは、いっぱい思いつくけど何から聞こうか…悩んでいる間も、彼女は静かに待っていてくれている。


 うわー、焦ってきた。


 可愛い女の子と喋るのは緊張するかも、たんぽぽちゃんも可愛いかったけど、彼女は独特でグイグイ来る感じだったし。

 このまま、メイドさんをあまり待たせちゃ駄目だよね。


 僕が意を決して話しかけようとした時、後ろから人の気配を感じた。

 あれ?!

 次の人が来ちゃったよ!

 僕は色々とゆっくり質問したいから次の人に場所を譲り道をあける。




 折角だから、どんな質問をしているのか?内容が気になるので、ちょうど良いから聞き耳をたてることにした。



 





 


 

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