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最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

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第267話 バカ


 カードゲームも終わり、3人でゆっくりと過ごしていると、夕方になり、アニーとリリーが帰ってきた。


「ただいま。寒かったわー」


 アニーはそそくさと定位置に行き、生首になる。


「ちょっと小さいけど猪が獲れたよ」

「おー、それはすごいな」


 さすがはリリーだ。


「どうする? 鍋にする? 焼く?」

「俺は鍋が良い」


 牡丹鍋は好きなのだ。


「…………私も」


 アリスも同意する。


「じゃあ、そうしよう」

「あ、手伝うよ」


 ナタリアはそう言うと、リリーと共に部屋から出ていった。


「アニー、薬草は採れたか?」

「ええ。良い感じのが採れた。あんたらは何してたの?」

「カードゲームとかだな」

「好きねー……」


 アニーが呆れるように笑う。


「夕食までちょっと時間があるけど、やるか?」

「仕方がない……付き合ってあげるわ」

「…………ね?」


 アリスがこちらを見てくる。

 言いたいことはわかる。


「何? なんか変なこと言った?」


 アニーが起き上がり、首を傾げる。


「…………なんでもない。じゃあ、やろっか。時間もそんなにないし、そろそろチビマスやパメラが戻ってくるから罰ゲームはなしね」

「罰ゲームって何よ?」

「…………気にしないで。やろう、やろう」


 俺達は夕食までの間、カードゲームをする。

 すると、すぐにノックの音が聞こえてきた。


「開いてるぞー」


 そう答えるとパメラが部屋に入ってくる。


「あれ? カードゲーム?」

「ああ。それよりもリアーヌはどうした?」


 てっきり一緒に転移で来るかと思った。


「ちょっと仕事が長引いているらしく、ご飯はいらないって言ってたわ」


 何かあったんだろうか?


「大丈夫か?」

「『たいしたことじゃない。いや、たいしたことか……うーん、とにかく、後で説明する』って言ってた」


 微妙っぽいな。


「まあ、後で来るならいいか。今日は牡丹鍋だぞ。リリーが獲ったらしい」

「ええ。解体屋まで一緒に行ったから知ってる」


 そりゃそうか。


「楽しみだな」

「そうね……それとタマちゃん、いる? 朝からまったく見てないんだけど」

「コタツの中で寝てるぞ」

「あ、そうなんだ。タマちゃーん」


 パメラがコタツを覗く。


「にゃー、です」


 タマちゃんとは違う鳴き声が聞こえてきた。


「あなたはAIちゃんでしょ。タマちゃん、いるー?」

「にゃにゃ」


 タマちゃんがコタツから出てくると、パメラが抱える。


「パメラもカードゲームをするか?」

「うん、しようかな」


 パメラが笑顔で頷いた。


「……………ね?」


 わかったから。


「何?」

「…………なんでもない。やろう、やろう」


 俺達はパメラを交えてカードゲームを再開し、楽しんでいく。

 しばらくすると、牡丹鍋がやってきたので皆で食べた。

 そして、美味い夕食を堪能すると、食後のお茶を飲みながらゆっくり過ごしていく。


「今後の予定を決めたいんだが……」

「リアーヌさんがいませんと話になりませんね。一番重要なのはリアーヌさんの予定ですし」


 リアーヌの転移がないとアクサ共和国に行けないからな。

 だからといって、無理を言うつもりもない。


「AIちゃん、リアーヌが何をしているかがわからないか?」

「今日は蜂さんを付けていないので何とも……」


 そういや付けてなかったわ。


 俺達がそのまま待っていると、そのリアーヌが転移で飛んできた。


「ただいま戻りました」

「ああ。遅かったな」

「すみません、色々ありまして……」

「まあ、入れよ」


 そう言うと、リアーヌが隣に座り、コタツの中に入った。


「暖かいですね。なんか足を甘噛みされてますけど」


 タマちゃんだろうな。


「おかえり、おかえりって言ってますね」


 AIちゃんが通訳する。


「そうか。タマちゃんは可愛くて良いな」


 リアーヌが笑顔になった。


「リアーヌ、夕食は?」

「出前で済ませました。ユウマ様達ももう食べましたよね?」

「ああ。リリーが猪を獲ったから牡丹鍋だな」

「それは羨ましいです……というか、お前、本当にすごいな。よく獲れるもんだ」


 リアーヌが感心したようにリリーを見る。


「でしょー? 狩りは得意なんだ!」


 リリーが得意顔だ。


「リアーヌ、何があったんだ? パメラから後で話すって聞いているが……」

「えーっとですね、王都にイルヴァとロザリアが来ているじゃないですか。その2人のことです」

「問題でも起こしたか? そういう2人には見えなかったし、実力は確かだろ」


 何しろ迷宮冒険者だし、リアンでもトップクラスの迷宮に挑んでいた2人だ。


「ええ。そっち方面は問題ありません。仕事は完璧ですし、評判もすごく良いです。人当たりも良いので他の冒険者からも人気ですね」


 明るいイルヴァと物腰が柔らかなロザリアだからな。


「じゃあ、まさかロザリアがバレたか?」

「いえ……えーっとですね……何と言ったらいいか……簡潔に言えば金がなくなり、宿屋を追い出され、食べるものもないってギルドに泣きついてきました」


 はい?


「意味がわからないんだが? 仕事は完璧なんだろ? 稼げよ」


 というか、迷宮で稼いだだろ。


「稼いではいたんですが……散財し、さらには王都のぼったくりに遭って、あっという間に路銀が尽きたそうです」


 え? バカ?


いつもお読み頂き、ありがとうございます。

今週は金曜日も投稿します。


よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
ストッパーの二人がいなくなったからか
あ……訳あり(いいどこのお嬢様)と訳あり(前スパイの魔族)だから…金銭感覚が無いかな……
 追放物じゃないのに有能な雑用をしていた人間を失った話か珍しい。
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