表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜  作者: 出雲大吉
第7章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

268/269

第268話 ??ちゃん「お前もなるんだよ」


「まだ数日だろ……」

「私もそう思いました。でも、よく考えたらイルヴァは貴族令嬢でロザリアは魔族です」


 世間知らずの可能性が高いな……


「そういう役目はシーラとフェリシアのどっちかがやっていたのか……」

「そんな気もします。それでどうしましょう? ギルドの立場では仕事を回すか安い宿屋を紹介するくらいしかできません。このままいくと、借金でも負いそうな勢いです」


 何してんだか……


「借金を負ったらどうなる?」

「普通だったら身ぐるみを剝がされ、どっかの娼館コースですかね? ただ、2人は実力があるので無理な仕事をしてでも地道に返していくか、イルヴァさんの実家に払わせるかでしょうね」


 まあ、そんなところだろう。


「イルヴァは貴族令嬢だし、実家もそこそこ金を持っているからな」

「ええ。一応、私も部下に命じて気にはかけていたんですけど……」


 リアーヌもギルドもよくやってくれている。

 これ以上を求めるのはさすがに無理だ。


「リアーヌ、明日でもいいからその2人に会わせてくれないか?」

「はい……実は2人にはギルドで待機してもらっています。今からお会いになられますか?」


 まだそんなに遅い時間ではないか……


「会おう。ギルドに連れていってくれ」

「わかりました。ユウマ様と子ギツネだけでよろしいでしょうか?」


 うーむ……


「パメラ、悪いが、ついてきてくれないか?」

「私? それは構わないけど……私、面識ないわよ?」

「ちょっとギルド職員としての意見も聞きたくてな」


 それに顔合わせは済ませておいた方が良いだろう。

 多分、泣きついてくるし。


「わかった。じゃあ、私も行くわ」


 パメラが頷いた。


「よし。悪いが、お前らは待機しておいてくれ」


 そう言うと、皆も頷く。


「リアーヌ、頼む」

「わかりました。では、ギルドの私の部屋に飛びますので」

「ああ」


 俺達がリアーヌに触れると、一瞬で視界が変わり、前にも来たリアーヌの部屋に飛んできた。

 すると、ソファーに腰かける気まずそうな顔をしたイルヴァとロザリアと目が合う。


「やあ、ユウマ……」

「ご無沙汰しております……」


 2人のテンションはかなり低い。


「何してんだか……」


 呆れながらも2人の対面に腰かける。

 両隣にはAIちゃんとパメラが腰かけ、リアーヌが俺達とイルヴァ達の斜めに腰かけた。


「すまん……それとだが、そちらの女性は?」


 イルヴァがパメラを見る。


「セリアの町の冒険者ギルドの受付嬢をしているパメラだ」

「ああ。君の……」

「また美人の人です。前世でどれだけ徳を積んだんでしょうね」


 いっぱい寄付したぞ。


「どうでもいいだろ」

「それもそうだね。はじめまして、私はイルヴァだ。ユウマから聞いていると思うが、アクサ共和国の冒険者だね」

「私はロザリアです……えーっと……」


 ロザリアが俺をちらちらと見ている。

 自分が魔族であることを知ってるかどうかだろう。


「先ほどユウマさんから紹介されたけど、セリアの冒険者ギルドのパメラよ。ロザリアさんのことは聞いています」

「あ、そっか……本当に彼女さんですよ」

「……彼女というより奥さんだろ」


 ロザリアとイルヴァがこそこそと聞こえる声量で内緒話をする。


「それもどうでもいいだろ。それよりも路銀が尽きたって聞いたが?」


 本題に入る。


「うん……なんでだろ?」


 イルヴァがロザリアを見ながら首を傾げた。


「イルヴァさんがこの宿が良いって高級宿に泊まったからじゃないですか? 1泊金貨8枚って……」


 高っ!


「ユウマ様、例の宿です……」


 リアーヌが苦笑いを浮かべながら教えてくれる。


「俺達が区長の奢りで泊まったあそこか?」


 パメラの親父さん。


「はい。個室なら1泊金貨8枚です」


 高いなー。

 俺達5部屋も借りたんだけど……


「それが原因なわけか? でも、数日だろ。それだけで金が尽きるとは思えない」


 イルヴァとロザリアが王都に来たのは一昨日のはずだ。


「君があれが食べたい、これが飲みたいって言うからだろ」


 今度はイルヴァがロザリアを責める。


「イルヴァさんだって乗り気だったじゃないですか。しまいには二次会とか言って、怪しい店に行くし」

「ボトルを3本も空けたのは君だ」

「もういい」


 ダメだ、こいつら……

 とんでもない金銭感覚をしているし、世間知らずにもほどがある。


「……とまあ、こんな感じです」


 そりゃリアーヌも困り顔になるわ。


「なあ、お前らってこれまでどうしてたんだ?」


 これまではそんなことなかったはずだ。

 あったら学習しているはずだし。


「金の管理はシーラがやってた」

「店を探したりするのはフェリシアさんですね」


 想像通りだ。


「ダメな方の2人が残ったわけか……」


 俺の言葉に2人がしゅんとする。


「自分で買い物をするようなことはなかったから……」

「ずっと貧乏だったもので……」


 両極端の2人だ。


「それにしても2日でそんなに散財するか? お前ら、ひと月くらいリアンにいたんだろ? たくさん稼いだだろうし、貯蓄はあるだろ」


 俺達は10日もいなかったが、かなりの額を稼いだ。

 こいつらだって同じかそれ以上は稼いでいただろう。


「リアンで稼いだ金はほとんどシーラとフェリシアに渡した」

「結婚祝いです」


 ほとんど渡したのか……


「ユウマさん、引退する冒険者に仲間が退職金代わりにお金を出すのはよくあることよ」


 パメラが教えてくれる。


「そういうもんか?」

「ええ。ましてや結婚するっていう理由だったらなおさらね。昔からそういう風習がある。死んだり、ケガしたり、他にも挫折による引退じゃない場合は基本的にお祝い事だから」


 無事に次の人生を歩めることへの祝いか。

 そして、自分もそういう風に引退したいという思いからだな。


「なるほどな……それなら仕方がないか」


 冒険者だけじゃなく、ずっと陰陽師をやってたから気持ちはわかる。


「ユウマは知らなかったのかい?」


 イルヴァが首を傾げる。


「イルヴァさん、ユウマさんのお仲間は引退しても自分の奥さんになるだけです。祝いも何もないです」

「あ、強制引退……」


 なんかイルヴァの顔が赤くなった。

 どうやらロザリアから聞いたようだ。

 聞かなくていいのに。


いつもお読み頂き、ありがとうございます。

本作とは関係ありませんが、本日、私の別作品である『覇王令嬢の野望 ~絶対平和主義の少女に転生した最強女帝の帝国再建譚~』の第1巻が発売となります。

ぜひとも手に取って頂けると幸いです。(↓にリンク)


本作共々よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【新作】
魔法なき世界の異端魔導士 ~冤罪で捕まりかけた大魔導士は異世界で自由気ままに人生をやり直すことにしました~

【予約受付中】
~書籍~
~3/27発売予定~
覇王令嬢の野望 ~絶対平和主義の少女に転生した最強女帝の帝国再建譚~(1)
web版はこちら

~4/30発売予定~
宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~(1)

【新刊】
~漫画~
35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~(1)

~書籍~
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(1)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(2)
左遷錬金術師の辺境暮らし 元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました(3)

【販売中】
~書籍~
最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜(1)

【現在連載中の作品】
元暗部の英雄、再び暗躍する ~娘のために正体を隠して無双していたら有名になっちゃいました~

宮廷錬金術師の自由気ままな異世界旅 ~うっかりエリクサーを作ったら捕まりかけたので他国に逃げます~

その子供、伝説の剣聖につき (カクヨムネクスト)

週末のんびり異世界冒険譚 ~神様と楽しむ自由気ままな観光とグルメ旅行~

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

バカと呪いと魔法学園 ~魔法を知らない最優の劣等生~

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜

【漫画連載中】
その子供、伝説の剣聖につき
コミックグロウル

35歳独身山田、異世界村に理想のセカンドハウスを作りたい ~異世界と現実のいいとこどりライフ~
カドコミ
ニコニコ漫画

左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~
ガンガンONLINE

最強陰陽師とAIある式神の異世界無双 〜人工知能ちゃんと謳歌する第二の人生〜
カドコミ
ニコニコ漫画

【カクヨムサポーターリンク集】
https://x.gd/Sfaua
― 新着の感想 ―
何になるんですかねぇ?
??ちゃん…一体何者なんだ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ