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狂人はいないだろうか
詩
どこかに狂人はいないだろうか。
あの輝かしい正義に立ち向かってくれる狂人はいないだろうか。
あの皆が憧れる英雄を辱めてくれる狂人はいないだろうか。
あの美しい偶像を木端微塵にしてくれる狂人はいないだろうか。
あの無垢な純真を八つ裂きにしてくれる狂人はいないだろうか。
あの喝采に沸く群衆の中に炸裂弾を投げ入れてくれる狂人はいないだろうか。
狂人と罵られてもよいという真の狂人はいないだろうか。
晒された挙句、袋叩きになってくれる本物の狂人はいないだろうか。
狂人になれない凡人を慰めてくれる狂人はいないだろうか。
そんな優しい人、
どこかにいないだろうか。




