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機械天使の歌

 パンドラの国内11月10の夜、舞台は再び東区の端郊外へ。

 廃拠点よりもさらにぼろい岩山の山腹に山の一部をひっかいたたようなか細い路があって、路は山の背後までつづく。その崖っぷちの道を途中までゆくと、それなりに長い横穴があり、奥のほうは暗く見えなくなっていた、日中ですら暗いのだから、深夜といえばさらに暗い。ジルはぼーっと膝を肘で抱えてまるまって座り、ぼんやり月でも眺めてかまえて夜更けをまったが、ケヴィン少年は彼の肢体、右肩から奇妙な音を発していた。

「パリ・パリ・パリ」

 左掌の指先で、肩の人工皮膚と本当の皮膚の境目にあるシート状のシールを剥いだり戻したり、一見なんの意味もないような繰り返しを繰り広げているのは、少年自身だった。エメ改めジルは、すでに左側の牢屋にケヴィンとともにいれられていて、相変わらず寒さをしのぐように、今度はジルが、ケヴィンの左側にいて、彼の肩にもたれかかっていた。

「パリ・パリパリ・パリ」

 ジルにはきっとそんな微細な音は聞こえないだろうと隣の気配は思った。ケヴィン少年はすぐ傍らの牢にいて、暇をもてあましたおかげで、ぼーっと無意識に手のひらを右側の形にかけて、人工皮膚の境目をはがす、まるで一つの趣味を手にしたように、ひたすらにその動きを繰り返す、それは安心材料のようで、現実逃避のようでもある。ふと思い返す、今日の昼頃、せっかく同じ牢屋にいれられたのだから、ジルに機械天使の歌をせがもうとしたが、まよった。なぜなら、アラベラの声ではないから。それは安心材料にはならないからだ。人工皮膚の材料は、シリコンやらカーボン技術だというが、それにしても、皮膚のきめ細やかな、まるでうろこのようなシワの細部まで再現されている。

 「パリパリ・パリ」

 いつからその様をみていたのか、隣のジルが見かねて、ケヴィンのいたずらスキなその手のひらを同じ手のひらでかぶせて軽くとめて、アイコンタクトでその耳障りな事をやめるように促す、のぞき込んだ眼には、少ししかめっ面のような空気が見える。ああ、そうか、聞こえていたなら謝らなくてはいけないな、ごめんなさい。そんな事をおもいつつも、まるで熱にでも浮かされたように、ケヴィンは一瞬にして暇をもてあましたせいもあってか、同じ動作に戻るのだ。

 「パリパリパリ」

 なぜだか、反抗するような気持ちで、上腕まで勢いよくシートをはがしてしまった、人工皮膚は骨を境に上下にわかれていて、その二つの間のゴムもはがれてしまった。

 「ああ」

 そんな事には関心がないようだとわざとらしく態度をみせびらかすように、ジルは退屈に呆れたような顔をすると、右側の牢にさらに右の方へ、拗ねたようにそっぽを向いてしまった、奥には暗闇しかないのに。やがて本当に疲れてしまって、最後には人工皮膚をいじくりまわすのをやめて、腕の端末が示す時計をみるともう0時すぎ、ケヴィンはそのまま深く眠りについて、今度はジルが傍らで彼がもたれかかるのをささえる役目になっていた。まるで長時間揺られ続ける電車の中のような光景だ。ケヴィンが起きたのは、それから数時間たって、深夜の事だった。

 「ケヴィン、起きて、ケヴィン」

 頭の中に届いたのはジルの声だ。揺さぶられる動きにあわせて力が加わった方向に目を向けてちらとみると、ジルがまっさおともいえず、感動ともいえない表情をしてこちらをみていた。彼女はこちらにむけて、まさに目が点といった感じの表情をみせていた。

 「~~のよ、~~のよ」

 「え?なんですか?」

 「さっき、聞こえたのよ、いたのよ!!ネズミが、機械のネズミだったわ!!」

 どうやら何か同様しているらしい、ラヴレンチは、どこへいったのかさだかではなかったがすぐ傍にいて彼らのいる格子の監視をしているわけではないようだった。彼女の動揺を抑える意味もあって、それで軽く両肩にふれつつ、前にでて真剣な顔で、かといって力をこめすぎないように、真正面から質問をした。

 「何があったんですか!!」 

 「…………!!!ッ!!」

 先ほどとは違い、軽く頬を伝う涙が見える。何か変化がおきたのだとさとった。それから1時間、だんまりだったが、もう早朝の4時になる頃には、ようやくジルは声をひそめてその動揺のわけをこちらへしらせてくれた。

 「カイが、助けに来るんだって!!機械のネズミが!!!」

 それだけで十分だった、日時は明日。明日何かがおこる。そこでケヴィンは、例の、彼女がみつけたネズミを暗闇で探しつつ、その時をまち、その時に備えて行動をするための心構えをすませていた。


 しばらくたってまだやっと辺りが白んできたような時刻だったと記憶しているが、ケヴィン少年はジルの口にしたことがずっと気になって、値付けずに暗闇の一点を熱心に延々みつめていた。をそんな努力のかいもあってか、ケヴィン少年はもう一つ新しい手掛かりをえた。あのサイボーグの、それとも機械か?そのネズミは確かに、いつかみた情報屋ケネスにもにた趣向を凝らした装飾をもっていて、機械的な鱗のようなものをもっていて、ダンゴムシのような段々の鎧をもっていた。暗闇からかさかさとはいよると、ケヴィンとアイコンタクトで数秒その場で停止したかと思うと、まるで彼を味方とみとめたように首を垂れてころころと格子の前まできて、カイにもにた音声でこんな言葉をはなった。

 「本日、午前5時46分、“エスィピミア”奇襲予定アリ、覚悟サレルベシ」


 一方、ナナシの街付近の鉄の牢屋にも色々あって、クローファミリーの地下コリュバーンにて、別の異様な実験と研究が執り行われていた。それは以前にもまして異様さを増幅させていた。完全な孤独と蛍光灯と電飾の薄明りのなかで、怪物は自我を思い出そうとして、まるで海辺で打ち寄せる波間に、ひと時がすべてをかき消す動きを持つのに、そのさなかに必死でつなぎとめるように、自分の名前を必死で思い出そうとした。

 —―闇の中で、怪物は自白する。まだマフィアの構成員だったそのころを思い出す、彼を縛る手足の鎖は、彼の思考も不自由にした、だからいくつもの、都合の悪い質問に答えてしまった気がする。彼を取り囲むごく限られた中心幹部は、もう彼に、彼のしてきたことを悔い、懺悔させる以外の見返りを求めないだろう—―彼は生贄だ。組織が中途半端だったことで、つねに生贄が必要になってしまう。人は根本的な事象に関心がないのに興味をそそられることといえば、残酷な事以外には、思い浮かばない。すなわちクローファミリーのような。

 「私、ワタシ、ハ、ラヴレンチとともに、任務……ニ、遂行、失敗シた……」


 瞳の上の左右のつきでた牙のような角、赤い肉体。ぼこぼことかわがいぼのように浮き出ているその様子はまるでカエルや両生類の皮膚のようだ。それを薄く透明で、軽く黒みがかったうろこが蔽う。それは奇妙な緑の液体にひたされたまま、自我をうしないかけ、ときどき力なさげにごぼごぼと言葉を吐いているだけだった。


 すぐ前で計器類やコンピューター、白衣のポケットからペンをとりだしメモや書類をてにとり、記録と記憶をつづけていただけの前方の科学者が叫んだ。


「これが、古代の兵士だ!!、ヒヒイロカネは、やはり“魔人”を兵士として扱うためにあった、COAは、サイボーグは、このためにかつて、改造を施された技術を用いているのだ」


 彼等の主張とは、かつて滅びた文明と、最後の戦争、そこで使われたのがヒヒイロカネだというものだ。そもそもヒヒイロカネを扱った、COA、CLOは、もともと古代の文明の進み過ぎた科学(オーバーテクノロジー)技術の残された科学、錬金術の粋を集め、もとにして再生された。それも未だ法と秩序と社会によって縛りを付けられている。制限された科学(リミットテクノロジー)とはそういう意味でつけられた呼び名である。つまり所詮それらは、大戦で失われつつあったが再現古代の技術の劣化コピー品にすぎない。

 その地下室、クローファミリーの地下室で行われ、行われ続けていた未知の実験とは、すでに滅び、滅ぼされた惑星の文明の、その一部を、完全に復活させるための試みだった。



 コピー品、コピー品といえば、そればかりなのだ。その星の今の科学は、ただそればかりだ。

同じころ、廃拠点ファラリス……危機感をともにしたロム医師とカイは廃拠点ファラリスに集って一致団結の士気を高めるために意識をよせていた。カイは初めにテーブルに手をついて、頭をたれてわびた。

 「皆、すまない、過去“エスピィミア”時代の事を引きずっていたのは俺だ、そして現在にすべての人間をまきこんだ、俺の優柔不断さは結局はいいわけだった、自分で決めなければ消してリスクを負う事はないと」

 「一体何のことだ、興奮するなよ?カイ、いつもへらへらへなへなしてるお前らしくもない」

 いつものように、何気なくもやんわりとした、にぶく難解な語りだしをするカイにあてつけるように、腕を組んだベルノルトがわってはいる。

 「うるさい」

 「お前には武術があるだろう?」 

 ベルノルトは珍しく、カイに強気だった。

 「エスピィミア、といえば武術だ、お前は用心棒として、そして次期エースとして義賊集団エスピィミアに属していた、その信念が何だったかはしらない、だがお前は“黒鳥”として名をはせ、たしかに一時の栄光をもっていた、お前が、どんな理由で自分のために、あの少年をたすけ、かつての同僚である女性、ジルを巻き込んだかはわからない、だが、ここからはボスは、アデルはこれ以上不必要な介入をしてこないだろう、もう一か月近く前の事だ、覚えているだろうお前は、厄介ごとのためにあえてお前には不可能な任務をあた、アデルはそれをわかっている、だからお前にひとつかりがあるが、しかし、お前の扱い辛さを分かってる、それでも信用しているのは、お前の変化に何かを期待しているからだ、お前はあの少年を助けるのか、最後まで、最後とは何だ?お前が決めるときだ」

 「何を……」

 だれもが暖炉をとりかこみ、奇襲前夜の落ち込みに士気を注ぎ込もうとしていた。ベルノルトは続ける。

 「わかっているだろう、お前は、リーダーとしての人望をもっていた、お前はそれをすてた、だからエスピィミアは滅びた、そんな事は、教科書にだってのっていることさ」

 ロム医師はその彼の皮肉なものいいに顔をあからめ、はなを親指でかいた。

 「知ったような口を」

 「だったらお前のやり方を説明してみせろ、どうして情報屋を信じたんだ?お前は結果的にであれ、機会を信じたんだ」

 少し険悪な雰囲気が匂ったが、ロム医師は経過を観察する事にした。

 「信じていない」

 「何?」

 「俺が信じたのは、俺が俺を疑う動機だ、自分に無批判でいられないことにきがついた、エスピィミアには鉄の掟がある、それは夜9時になると必ず会議がひらかれ、仮面の規則だれもが過去の傷を話す、

俺は過去の幸福の破綻によって自分の居場所が固定された、それと同時に“悪意”も固定された、それに敵対するには“違うもの”になるしかない。過去の自分とは違うもの、すなわち“仮面”“黒鳥”第二の名」

 「何がいいたいんだ?」

 「過去の自分に無批判でいたいなら、仮面をつけたりしなかった、拳銃の形に疑問をもたないのなら、ただ傷心の中にいればよかった、“もう一人の自分”が、自分が世界に望む形だと気づかないのなら、自分に失望さえしなかった、すべては“転機”だ、俺はこの時をまっていた、俺は今かわる、ずっと考えて居たんだ、正義が悪に転用されることがあるのなら、悪が正義に転用されることも可能だと、一見矛盾を抱えているが、俺という悪が、正義を救うための悪になるのなら、過去に言い訳もできる気がするんだ」

 

 一方、そんな怪物(ソスラン)と、ラヴレンチの拠点では。一人の小柄なひとかげが両腕でひざをかかえた。暗く、澄んだ冷たい空気の中、ただ肩に灯るAR(拡張現実)の時計が示す時刻を追っていた。まだ4時半、あと一時間、奇襲には時間があった。

 もう少しで救われるはず。だからケヴィンには、救いがあったといえ、迷いと焦りがあった。なぜなら彼は何よりも暴力を嫌い、復讐や、正義といった概念にさえ複雑怪奇な関心をもっていたからだ。だから少年は“フォレスト・ベーレ”の歌声に依存し、いまでもジルの肩によりかかっている。こんな自分は、今度は逆に眠りについていたジルを起こし、自分が見た事を言って聞かたが、そのときにも、自分の見たものに安心はできなかった。彼にはまだ秘密がある。だから彼は、この状況ですら暴力を嫌う。アラベラにはいつか話したことがある、彼が転校初日、彼の中の哲学が、まるでそこには不具合な無抵抗を示したわけだ。

 それはジルにもいっていない、アラベラとのある秘密だった。

 「なんで、なんであなたはやり返さないの……」

 転校初日のことだった。彼女は通学路を二人であるいているときにふと振り返ってそんな事をきいた。

ケヴィンはすぐにそれとわからなかったから、2、3度勿論彼女に一体何のことをいっているのか問いただしたが、彼女はそれにもかかわらず、若干勢いをつよめて、早口にケヴィンに、例の事件の彼の無抵抗さについてといかけた。

 「きっと彼にも、本当の目的があったように思えたからです」

 「何をいっているの?暴力に目的はないわ」

 「暴力に、目的がないからです」

 ゆるり、ゆるりと歩きは速度をおとした、いつのまにか、街を通る横断歩道の白と黒を不規則に追い越して、足取りは、それとともに、ときにまた規則をとりもどした。

 「それは、やさしさだとおもっているの?」

 アラベラと夕方、たまたま帰宅時間が重なったときがあり、それは今年の5月ごろだっただろうか、例ねんよりも熱く、異常気象を感じさせる季節だ。夕日をせにしてナナシの街をあるいていた。学校の荷物をせおったまま、遠くには東区、高いビルが見える、隣人は気さくにするどく、何度も彼に質問をつづけた、無抵抗や、暴力について、転校初日の事を話しているらしい。

 「怒っているわけではないの」

 その言葉に、ケヴィンは覚悟をきめて、本当の自分の想いを感じた、そして諭すようにいった。

 「状況を考えれば、仕方のない事として判断したかもしれない、けれど僕は助けてもらった、そのこともすごく感謝している、その上で僕が望むのは、彼にたいして、彼だけではなく、あの学校のもつ本当の一面について、僕が体験したことは、きっと何かのヒントになると思ったのです、僕は、初日に偶然あの出来事にであった、それ以上は知らなかった」

 ケヴィンは、暴力に反対だった。なぜなら暴力は痛みでしかない。絶対的な正義はこの世には存在できないのかもしれない。だから、悪も存在しない。というわけでもなかった。夕陽がただ綺麗だったこともその理由には入らない。ただケヴィンは考えた。

 「相手に反応を求める事のすべては、そこではないもっと奥深くに問題と、その解決方法を求めている、暴力は単に、暴力でしかない、そこに意味を感じるうちは、人は自分の本当の不満をみようとはせず、遠ざけようとするはずです、彼の不満は、僕の知らないところにある、だから僕は、彼をとがめる事ができなかったのです、僕はあなたのように、初めから彼を敵対視していたわけではないんです」

 アラベラは、不服そうに顔をしかめて、しかしその実、内心で納得したように只短く返事をした。

 「うん、そうだね」

 「は、はい、はあ」

 そのアラベラの物分かりの良さも、また不思議な感触だった。単純な暴力では、きっとどんな物事も解決できないだろう。けれどケヴィンは不安だった。もし大事なものが、危険に際して自分の手が必要なときがあれば、彼の決断力は、また別の形を持ってしまうだろう。

 けれどケヴィンは考えた、もし暴力に不服なのであれば、暴力にやり返す事もひとつだろう。けれど、あの悪ガキと取り巻きは、ケヴィンよりも前に、ケヴィンではないかりそめの何かに不満をためていた。そのときケヴィンは単なる偶然な隣人でしかなかった、偶然その場所に居合わせたにすぎなかったのだ。


 地下2f 研究室(ラボラトリ)では、ソスランが両腕を柱にはりつけにされている。

「ぐ、ぐうう、ぐぐぐ」 

 荒れ狂う彼の頭の中には、判断よりも記憶が先に駆け巡る、怒りは、そこにあった。あの日、もう一か月ほど前にさかのぼる、ゴーストという少年を取り逃がした、自分自身へのいかり。

 そしてさかのぼるのは、幼少期の記憶、彼もまたクローのように悲しい、虐げられた日々をすごした。いじめや、孤独、不登校を繰り返し、いくらかそういう面では、“ゴースト”に同情していたのだろうか。いつしかそのころ不治の病だった、あるいびつな病にかかり、コールドスリープ。噂の通り彼もまた、かつては大貴族の生れであり、容姿や、彼の性質は虐げられているものの、成績もよく、知性もあった。彼はまだ中学生だった頃、不治の病にかかり、生体は危機に陥り、眠りについた。

 起きた時に知らされたのは、世界の異変と、貴族の没落と、すでについえた彼の遺産だった。彼はもう長い長い眠り、半世紀を超える眠りについて、眼が覚めた時には、何も残されていなかった。彼は落ちぶれ、かといって、立ち直るには時代が悪かった。資産を得るには資格が足りず、権利といえば過去に置き去りにされていた。誰も彼らに注目しなかった。


 だからこそそこを平然と通りかかっていく、平然の中にいる一人の少年に目を付けた。

 “ただ、偶然に通りかかった、平凡な少年に”

 【グゥオオウォオ】

 彼の異様に変化した牙からは、憎悪がもれていた。初めは彼の中で温められた憎悪、初めは敵を見つけることのなかった目が、憎悪で歪んだ。憎悪、それが今までも、今も、彼を彼たらしめていたし、彼もそれが自分の生きる目的だとおもっていたが、実際それだけが彼の個性だったかどうかさえも、今では彼の中の哲学さえも、根拠を導き出す事はできない。

 命をつむいでも、時を全うに過ごす事のできなかった人間を、人は生かそうとは思わない。けれど彼は、憎悪によってやっと生きる事ができていた。少なくとも今この瞬間、全てが終わるまでは彼はそう思っていたし、そう信じたかったのだ。

 歴史の中、クローファミリーと、ジンクスファミリーのすべてが明らかになるまでは。

 


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