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オレの忘れられない出来事。  作者: ろぐなむ
13/13

そして伝説に。

 卒業式前日、真美の家の晩ご飯での事だった。


 「真美、明日はよいよ卒業式だな、おめでとう。」

 「ありがとうお父さん。」

 「真美、本当におめでとう。」

 「お母さん、ありがとう。」

 「中学の卒業式……思い出すな〜、忘れられない母さんとの思い出。」

 「父さんたら、やめてくださいな恥ずかしい。」


 「まさか伝説になってしまうと思わなかったな」

!!

 「お父さん、お母さん、伝説って言ってたけどまさか謝恩会のジュースの事?」

 「なんだ、真美も知っていたのか」

 お父さんとお母さんが伝説の元になってたなんて知らなかった。


 「卒業式前の謝恩会での事だった……」

 「謝恩会に出たジュースが炭酸飲料で、母さんは炭酸飲料が苦手で困っていた……」


 「私は家で食べ物を粗末にしない様にしつけられてたの…」

 「だからジュースを残す事もとても辛い事だった…」

 「そんな私に気付いて声をかけてくれたのが父さんだったの…」


 「私は嬉しくて泣いてしまい、父さんは慌てていたけどね♪」

 「その事がきっかけで私と父さんは付き合い、結婚してあなたが産まれたの…」

 「そして、あなたが産まれる前に同窓会があり、幸せな私達を見てあの時の話が広がり伝説になったの…」


 私は布団の中で晩ご飯の話を思い出していた。


 お父さんとお母さんの話を聞いて少し勇気が出たような気がする……。


 「アラタ……おやすみなさい……」




 朝になり窓を開けると雲ひとつない青空だ、中学最後の日が良い日になるように願った。



 「真美、今日で最後頑張ってね♪」


 「お母さんありがとう、私がんばる。」


 「真美〜おはよう♪」

 「おはよう貴子♪」



 「真美、何か良い事でもあったの、凄く良い顔している」


 「貴子……私頑張る。アラタに私の気持ちを伝える」


 教室にお菓子やジュースが準備され謝恩会が始まった。



 ここは卒業式が行われる体育館……。


 「今日で3年の先輩ともお別れですね」


 「少し寂しくなるね美乃里ちゃん」


 そんな話をしながら準備をしていると……。


 「センパイ……ごめんなさい、センパイに頼まれた楽譜を教室に忘れてしまいました。」


 「大丈夫だよ美乃里ちゃん。オレの方は終ったからオレが行って来るよ。」


 「センパイ、本当にごめんなさい。」


 「気にしない気にしない、じゃあ行って来るよ。」



 「真美!、ジュースを持ってこっち来て。」


 「貴子、どうしたの?」



 「いいから早く来て。……そろそろのはず……」


 「真美!来たわよ。」

 「何が来たのよ貴子!」


 教室前の廊下の先にアラタの姿が……。


 「真美、頑張って。」


 私は深呼吸をして扉に手をかけた。


 アラタが教室前に来るタイミングで扉を開けた。


 「森竹クン、どうしたの?」

 「忘れ物を取りに教室に」

 「そうなんだ」

 「加藤先輩こそどうしたんですか?」

「外の空気が吸いたくなったの」



 「そうだ!森竹クン、ジュース飲む?」


 ーーアラタお願い受け取ってーー


 「ごめんなさい加藤先輩、急ぐので失礼します」



 ーーえ!?アラタ行っちゃうの?ーー


 アラタが私から離れて行く……。

 ーーやだよ……そんなのーー


 「アラター!」


 私は思わず叫んでしまった。……その時光が私を包んだ……




 気が付くと目の前にアラタが立っていた。


 私は何が起こったか理解出来なかったけど急いでジュースを差し出す。


 「森竹クン、ジュース飲む?」


 「ありがとうございます。頂きます」


 アラタがジュースを受け取った瞬間、涙が溢れてきた。


「ありがとう、受け取ってくれて」


 そして私は勇気を振り絞りアラタに告白をした。


 「私、森竹クンのことが好きです。」


 するとアラタが……


 「僕も加藤先輩のことが好きです。」


 すると教室の扉が開き貴子が出て来た。


 「真美、良かったね。」

 「貴子、ありがとう。」


 「アラタくん、真美をよろしくね。」




卒業式の謝恩会でジュースを受け取った後の初デート。

 私と同じ高校に入学した時のアラタの嬉しそうな笑顔。

私は大学に、アラタは就職が決まった時、二人で喜んだ思い出。



 部屋でアラタとの事を思い出していたらケータイに電話が!!。


 アラタが就職した会社からだった。


 「落ち着いて聞いて下さいね、森竹君が事故に合って意識が戻らないんだ…。」




 「え?……何それ……ウソだよね……。」


 「先生が今夜が峠だと言っている。」



 私は急いでアラタが運ばれた病院に向かった。



 病室に入ってベットの上で目を閉じているアラタを見て私は頭の中が真っ白になった。


 「真美さんですね、まだ意識が戻らないんです。」

 「もしかすると記憶障害があるかも知れないと先生が…。」


 「そんな……。」



 私は座り込みアラタの左手を両手で握りしめ胸に当てた。


 ーーなんて冷たいのーー私は涙が溢れてきた。


 「目を開けて、お願い……」



 するとアラタがゆっくり目を開けた。


「先輩……」


「アラタ……」

 私は思わずアラタに抱き付いてしまった。


 「よかった、目を開けなかったら私どうしたら良いか……」


 私はアラタが先輩と呼んだ事が気になり、

「アラタ、私の事を先輩って、やっぱり記憶が……」



アラタが黙っているので私は思わず。

 「アラタ大丈夫、私が分かる」


 すると笑顔でアラタが、

 「真美、ありがとう」


私はやっと安心して、

「もう心配させないでね」


 ベットからアラタが起き上がり。

 「真美、心配させてゴメン、これからもよろしく」

 「なによ、あらたまって」

 私は顔が赤くなってしまった。



 アラタは私の目の前にいてくれる。


 私はアラタを一生大切にしようと心に誓った。


「アラタ…愛してる……」


 なんとか最後まで投稿することが出来ました。


 私は中卒で仕事を始め青春時代も仕事ばかりでした。


 中学時代も1年の始めはイジメ、部活でも自分の対応の悪さから無視されたり……辛い事も沢山ありました。


 その中学時代にたった1つの甘酸っぱい思い出を作品にしてみました。

 次は、夢の異世界の話しを投稿したいと思います。


 最後に読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました。


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