バレンタインデー♪
バレンタインデーが近付き、クラスの男子が急に優しくなって来たある日の事。
「真美はバレンタインデーどうするの」
貴子が話しを切り出してきた。
「去年の悪夢を思い出させないで…」
去年のバレンタインデー、私はアラタに手作りチョコをプレゼントしたくて、チャレンジして貴子に味見をしてもらい、見事にダメ出しをもらい諦めたのだ。
「真美、ただ少し調味料を間違えただけじゃない、気にしない気にしない」
「貴子、砂糖と塩を間違えたのは大問題と思うけど」
「今年は私が一緒にやってあげるから、やらない?」
「上手く出来ても渡すきっかけが思い付かないよ」
「大丈夫、私にまかせなさい」
貴子はそう言いながら胸を張る。
そんなやり取りがあり私は貴子の家のキッチンに居る。
「真美はチョコを溶かしてくれる」
「貴子…、この大量のチョコは何かしら」
テーブルの上の山積みのチョコを見て思わず驚いた。
「小さい事は気にしない気にしない」
数時間後…大量のカラフルなラッピングをしたチョコが出来た。
「貴子…このチョコどうするの?」
「フフフ♪、まかせなさい」
2月14日バレンタインデー当日、クラス男子は皆そわそわしている。
「真美!行くよ」
「え?、貴子…手を引っ張らないで〜」
貴子は音楽室の前に私を連れて来た。
中の演奏が終ったタイミングで貴子が扉を開ける。
「ブラスバンド部の皆さん、お疲れ様です。」
「今日はバレンタインデーと言うことで皆さんにチョコの差し入れに来ました。」
音楽室に歓声が上がる、そしてアラタが私達の前に来た。
「先輩、差し入れありがとうございます。」
「ブラスバンド部のみんなにはお世話になりっぱなしだったから」
「私は1年半のブラスバンド部活動でしたけどとても楽しい部活動でした。」
「本当にありがとう。」
「卒業式の演奏もよろしくお願いね♪」
貴子の半ば強引な行動だったけど、バレンタインデーの悪夢を解消する事が出来た。
「貴子、ありがとう。」




