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じゅんけいさん。に。  作者: ジョウビタキ子


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4/13

今日はダメな日だ!


きゅうりの荷詰めで

Cのきゅうりを詰めたくて

ダンボールを隣の倉庫に取りに行った娘。



ガラガラガラ



倉庫の扉をいつも通り開けた時

ゾワリっと悪寒が走ったので

思わず立ち止まって上を見上げました。



何も…いないね?



少し腰が引けたままの体勢で

じぃーっと扉の上の方を隅々まで見る娘。



やっぱり何もいないね?



警戒しながら

倉庫の中に入って

ダンボールを取りました。


いつも通り

裏側を金具でガチャンと止めて

ダンボールを組み立てます。


ところが

ガチャン!と金具を打ち込んでも

上手くとまりません。



失敗した…。



もう一度、

場所を少しずらして

ガチャン!と打ち込みます。



また、失敗……。



いつも一発で止められるのに

今日は失敗続きですね。


湿気が多いからだと思います。

ダンボールが少し柔らかいですので。


気合いを入れ直して

よいしょーと

体重をかけてとめます。



ガチャン!!

よし、できた。



ダンボールをひょいと持ち直して

作業場に帰ろうとした時、

さぁ〜っと生暖かい風が駆け抜けました。



ぞわ…っ



あ、わかりました。



今日の

気温と湿度

生暖かい風に

曇り空。



ムカデが好きな日ですね。



「父ー。今日はダメな日だ」

「なにが〜?」

「ムカデが出る」

「ん〜?あぁ湿気か〜、出るかもな〜、何キロ〜?」

「13キロ」



娘のムカデ警報を聞き流して

Cのきゅうりを詰めたダンボールの重さを聞いてくる父。



娘の話を…流したね?



娘は言ったからね?

もう言わないからね?














昔から

家族全員ムカデが嫌いでしたが、

母が誰よりもムカデが嫌いだったので、

ムカデを発見したら父にこっそりと教えてきた娘。


娘が発見し

父が撃退する

ムカデの出る時期は

そんな流れでしたね。


なので

何となく

ムカデが出そうな日が

体に染み付いています。


ムカデが出る前に騒ぐのは娘。

ムカデが出てから騒ぐのは父。


一度だけ

とんでもなく嫌な予感がする日があり、

父に言って

家の周りに薬を撒いてもらってた時がありました。


次の日

父が私のところにやってきて

「庭見てきて。すごいぞ」

と、母にバレないようにこっそり言ってきたので

何だろね?と、思いながら

こそこそ庭に行くと…


家に向かって歩いてきたであろうムカデが

1、2、3、4、5、6…7匹…っ?!


薬を撒いたところで

動かなくなっていましたが、

全部

家に向かって来ていました。


何となくが当たって…

すごく鳥肌が立ちました。


恐ろしかったです。













今日は

あのゾワリとした日に

似ているんです。


父、

娘は言ったからね?



この後晴れたので

ムカデは出ませんでした。


良かった良かった。

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