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じゅんけいさん。に。  作者: ジョウビタキ子


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11/13

ノンストップ


きゅうりの収穫を終えたら

父、母、娘がそれぞれの車に乗って

家へ帰ります。


同じ家へ向かっているはずなのに

全員ルートが違うんです。





父は最短で本道へ合流できる

昔ながらの細い道を進みます。

最初の難関は石の柱4本ですね。


軽トラでどこにもぶつけず

あの細い道に入るには

絶妙な角度で石の柱の横を通らないといけません。


スレスレですね。


横に乗って一緒に通ったことはあるので

なんとなくの感覚は覚えていますが

娘には無理です。





母は二番目に早いルートを通ります。


ここは娘も通れる道ですが

行き違いができない細さなので

娘からしたら

しょうがなく選ぶルートの一つですね。


上手くいけば

スルスル〜っと帰れます。





娘は一番遠回りの道を通ります。


道幅広く

前から車が来ても行き違えて

心穏やかに帰れる道です。


遅くなっても良いんです。

一番広くて大きな道が通りたいんですから。








そんなバラバラのルートで帰ると

家に着く時間もバラバラです。


父はもう家に着いて次の作業へ移っていて、

母は私の車の前を走っています。


母の車について

の〜んびり運転する娘は

前方からこちらへ向かって走ってくる

父の車を目に入れました。












マズイ













家に入る手間の道も細くて

行き違えないんです。


父がこちらに走ってくるなら

母と娘がバックして道を譲るか

父が譲るかしないといけません。


母がバックするなら

娘もバックしなければ


そう先読みして

車にブレーキをかけ、

バックにギアを合わせた娘でしたが…
















ぶぅおおおおおおおおおおおおおおー


















母は


ノンストップで


突っ込んでいきます。











「あっはははは」












母の迷いのない猛進に


遠くで父がバックして道を譲っています。


これは娘も進むしかない。


ギアを戻して


ブーンと追いかけます。


進んだ先で


じーっと待ってくれている父。


早く行きたかったでしょうが


待ってくれていました。





















母の迷いのなさが


今日の娘のツボにハマりました。





















「当たり前でしょー!

 こっちはトイレ行きたかったんだからー!」

                 だ、そうです。


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