↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時越想 〜時を越える想い〜  作者: はらぺこワンコ。
第八章 魔物の出現
PR
67/89

密談

-Introduction- 8-4

岩壁に建つ魔王城。

夜の闇がその禍々しさを強調させていた。

そんな王城のとある一室。

一人の男と女が密談をしていた。


「ロイ様。妙子はまたも失敗したようです。」


窓から波打った海を眺めている男に女が話かけていた。


「やはりダメだったか。魔人が神の子と関わりを持つこと自体が間違っていたのかもしれんな。ちっ。シグレ。厄介なやつだな。」


ロイと呼ばれた男は舌打ちをし、組まれた腕に指先が食い込む程に怒りを露わにしていた。

再び女がロイへと問いかける。


「いかがなさいましょう。」


ロイはずっと考え続けていた。

この腑抜けた魔族をあるべき姿に戻す方法を。

その為には邪魔にしかならない導神族は潰しておきたかった。

長い間画策を続けていたが、五神が我々を牽制していて身動きが取れずにいた。

しかし、突如として目の前に訪れたチャンス。

奴ら一族がチリジリになっている今が絶好の機会だった。

足踏みしている暇などない。


「最終プランを実行に移す。」


「はっ。」


ロイの命令を受け取った女はうやうやしく頭を下げると、指令をこなす為に速やかに部屋を後にした。


1人部屋に残ったロイは己の野望を抱いていた。


(シグレ。あの娘がいなくなれば魔族は今一度発展する。それだけじゃない。後ろ盾のなくなった人間どもなど造作もなく鎮圧できる。そうすれば、この島ごと私のものになり、真の平和が訪れるのだ。)


妙子は最初から捨て駒だった。

種まで与え、良い夢を見せてやったというのに。

導神族なら少しでも使えると思っていたが、あまり役には立たなかった。


「王女の娘か…。」


ロイはそうつぶやくと、自らも準備を進める為に闇の中に姿を消したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。