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問題をどう解決するか、他の和菓子たちと相談しようとした矢先──
ひとりの客が店に近づいてくるのが見えた。
全身を黒いフードで覆い、顔は見えない。
何かを小声で呟きながら、静かにショーケースへと近づいてくる。
主人も、それに気づいて姿勢を正し、声をかけた。
「いらっしゃいませ。ご注文は……?」
客は一言、こう告げた。
『この店にある団子を、すべてください』
──耳を疑った。
主人も一瞬驚いたようだったが、すぐに笑顔で丁寧に包み始める。
「ありがとうございます。本当に助かります……最近、向かいに洋菓子店ができてから、さっぱりで……」
主人は感謝の気持ちを言葉にしながら、団子を何袋かに分けて包んでいく。
だが、フードの客はずっと俯いたままで、何かを呟いてはいるが内容は聞き取れない。
主人も少し戸惑いながら、最後の袋を手渡した。
客は代金をきちんと支払い、お釣りを受け取った──
そのとき、一瞬だけ、手のひらに紋章のようなものが浮かび上がった。
……その紋章には、見覚えがある。
──まさか……!?




