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乙女ゲーの妖精に転生したのでヒロインをモブに育てたい  作者: 星川 咲季
第4章 乙女ゲーの妖精に転生したのでヒロインをモブに育てたい
24/30

第24話 衣装選びは波乱の幕開け! APは身体も育てるようです




「あー……デイジーの行動はカンペキな田舎娘を演出できてるのに、なんで返って好感度が上がってんのよ……」




───



「アデルハイト、君はデイジーのステージ衣装やアクセサリーを選んであげてほしい」


 ローベリアの指示により、デイジー、アデルハイト、そして私の女子3人組でお店に向かう。


 デイジーのライブと言えども用意する物は数知れず。


 出し物がデイジーのライブって言っても、台の上で彼女が歌うだけではなく、かなり本格的にするようだ。


 プロジェクトリーダー、バックダンサー、演奏者、各種交渉役、大道具や小道具の作成、振付、作詞作曲……あとは忘れたけど、ライブってやることが多く、すごく沢山の人の協力が必要なのね。


 というわけで、アクセサリーを含めたステージ衣装選びは、美的センスのあるアデルハイトに付き添ってもらうことになった。

 あの森での一件以来、アデルハイトは何かとデイジーや私に良くしてくれており、公爵令嬢にも関わらず、こうして付き合ってもらってる。


「衣装を作るなら【森の仕立て屋さん】、アクセサリーなら【月の明かり】が鉄板ですわ。さ、行きましてよ!」


 そんなわけで、まずは【森の仕立て屋さん】にこんにちは。


「さーて、アデルハイトが推す服屋ってどんなのかしらね」


 お店は結構デカく、入口からしてとても華やかだ。

 そんなお店に凸する私。


「いらっしゃいませ〜」


「間違えたわ」


 ひらひらと後ろに飛んで退店する。


「お姉ちゃん、どうしたの?」


「いや、間違えたのかなって思って?」


 お店の看板と外観は……合ってるわよね?

 んん??

 ど、どういうこと???


「何をしていますの? ほら、入りますわよ」


「いらっしゃいませ~」


 アデルハイトはあっさり入店し、特に驚く様子も見られない。


 あれ?

 アデルハイトが驚かないってことは合ってるってこと?


「ま、まあいいわ。アデルハイトが落ち着いてるなら大丈夫っしょ。ほらデイジー、入りましょ」


「はーい」


 【森の仕立て屋さん】は、女性向けの服が数多く並んでおり、マネキンにサンプルコーデも着せてある。


 そんなお店の接客者がこちら。


 ブロンドヘアーをポニーテールにしていておしゃれなワンピースを着こなしているんだけど、その人は……ごつくて背の高いムキムキな壮年のおじさま(?)だった。


「あらあら〜、妖精のお客さんは初めてじゃないかしら? ここは【森の仕立て屋さん】で合ってるわよ。ゆっくりしていってね〜」


「ありがとう。一瞬、お店を間違えたのかと思ったわ。それにしてもキレイに着こなしているわね」


「そうだよね、お姉ちゃん! とっても素敵です!」


「んまぁ、ありがとう! 素敵な子たちね!」


 いやー、人間の街は王都ともなれば思った以上に自由なのね。思い込みは良くないって分かったわ。

 インパクトは凄いけど、このおじさま(?)、いやおばさま(?)は、しっかり着こなせているところを見ると、センスは素晴らしいわ。


 やっぱり衣服は好きなものを着て、着たくないものは着ない。その上でカンペキに着こなす。これに限るわね。

 だから例えノーパンだとしても、トータルで着こなせていれば全く問題無い。カンペキな理論ね!

 ……まあさすがにTPOを弁えるのは大前提だけど。


「レース、良かったわね。さて、お嬢様方、当店にどのような御用でしょうか?」


 おお、奥からダークエルフが出てきた!

 雰囲気的にこの人が店長かしら?

 それにしても、ダークエルフがフリフリの可愛い服がいっぱいのお店を出してるなんて珍しいわね。あいつらってカッコいい系ばっかりな印象あったし。

 いやー、やっぱりさすが王都だわ!

 最先端のファッションをキメてるわね!


「ナルルナ店長、お久しぶりですわ。今日は建国祭でこの子、デイジーが歌うステージ衣装の作成の相談に来ましたわ」


 そんなこんなで、アデルハイトはデイジーと付き添いの私を紹介し、おばさま(?)なレースと店長なナルルナと一緒にデイジーの衣装作りを決めていく。


「お姉ちゃん、見て! すっごく可愛いデザインよ!」


「そうね、可愛いデイジーがもっと可愛くなるわね!」


 デイジーは自分だけの特別な衣装と言うこともあり、すっごく嬉しそうにしていた。


 デザインの方向性が完了したら、あとは採寸。


「あら、デイジーはとてもスタイルが良いですわね」


「そうでしょうか? アデルハイト様に比べたらまだまだですよ」


「デイジーならきっとすぐですわ。あなたはどんどん素敵なレディになってますもの」


 出会った頃のデイジーは栄養状態が良くなかったのかかなり小柄だったけど、その後の生活では栄養バランス良くたっぷり食べさせたおかげか、ようやく年相応に育ってきた。

 もしかしたら、夜に彼女が寝てる時、元気に、健やかに、一流の一般人(モブ)に成長しろ〜って思いながらよくAPを注いでるのも効果があったのかもしれないわね。


「ありがとうございます! 最近は背が伸びてるんです! ここも大きくなってきてるし、目標はお姉ちゃんくらい素敵なプロポーションです!」


「ええ、きっとなれますわ。わたくしもぜひ、ガーベラのような母性溢れる素敵なレディになりたいですわ」


「はい、一緒に頑張りましょう!」


「あんたら私のどこを見て言ってんのよ」


 まさかAPが効いてる間の成長率超アップは、技能的な成長率だけじゃなく、身体そのものも成長率アップしてる、とかないわよね?






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『ネコミミ娘に転生したので楽しく気ままに生きたい』
※前作を読まなくても本作のストーリーには影響しません
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