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距離感!?

無事!?オケツ完結できました。ありがとうございます♪

「ディードぉぉぉぉぉぉッ! 我が愛しき我が娘よぉぉぉぉッ!!」


 ローランド公国の城門をくぐった瞬間、巨大な砲弾のような勢いで飛び込んできたのは、涙と鼻水で顔をグチャグチャにしたお父様でした。


「王国の鼻を明かすどころか、あの聖国教会本国から不可侵条約と巨額の建国資金をむしり取ってくるなど……! ああ、なんという快挙! なんという天才! さすがは私の血を引く最高にして至高の令嬢だぁぁぁッ!」

「お父様、距離感!?距離感バグで苦しいですわ! 」


 重装鎧のまま私を抱きしめて号泣するお父様。

 その背後では、公国の兵士や領民たちが「ディード様万歳!」「ローランド公国万歳!」と地鳴りのような大歓声を上げていました。


「よし! 我が領の全財産、金庫の金、そしてこれからの全税収とお前への持参金を、今すぐすべてディードへ引き渡すのだ! 好きなだけ使うが良い、我が最高にして至高の娘よぉぉぉッ!」

「ふふっ、お父様ったら相変わらずの親バカ全開で助かりますわ♡」


(おかげで私の網膜ウィンドウでは、パッシブ金策の収益ラインが従来の10倍に拡張されて、放置マネーの桁がまた一つ増えておりますわ♡)


 お父様の爆速資金注入を笑顔で受け取り、私たちは大歓迎の嵐を潜り抜けてお城の最上階へとお邪魔いたしました。


 ◇


「ふはぁ〜……極楽、極楽ですわ〜……♡」


 夜。お城の最上階に作らせた特注の大浴場にて。

 一面に薔薇と豊かな泡が浮かぶ巨大な湯船に身を沈め、私は深く息を吐き出しました。


「本当にね。王都の狭い宿より、やっぱりここが一番落ち着くわね」


 湯船の縁に肘をつき、濡れた黒髪をかき上げながら微笑むのは、リリス様。

 その妖艶な微笑みは、月光に照らされて息を呑むほど幻想的です。


「ララァもここ大好きにゃん! ポテチも食べ放題だし、ディードの隣はあったかいにゃん!」


 お湯にプカプカ浮かびながら、ララァ様が私の肩にすり寄ってきます。

 私は二人の柔らかい身体をぎゅっと抱き寄せ、湯船の脇に用意させていた『特製・魔改造コンソメ濃いめポテトチップス』を差し出しました。


「お二人とも、今回の王都攻略では本当にお見事でしたわ。……はい、極上の特製濃厚コンソメギザポテチ厚みですわよ♡」

「「待ってましたにゃん/いただくわ♡」」


 二人がサクッとポテチを口に運び、目を輝かせて幸せそうに頬を緩めます。

 最初はただの契約と食べ物目当てだった関係。ですが今や、互いに背中を預け合い、どんな理不尽な敵でも笑って踏み越えられる、最高の絆で結ばれた相棒でした。


「ねえディード。貴女といると、本当に退屈しないわね」

 リリス様が赤い唇をかたむけ、フッと楽しそうに目を細めました。

「ええ。世界を相手に回そうと、私たちはいつだって無敵ですわ!」


 湯気立つ泡風呂で、ポテチと極上のワイン(ララァ様は濃縮コンソメスープ)で乾杯を交わす私達。

 王家からの不当な婚約破棄と追放から始まり、前世の知識とチートを駆使して駆け抜けたこの数日間。

 王国を沈め、聖国を退け、私たちは自分たちの手で完全な自由と最高の居場所を勝ち取ったのです!


 ◇


 湯上がり。シルクのパジャマに身を包み、ふかふかのキングサイズベッドで横になっていた私は、ふと懐のアイテムポーチを思い出しました。


「そういえば……王都の宿で3日目のログインボーナスを受け取った時、何か貰っていましたわね」


 取り出したのは、虹色の光を薄くまとった一枚の羊皮紙――『初心者応援・単発ガチャチケット』。


「ふふっ、単発チケットですものね。どうせ低レアの回復薬か、ちょっとした便利アイテムが出るくらいでしょうけれど……せっかくですし、引いてみましょうかしら」


 私は軽い気持ちで、チケットの表面を指先で優雅にタップいたしました。


 ――その、瞬間でした。


 バチチチチチチチチッッッッ……!!


「きゃっ!?」


ベッドの上で、突如として空間が割れんばかりの凄まじい雷光が炸裂いたしました!

 白から金へ、そして――見る者の目を眩ませる、絢爛豪華な『虹色』の極光へと変化していく光の渦!


「な、なんですのこの演出!? 単発で確定演出……ッ!?」


『――あら? 闇の封印を解き、私を喚び出したのは……可愛らしいお嬢様かしら?』


 虹色の光の破片が舞い散る部屋の中。

 ベッドの足元に現れたのは――妖艶な紫のドレスを纏い、不敵で優雅な笑みを浮かべる、圧倒的な存在感を放つ『新たな最高レア(SSR)キャラクター』のシルエット!!


「え……? ええぇぇぇぇぇッ!???マジ忘れてた!」


 驚愕に目を見開く私の悲鳴が部屋に響き渡る中――


 私たちの、次の新たなる無双と冒険の幕が上がろうとしておりました!



(とりま完♪)

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!

これにて『婚約破棄された辺境伯令嬢ですが、前世のエロゲー知識でSSRサキュバスをテイムTUEEEします』の完結となります!


最初は王家に理不尽に捨てられたディードでしたが、前世のゲーマー知識とコンソメポテチ、そして最強の推したち(リリス様&ララァ様)と共に、反復横跳びバグや4K上映テロで王国も聖国もまとめてハメ殺し、無事に完全独立を勝ち取ることができました!




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それでは、良いお年を!?

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