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45話_魔の森

明日から改訂版の投稿を始めます!

移植して修正した文もあるので途中途中で見覚えのある会話も出てきますが一から変更した文や追加した文もあるので楽しみにしててください!

「森よ、おかえり!」

「何言ってんだ?」


 魔境と化した状態から森へと戻った景色を見て喜んでいるのは私ことサクラ・トレイルである。

 なにやらライアスがアホの子を見る目でこちらを見ているが気のせいだろう。アホの子と思う方がアホの子なのだ!


「馬鹿なこと考えてないで進むぞ。」

「誰が馬鹿じゃい!」

「お前だお前。そんなことよりさっさと進むぞ。」


 七龍学園でやった前期の中間テスト三位に馬鹿とはなんだ!カトレアちゃんも話の順位を見た時、二度見した後カンニングはダメだとか一緒に謝ろうとか失礼なこと言ってきたけど私は頭がいいのだ!

 シルビアが一位だったのは前にも触れたが、二位の人は生徒会の人で良くシルビアの手伝いをしてる女の子だ。ちょくちょく私に勝負を仕掛けて来ていて魔法や体を動かす勝負では全部返り討ちにしている。テストの順位を見た時にこちらを見てドヤ顔かましてたのが微笑ましかった。


 そんなことを思い返しつつ進むこと数十分、王都近くの森と魔の森の境界が見えてきた。


「なんで同じような森なのに境界が分かるんだ?」


 魔の森に近付いたから一度休もうと提案したらそんなことを聞かれた。


「え?同じ森でも木が全く違うでしょう?」


 木の太さも高さも違うし、水や魔力を含む量が違うからかなり分かりやすいと思うんだけど…。


「そんなん分かるか!エルフの特性かもな。」


 なるほど、盲点だった。母も分かってたしみんなが分かるものかと思っていたけどエルフの特性だったとは。


 ―――


 魔の森手前で一息入れた私達は気合いを入れて魔の森に足を運ぶ。

 すると直感でどこに行くべきかが分かった。


「どこに行くんだ?そっちに遺跡はないぞ?」

「セレシアのところに私がいる様に感じて居場所が分かるの。」

「は?」


 そんなこと言われても説明したらそういう事なのだから仕方ない。なんと言えばいいのか…。


「デジャビュみたいな感じ?」

「いや、余計分からん。」

「うーん。私にも良く分かんないかな。そうとしか言いようが無いだけだし…。」


 向こうもこちらに気付いているだろう。なんですぐに来ないんだろう?


「レオン、セレシアに何かしたの?」


 レオンの気配を感じる方向に向かって話しかける。


「あれ、サクラって俺の場所まで分かってたっけ?」

「いや、今までは居るか居ないかしか分からなかったよ。魔の森に入ってから存在感を強く感じるようになったみたい。」

「ふーん。まあサクラならいいか。俺はセレスになんもしてねえぞ。ただあいつが恥ずかしがってるだけだ。」


 なにを恥ずかしがってるのだろう…。


「サクラに会うことに決まってるだろう。今頃褒められたらどうしようとか考えてるぞ。」

「なんで褒められてると思ってんだ?」

「私の血縁者を助けたからか…。」


 そわそわしながらこちらを見上げる猫の姿を想像して困ってしまう。褒めてはいけないのに褒めたくなってしまう。


「なにを葛藤してるか想像がつくから言うが、アービシアへのバフを解除したら褒めるでいいと思うぞ?」


 こいつ天才か?これでセレシアの悲しむ顔を見ないで済みそうだ。


 ―――


 襲ってくる特殊個体や変異体を処理しつつセレシアのいる方向に向かって進む。


「そういや私も襲われるんだね。」

「どうした?」

「セレシアの力なら私を襲わないのかなって思って。」

「そういうことか、セレシアの力だが使ってるのがアービシアだからな。セレシアの意思は関係ないぞ。」

「じゃあ、アービシアに貸した力を消してもらってもこいつらは残るってこと?」


 ギルドでライアスと言ってたことと違うんだけど?


「いや、扱ってるのがアービシアってだけだ。魔力の供給源が無くなれば変異体は通常種に戻る。運が良ければ特殊個体はアービシアを襲ったりするかもな。」


 なるほど…。魔力供給者と使用者が分かれてると思えばいいのか。


「セレシアにいって止めてもらう前にサクラを囮にした方が効率よく特殊個体を一網打尽にできるかもな。」

「か弱い女の子を囮にするなんてろくでなしだな?」

「どこにか弱い女の子がいるんだよ。」


 こいつ…、わざわざキョロキョロしやがって…。氷華片手に変異体を対処しつつ睨んでみる。


「おお怖。俺はそんな物騒なもん振り回すやつを普通の女とは認めないぞ。」


 …。そこはある意味で正解である。中身がおっさ…おにいさんの時点で普通の女ではないだろう。


「はいはい、どうせ普通じゃないですよ。」

「すねんなって。」


 まったく、人のことを何だと思ってるのか。私はすねてなんかいないからね!?だからここで飴ちゃん出しても意味ないんだからね?もぐもぐ。


*****

Tips 氷の世界(ニブルヘイム)

 天の適正を用いて氷華で発生させた冷気を操り、辺り一帯を凍結させる魔法。天の適正の扱いに慣れてきたサクラだから使える。魔境を作った要因の一つ…。


サクラ「ぐぅ…。」

レオン「突然葛藤し始めたな。」

ライアス「サクラだからな。」

レオン「そうだな。」





次話は明日の17時投稿予定です。


誤字脱字報告お待ちしております。

コメントや高評価を頂きますとモチベアップにつながりますので是非お願いいたします。

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