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28話_三人の主人公<第三者視点>

今話作者的にちょっとしたチャレンジです。

何がって?


読めばわかります。 たぶん...。

 シルビア王子に呼ばれたライアスとサクラが前に出る。最初の説明で模擬戦は神霊と契約していることで有名なシルビアとライアスとの一騎打ちで行われると思われていたところに名も知られていない少女が出てきたことに魔法科の学生達はざわめいた。


 特出して強いと思える見た目でもないエルフの少女の参戦に模擬戦とはいえ危険なのではないかと心配する学生とシルビア王子がわざわざ指名するくらいなのだからとても強いのだろうと観察に回る学生に二分された。そのエルフの少女を良く知る二人は頼むからやりすぎないでくれと祈っていたが...。



 三者が訓練場の中央に集まり、審判役の教員が準備の確認をする。三人とも気合十分といった様子で応えると、模擬戦の開始が近づき学生の間に異様な緊張感が漂う。



 始まりの合図と共に動き出す三人。ライアスが獣人特有のばねを活かして小手調べとサクラに迫る。サクラは回避し氷華を振るおうとする。…が、シルビアの接近に気が付き滑るように離脱する。


 サクラが氷華を出した際に発生させた氷に一瞬足を取られたシルビアにライアスが光魔法で強化したからだで殴り掛かる。そのままでは回避が間に合わないと判断したシルビアは瞬時に雷を纏い速度を上げて回避する。


 ライアスの攻撃により砕けた氷が宙を舞い、そのままライアスに襲い掛かる。ライアスは少し驚いた様子を見せたが防御の姿勢を取ってダメージを最小限に抑える。各々が一度離れたことで一度目の接触が終わった。



 しん...。とする訓練場。一瞬の沈黙の後に興奮した声が上がる。何が起きたのか理解できたものは多くなかったがそれでも自分たちの遥か高みにいる存在の戦いを見ることができていることだけは誰もが理解していた。この時点ですでにシルビア王子がなぜあの少女を誘ったのかを全員が理解していた。



 不可解な氷の動きにサクラを警戒するライアスとシルビア。二人の警戒を気にすることなく何もないところに氷華を振るうサクラ。氷華から発生した氷が槍の様な形状をとり二人に降りかかる。ライアスは火の魔法を纏って氷を溶かし、シルビアは自慢の速度を活かして氷の槍を躱していく。二人が防御態勢になったのを見て接近するサクラ。SDSの知識でシルビアの防御が弱いと知っていることもありライアスを先に狙いを付ける。


 自分が狙われたと気づいたライアスは火を纏ったままサクラに応戦しようと構えをとる。


 一方、サクラの狙いからそれた事に気が付いたシルビアは魔力を練り上げる。サクラとライアスが接近するのを待ち、接敵する瞬間に雷を二人の周囲に降らせる。魔力を多く使う上に、少し時間がかかってしまう大技だが回避困難なシルビアの持つ切り札の一つだ。


 シルビアの雷を察知したライアスはサクラに一度牽制を入れた後、氷が止んでることを確認して火の魔法を消し、光魔法の自己回復に切り替える。その後、ごり押しで耐えつつ雷の範囲から退避しようとする。…が、サクラの表情を見ると退避を止めて火の魔法でシルビアの雷に合わせた攻撃をサクラに仕掛けた。



 大きな音と共に爆炎が舞い、観戦していた学生達の間から悲鳴が上がる。



 最初に異変を感じたのはライアスだったかシルビアだったのか...。サクラという存在を一番に知っている少女だったのか...。



 爆炎と共に待っていた砂煙が落ち着き始めた時、唐突にライアスが膝をつく。

 その様子を見たシルビアが再度雷の魔法を使おうするが、砂煙の間から雷がシルビアに襲い掛かる。シルビアは攻撃用の魔法を使って襲い掛かってきた雷を相殺する。過剰に用意していた雷が砂埃に吸い込まれるのを確認したシルビアだったが、ライアス同様、唐突にそのまま倒れこんでしまう。



 完全に砂煙が落ち着いたとき、声も出せずに静まり返った訓練場に立っていたのは炎がマグマのように吹き出し、雷が降り注いでいるのにも関わらず、それらを気にしていない様子の少女ただ一人だった。



 そしてこの瞬間こそが、幼馴染の二人を除き、誰もが負けると思っていた少女が神霊様の契約者を圧倒する実力の持ち主だと学園中に知れ渡った瞬間だった。



 宙を浮き、吹き出す炎と降り注ぐ雷の光を反射し、淡く、幻想的に、薄赤色に輝く氷を体に纏う桜髪の少女を見たものは畏敬の念を込めて彼女をこう呼ぶようになった。



 “桜姫(はるひめ)” と...。





 この模擬戦の後、少女のドヤ顔を見て頭を抱える少女の幼馴染二人と、氷漬け、穴だらけ、焦げだらけにされた訓練場を見て頭を抱えた学園長の姿を見た者がいたとかいなかったとか…。


*****

Tips シルビア・フォン・コモン・ブルーム

 ブルーム王国の王太子。ジークと契約している。頭が良くブレーンの役目をすることが多いが意外と脳筋なところがある。攻撃力は高いが防御が紙なのが残念なところ。優秀な人材が好き。


 ステータス

 名前:シルビア・フォン・コモン・ブルーム

 種族:人族


 生命力:2000

 魔力:1000〈適正:風〉

 体力:A

 物理攻撃力:S

 魔法攻撃力:A

 物理防御力:E

 魔法防御力:E

 器用さ:C

 素早さ:A

 運の良さ:A

レオン「えげつないなあいつら。」

ジーク「もうちょっと考えて動いた方がいいんだよ?」

レオン「...。」

ジーク「レオン?その目はなんなんだよ?」

レオン「...。いや、なんでもない。」





次話は明日の17時投稿予定です。


誤字脱字報告お待ちしております。

コメントや高評価を頂きますとモチベアップにつながりますので是非お願いいたします。

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