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16話_制限の緩和

 カトレアちゃんと一緒に大人組と合流する。


「お疲れ様~。洗礼式どうたったかしら~?」

「覚えてない...。」

「あら~?不思議なこともあるのね~。サクラは可愛いから神様にでも目を付けられちゃったかしら~?」

「な、そんなことはないと思うけど...。」


 日本で過ごした記憶がある以上、もとから目を付けられている可能性はゼロじゃないと思うけど...。今更干渉を受けたとしたら教会という神に近い場所に行ったからだろうか。


「そういえばサクラ。ステータスを自前で見れるってどういうことかしら。」

「へっ?…そんなこと言ったの私?」

「ええ、頭が回ってなかったみたいでポロっとこぼした感じだったけどね。教会の人や貴族の人に聞かれてたら旅に出るって夢がかなえられなくなるところだったのよ。」

「う、やっぱり危なかったんだ。カトレアちゃんありがとう!」

「気にしなくていいわ。というかいちいち抱き着かないで。」

「えへへ。モフモフだー。」


 なんだかんだいってるが、尻尾がゆらゆらしていて喜んでるのが分かる。やはりこのモフモフは至高だ。


「サクラ~。夜遅くなってきたしそろそろ帰りましょう~?」

「ローズさん、今日はうちに泊まりませんか?もちろんご飯も出しますよ。」

「ん~、せっかくだしお言葉に甘えようかしら~。」

「お、いいねぇ、お酒でも飲むかね。」

「おー、初めてのお泊りだ。」


 何度も遊びに来たカトレアちゃんの家だが未だお泊りはしたことがなかったりする。いつも一人で遊びに来ていたため、家に母を一人きりにする選択肢をとれなかったのだ。


「うし、移動すっか。」

「はーい!」


 初めてのお泊りにわくわくしつつカトレアちゃんの家に移動した。



 ―――


「「「いただきます。」」」


 カトレアちゃんの家について夜ご飯をみんなで食べる。


「うちより味付けがさっぱりしてて美味しいですね。」

「お口に合ったなら良かったです。サクラちゃんもお手伝いありがとうございました。いつもは家内もカトレアも手伝ってくれないので料理していて寂しかったですが今日は楽しかったですよ。」

「あはは...。やっぱり二人は料理しないんですね。」

「やっぱりってどういうことかな?」

「い、いや、想像通りだと思っただけだよ。」

「はん、旦那様の方がおいしい料理作れるんだから私が作る必要はないでしょう。」

「いやー、照れますねー。」

「うん。仲良くやってるなら自由だよ。」


 相変わらずカトレアちゃんの家族は中がよさそうだ。


「あ、そうだ、サクラ。自前でステータスを確認できるってどういうことなの?」

「げっ?」

「そうね~、お母さまも知りたいわ~。」


 流されていたと思っていたが覚えていたみたいだ。どうごまかそうか。


「ごまかそうとしても分かるからね?」

「ひえっ。心読まないでってば。」


 観念するしかないかな。ステータスだけなら大丈夫だろう。


「えと、実はかくかくしかじかで...。」

「ふんふん、まるまるうまうま…と、って何言ってるの?」

「おー、嬉しい、お約束覚えてくれてた。」

「サクラ~?ふざけてないで教えてほしいかな~。」

「ひゅっ!」


 悪あがきをしたら母を怒らせてしまった。正直に吐かなくては。


「実は、“ステータス”っていう特殊スキルを持ってるの。効果は自分のステータスと成長限界を見ることができるってもので、他人のステータスを見れる鑑定の劣化版みたいなものかな。」

「なにか隠してるけど嘘はついてないみたいね。教会で聞いたときは鑑定のことかと思ったけど違うならよかったわ。」


 カトレアさん鋭いです。ちなみに鑑定スキルを持ってる人が教会や貴族に聞かれたらまずいのは、鑑定スキルがレアかつ便利だからだ。毒の有無を見分けたり相手の素性を探ったりとドロドロの世界ではいくらあっても足りないらしい。


「でもおかしいわね~。サクラが生まれたときはスキルなんて持ってなかったはずよ~?」

「成長途中で取得したんじゃないの?」

「普通取れないわよ~。鑑定とかそういったスキルは先天的なものだもの~。」

「なら、鑑定で見えないってっことか。サクラも特殊って言ってるしただの劣化版ではなさそうだな。」

「うっ。みんな鋭い...。と言っても鑑定で表示されるステータスと別に成長限界が見えるだけだよ。自分にしか使えないのは本当。」

「じゃあ自分に合った鍛え方ができるのね~。成長限界が分かれば無駄な努力をする必要もないし、自分の得意分野も分かる良いスキルね~。」

「んじゃ、見せて?」

「えっ?カトレアさん?」

「だから、ステータス。見せて?」


 なにが“だから”なんでしょうか...。でも、一度見せないと追及が止まりそうにない。


「うぅ、ステータス・オープン」


 *****

 名前:サクラ・トレイル(桜庭龍馬)

 種族:ハーフエルフ(制限開放“中”)


 生命力:700→1500(3000→5000)

 魔力:150000(300000→4500000)〈適正:天〉

 体力:C→B (A→S)

 物理攻撃力:G→D (G→B)

 魔法攻撃力:B→A (S)

 物理防御力:D→B (C→A)

 魔法防御力:C→A (A→S)

 器用さ:F→D (C→A)

 素早さ:D→B (B→S)

 運の良さ:G→D (G→D)


 特殊スキル:ステータス、アイテムボックス、鑑定

 *****


「え...?」

「ん~?何も見えないわ~。」

「残念ですね。」

「サクラちゃん固まってないか?」

「洗礼式で見たばっかり...。そういえば洗礼式で何があったか覚えてないって言ってたわね。」

「ステータスが異常すぎて記憶から飛んじゃったのかな~?」

「いえ、洗礼式始まってからずっと変でしたよ。」


 …え?


*****

Tips ディアード・グロウズ

 サクラの魔力量に目を付けた公爵家当主でサクラのいる村を含めたグロウズ領の領主。穏やかな性格で土に適性がある。民からの人気がかなり高い。

次話は明日の17時投稿予定です。


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