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10話_戦いの結末

「アイスクレイ」


 氷華から発する冷気と氷華を突き刺した氷が混ざりこむように意識しながら魔力を操作していく。


「うっ。かなりきついけど何とかなるかな。」


 アイスフィールド以上に魔力を消費している。早く倒さないと魔力切れで倒れてしまう。


「アイスニードル」

『グルッ!?』


 操作している氷を針状にしてウルフに向かわせる。ウルフは驚くが直ぐに躱してしまう。


「まだまだぁあ!」

『ハッハッ』


 少しの間、氷の針とウルフの攻防が続く。


『ギャウンッ』


 体力が減ってきたウルフに針が当たり始める。


「うっ...。」


 ウルフを追い詰めたが私の魔力もほとんど空っぽになってしまった。次が最後の攻防だろう。


「はあぁぁぁあ!」


 最後の力を振り絞り、ウルフに接敵しつつ刀を振るう。


『っ!』

「はぁはぁ...。やっと手ごたえありだよ。」


 今回はしっかりとウルフをとらえることができた。


『グ、グゥゥ。』


 こちらを睨むウルフ。周りに生えている氷の針で逃げられないことを悟ったようだ。先ほどのアイスクレイとアイスニードルのコンボでウルフは逃げ場を無くし、私は周辺の氷が無くなり動きやすくなっている。一度発生させていた氷を操れるか、私の魔力が足りるか分からなかったが何とか賭けに勝てた。


「じゃあな、お前は強かったよ。」


 刀を振るいとどめを刺す。


「うっ。魔物とはいえ生き物を殺すのはやっぱりつらいな。」


 ウルフが息絶えたのを確認し、命を奪ったのだと実感する。気持ち悪さが残っているけど、それよりも母が心配だ。


「母さま、大丈夫だ「サクラ~。頑張ったわね~。カッコよかったわよ~」わぷっ。」

「大丈夫そうだね、よかった。」


 母に思いっきり抱きしめられつつも、初めての戦闘での緊張から解放されたからか魔力の枯渇からか、私の意識は遠くなっていった。


「お疲れ様。おめでとう。サクラ。」


 母の言葉を遠くに聞きながら。


*****

Tips SDSに存在する種族

 人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族、天翼族、魚人族、魔族の七種族が存在する。


人族:すべてのステータスが平均的な種族。目立った欠点がない代わりにやや器用貧乏。可能性を込められた種族であり、好きな能力を鍛えることができる。

エルフ族:魔法に特化した種族。代わりに物理系統の能力値が低め。普段はのんびりした者が多いが戦闘になると人が変わる。美男美女が多い。森に国を作っており、森での戦闘が得意。

ドワーフ族:器用さが高い種族。素早さは低めだがそれ以外のステータスは基本的に高め。大食漢が多くよく飲みよく食べる。小柄で筋肉が多い。洞窟や地下に住んでおり、鍛冶が得意。

獣人族:素早さと物理攻撃力が高い種族。犬人族や狐人族など種類が多い。ベースとなる生き物の特性を持つためステータスもみんな異なる。例外を除き魔法が苦手だが、それぞれの長所に自信を持っているため気にしていない。獣王国に住んでおり、斥候が得意。

天翼族:素早さと器用さが高い種族。物理系統も魔法系統も能力値は高くないが、技術が高い巧みな存在が多い。日本文化が浸透している。根は優しいが逆鱗に触れると手を付けられなくなるという。空島に住んでおり、戦闘が得意。

魚人族:補助に特化した種族。戦闘は苦手だが体力と防御系統の能力値が高め。歌や泳ぎなど、戦闘とは関係ないところではかなりの負けず嫌い。海底王国に住んでおり、支援が得意。

魔族:戦闘に特化した種族。運と器用さ以外のステータスが軒並み高いが、種族ごとに特異な弱点が存在する。もっとも多彩な種族だが戦闘狂が多く、他種族とよく戦争をしている。魔王国に住んでおり、戦闘が得意。

次話は明日の17時投稿予定です。


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