表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/32

15

 僕の前まで走って来ていた男は次の瞬間、フルプレートを着込んでいるにも関わらず、その衝撃に耐えられず後方にあった壁に激突する。


僕の体に蓄積していた、全ての衝撃は僕を取り巻く様に循環していた。これこそ華岡流が奥義・衝天神であり自分の周りにある全ての衝撃を体術により操作する技、当然デメリットもあり、この技は10分以上使うと集中力が持たず、他の技が使えなくなる。現に今も、いつの間にか自動的に白狼は解除されていた。だけど10分あれば十分だ。


 僕が足に力を入れ衝撃を地面にぶつけると、僕の体は男の目の前まで来ていた。久しぶり過ぎて制御効かないな...僕はそのまま足に力を入れ衝撃を纏った回し蹴りを放つ。壁の目の前だった事もあり、僕の蹴りが男ごと壁を見るも無残に削り取っていた。だが男の体が無形のまるでスライムの様にうねり傷が塞がっていた。


_____________________________

 俺らは見てることしか出来なかった。俺らの問題なのに...俺たちはこのゲームを始めた時こそ一番楽しかったかもしれない、と思うくらいには地獄だった。朝・昼・夜とほぼゲームをやれと橘さんに言われた。


 最初は優しい人だったんだ。信用もしていたし少しくらいなら面倒事でも引き受けようと、でもある日俺たちはあの人とラインを交換した。そこからだった悪夢の始まりは...学校に行った時に一人の男が校門の前に立っておりぞっとした。その男の服はまるで使い古したジャージに汚い汚れの付いた服、髪はふけだらけで、だが男の声は橘さんの声と同じだった。俺らは当然関わらない様にしていたが、葵がいない時に、その男に話かけられた。


 内容はシンプルだったが、吐き気のするような喋り方で『現実でも,,アオイってかわいいんだね。僕のお嫁さんにしたいくらいだ』気持ちが悪かった。それ以来俺たちは夏休みまで家からは出ずに家でずっとゲームをしていた。当然警察にも行こうとした。だけど怖かった俺たちの住所を知っている男がもし俺たちが警察に言ったと知ったら怖くて、怖くて、怖くて、俺たちは...

____________________________________


 男の体はうねうねと気色悪い動きをしながら再生していた。


「やはり、チートプレイヤーでしたか、いやー良かった一余の為に死なない設定にしておいて」


「それってたんなるズルですよね?」


「チートを使ってる貴方が何をいってるんですか?」


 今僕は男が再生する前に全てを塵にしようと片っ端から削り取ってるのだが、その度にウネウネとキモイ動きから再生してしまうのだ。どうしたものか....


「これで終わりですか?チート使いは惨めなものですね」

 男の顔は呆れたような笑みを浮かべながら此方をみている。


「そうだ、いい事思いついちゃいました。僕に盾突いてきた葵さんには、後で結婚(色んなこと)s」


 瞬間僕は男の首を切り落としていた。なんだこいつ今葵の事....僕は客席に座るアオイの方を見ると、いやアオイだけじゃない。秋も何かに怯える様な目をしていた。遠くからでも分かる程だ。手は震え、足はまるで小鹿の様になっている。...なんで?ボクガ、力を付けたのはあの二人を守る為なのに.....こいつのセイカ?


 僕は一度、衝天神を解除し男が完全に治るのを待つ。男の体が不定形になり元の姿に戻っていく。


「質問に答えろ。あの二人に何をした?」


「何をしたかですか?簡単ですよ2人に会いに行っただけですよ?」 

 

 二人に会いに行った?『結婚』と言ってた?あの状態の葵と?何故?こうなった?誰のせい?_目の前の男を殺せば解決する?男を殺せなかったら?簡単な話だった。


――――壊せばいい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ