21
20時
風呂から上がり、口元にアイスを加えながらテレビのチャンネルをポチポチといじる。
この時間帯にやっているテレビなんてたかがしれているが、今の恵こうして現実逃避をすることしか出来なかった。
「……はぁ……」
めぼしい番組がなく、ため息を吐きながらテレビの電源を切ると、ゆっくりとテーブルへと視線を動かす。
そこには通知が鳴り止まず、ずっとカタカタと音を立てているスマホが置いてあった。
数時間前、家に帰り課題を済ましたぐらいの時、一通の通知が来た。
お昼のことがあったので有村先輩からの連絡だと思った俺は、詳しくあの話が聞けるとワクワクして画面を見た。
しかしその通知は有村先輩からではなく、月島先輩からだった。
その文面を見た時、恵は固まってしまった。
(湊に壁ドンされてたんだって!?それに佐々木とももめてたって!?ちょっとどういうこと!?)
……誰かに見られてた気したんだよな〜
どう返信したものかと悩んでいると今度は別の人からの通知が来る。倉本さんと霧島先生だった。内容は同じこと。
通知が止まらず怖くなった恵はスマホをテーブルに叩きつけ、以来放置していた。
「……どうしよう」
なぜそのような状況になったかって?こっちが聞きたい。アイツらが何故絡んでくるのかは俺だって知らない。
でもこれを説明したところで納得するはずがない。
ほんっとにあの二人は余計なことをしてくれた。
はぁ〜……諦めて適当に返信するか……
スマホの画面に顔を向ける。鬼のように流れてくる怒りマークのスタンプ、しかしひとつだけ月島先輩からの通知があるのを見逃さなかった。
(あなた大変なことになってるわね…)
すぐに月島先輩のトーク欄を開く。
(助けてください、通知が止まらないんです)
(一応聞いておくけどあの二人との関係は?)
(2、3回少し話したことあるってだけです。なんでああなったのかは分かりません)
(ふーん、まぁ私の知ったことでは無いわね)
(せ〜んぱい〜(´;ω;`))
無慈悲……
(1つ忠告しておいてあげる、あなたしばらく、色んな女子生徒に声をかけられると思うわ)
(え?)
なに?ついに俺にモテ期が!?
(あの二人とどうゆう関係なの?仲を取り持って、とかね)
(あ〜)
そんなわけないですよね、分かってました、はい……
あとそれも何となく想像していたことではある。
(ただでさえクラスで孤立してて交友関係が分からなかった2人の唯一の手がかりだもの、そこを見逃すほど世の女の子も冷めてはないわ)
(どうしましょう……)
(知らないわよ)
(冷たすぎますよ先輩)
(私のことはその問題がある程度片づいたらでいいわ、早く何とかなるといいわね)
(はい、頑張ります……)
まぁそういう場合は納得して貰えないかもしれないけど分からないと説明するしかないだろう。それで何とかなればいいんだけどな〜
(そういえばあなた明日から林間学校よね、準備終はすませたの?)
あっそっか、いろいろありすぎて忘れてたけど、明日から林間学校か
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