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大変お待たせしました
「もう〜遅い!」
部室の扉を開けると、頬をふくらませて怒りを顕にしている霧島先生が立っていた。
…可愛い…その顔を見ると前世で飼っていたハムスターのロドリゲス二世を思い出す。
懐かしいな〜窓から入ってきた猫に頭をかじら……クソッ嫌なこと思い出した。
懐かしさに少し気を緩めてしまったが一瞬にして嫌な気持ちになる。
おのれ霧島…※濡れ衣
「色々あったんですよ」
「ほんとに〜どうせバックレようとかおもってたんでしょ?」
……
「ソンナワケナイジャナイデスカ」
「佐藤くん嘘下手って言われない?まぁいいわ、早速本題入りましょう、内容は〜分かるよね?」
「ナンノコトデショウ、マッタクケントウモツキマセンナ」
なにも言い訳が思いつかなかったのでオトボケ続行である。
「またまた〜それであれから1週間とちょっと経ったけど進捗はどんな感じ?」
「はぁ〜進捗も何も、あの日以来、倉本さんとも月島先輩とも連絡すら取ってないですし、なんなら有村先輩に関して声すら聞いたことないです」
「……やる気ある?」
凄い、今まで笑顔だったのに一瞬にして真顔になった。
「そんなこと言われましても……」
「もしかして佐藤くん、そっちの人?」
「いいえ、断じて違います、正真正銘女の子が好きです」
「ならなんでさ〜、こんな美味しい話ないと思うんだけどな〜?」
美味しい話ってなんだよ……
机に突っ伏しながらうなだれる霧島先生。
どこがとは言わないが机と体に圧迫されている部分が非常にエッチだ……俺は……出来そうにないな……うん……
「あっそうだ!」
なにか思いついたのかいきよいよく起き上がる。
「佐藤くん童帝でしょ?」
「は?」
何を言い出すかと思えば……前世での14年間童帝でしたが何か?今世での15年間処女ですが何か?
唐突な怒りに思考が支配されたかと思えば、その次に続く言葉で真っ白にされた。
「私とエッチしようか!」
「……は?」
「ほら、男の子ってエッチで自信が着くっていうじゃない?私も最近溜まってたし、佐藤くんも童帝卒業できるしで一石二鳥じゃない!」
そう言いながら机の上に乗り出してきて対面の俺に手を伸ばしてくる。
その手を抑え組み合っている状況になる。
力比べならまけようがないが、座っている椅子が斜めになり非常に危険な状態で倒れないようにするのが精一杯だった。
「なっちょっ危ないですって!」
馬鹿げた提案だと分かっていたも、少しだけ男の子だったらなと考えてしまったのは秘密。
「ねえ、いい子だから、おとなしくしなさい、なんにも恐くないのよ、すぐに気持ちよくなるから!」
「どこぞの診療医か!あとそのネタ誰にも伝わりませんって!」
バンッ!
組み合っていると、いきよいよく教室の扉が開かれ、俺と霧島先生は反射的に扉に顔を向ける。
そこには有村先輩が立っていた。
「霧島先生、広報の部長が勝手に放送室の機材いじるなって怒ってましたよ……何してるんですか?」
「別に何もしてないよ!謝りに行かなくちゃ、アハハハ〜」
霧島先生はすぐに体制を整えるとあんな所を見られて焦っているのか冷や汗を流しながらそそくさと教室を去っていった。
有村先輩は霧島先生とすれ違ったあとずっと俺を見つめていた。
一部始終を見られた……どこまで話を聞かれたのだろうか……非常にまずいのでは?
あとなんでずっと無言でこっちのこと見てるんだ?怖いって!
てか声初めて聞いたな……
「えぇ〜っと、助かりまし…た?」
沈黙に耐えかね、とりあえずその場しのぎの言葉を考える。
「今のこと黙っててあげるわ」
「……どこから聞いてましたか?」
「全部」
「あっ……そうですか……」
終わったやん……俺はともかく霧島先生……
「黙っててあげる、そのかわり私のお願いをひとつ聞いてくれるかしら?」
「……何なりと」
俺はその提案を受け入れるしかなかった。
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