マッチング魔道具で知り合った子が魔王軍の女幹部だったんだが。

　身分を隠した聖国軍の師団長、敵軍のモン娘幹部たちにグイグイ迫られる！？

　サンブレイヴ聖国の第8師団長として活躍する人狼族の男、ルイソン。
『瞬撃の鎧騎士』の異名を持ち、部下からも信頼されているルイソンであったが、男だらけの職場で女性との出会いがないことが最近の悩みの種であった。

　まだ結婚などを考える年齢ではないが女の子と遊びたい気持ちは人並みに持ち合わせていたルイソンは、思い切って『デスティニー』というマッチング魔道具を購入し、密かに身分を隠して出会いを求める活動を開始した。
そこで知り合った『ミラさん』という女性と意気投合し、実際に会ってデートすることになったのだが……

　（あれ、この人ってもしかして……帝国軍十三邪将『鮮血のカーミラ』じゃね？）

　なんと待ち合わせ場所に来たのは、サンブレイヴ聖国と敵対している魔王が率いるエビルムーン帝国の幹部で、『鮮血のカーミラ』の異名を持つヴァンパイア族の女だった。

　自分の正体を見破られることなくその日のデートを終えたルイソンだったが、その日からまるでモテ期に突入したかのようにマッチング女性や知り合いからアタックを受ける。
さすがに前回のような事にはならないと思っていたルイソン。
しかし、新しく知り合った相手もまさかの帝国軍幹部で……！？

「ルイよ、我に血を飲ませろ」

「ルイさん、脱皮手伝ってもらえませんか……？」

　マッチング魔道具から始まる敵対幹部との異世界ハーレムラブコメ、ここに爆誕！！