文化祭も仲良しも良い事だよね!楽しいし ④
3階の輪投げ屋をたっぷり楽しんだあと、アルビーがやっている射的屋のある訓練場に向かっていると、マオリが「ぁ」と小さく呟いて俺の方に視線を向けた。
「そう言えば、ユッちゃんってさ」
「?、わたしが何?」
「何でそんなに大人っぽいんだ?」
「、、、、まぁ、そう言う年頃なんだよ」
「7歳児がそう言う言葉使った所初めて見るよ!」
確かに7歳児がする受け答えではないとは自覚しているし中身22歳児だし、7歳児経験者でも7歳の頃なんて覚えてないし。
子供っぽい受け答えをしてもユイリアとしてのキャラ設定がブレブレになるから難しい所だが。
ユイリアの性格を熟知している俺からすればこれぐらいが良いと思っているし両立出来てる気はするけどね。
「マオリは大人っぽいわたしは変?」
「!変じゃない!どんなユッちゃんでも素敵だもん!」
「、、、、そっか、良かった」
顔を赤くしながらそう返答するマオリにホッとすると同時に何故か罪悪感が頭の中にうかびあがる浮かび上がる。
純粋な子に変な事を言ってるって感覚に近い気がするけど、こうしないとダメなのでしょうがないって気持ちもある。
麗君とグレイの2人はと言うと一生懸命跡をついてきてるんだけど、女子生徒は愚か男子生徒達から話かけられてて困ってて面白い。
流石、モテキャラ。
〈でも優衣も今だって周りからの視線があるじゃん〉
〈私もあー言う視線懐かしい感じだなぁ〉
「(それが悪夢に変わる可能性があるんだからを気付けないとなんだけどね)」
〈本当、無理難題言ってごめんね。ハッピーエンド頑張ろう〉
〈神様として俺も頑張るから!〉
「(はいはい、期待してますよ)」
そんな事を頭上の神様とユイリアと会話をしていると、訓練場に着いた。
訓練場の中には初等部の上級生や中等部生が多く、見守っている高等部生の中に俺そしてユイリアの兄である第3王子のアルビーが居た。
俺の姿を目視すると優しい笑顔でこちらに駆け寄ってくるが隣に立っているマオリの方を見て少し眉間を寄せる表情をした。
「ユイリア、、来てくれんだね、嬉しいよ。そちらの子は?」
「アルビー兄様、うん来たよ。こっちの子はお友達なんだ。仲良いの」
「初めましてお兄さん。ユッ、、ユイリア様とは仲良くさせて貰ってます」
「、、、、そっか。これからも《《ウチ》》のユイリアと仲良くしてくれると嬉しいよ、射的楽しんでね」
「、、はい」
アルビーの案内で1番近い射的の場所で射的を始めるマオリを見守る。
なーんか、アルビーの言葉の端々から悪意と言うか殺意と言うか不穏なオーラが感じ取れちゃうなぁ。これは感知魔法とか以前に前世の時にも感じた事があるから変なリアクションは出来なかったけど、普通はビックリしちゃうからね。
なんて思いながら隣でニッコリと含みのある笑顔をする兄を見る気持ちは、前世の妹を何故か思います。
と、心の中で呟いた瞬間、アルビーから声をかけられてビクッと体を震わせる。
「ユイリア」
「!、な、何?兄様」
「うーん、なんか、あの子さ」
「あの子がどうかしたの?」
「もしかしてだけど魔族?」
「ッ、、きゅ、急に何言って」
「図星でしょ」
「、、、、」
「やっぱり」
えー、やはりこの男怖いです。
原作そしてゲームプレイ4桁を超えるからこそ常々思って居た事がありますがやはりこの男怖い。
勘が良いとかのレベルじゃなくて人を見過ぎでいるって言うよりかは家族が大好き過ぎじゃあーりませんかね?
多分アルビーの場合は人の呼吸の間とか表情の些細な変化とかでわかってるんだろうけど、それすら怖く感じるのはある意味才能だよ。
今だって笑顔だけど笑ってない表情向けられてるのを冷や汗ダラダラにしながら耐えてるんだから。
〈いや、それは耐えれてないんじゃn〉
〈ユイリア、シッ。ツッコんじゃダメ!〉
んで、誤魔化す手段すら奪われたこの少女に何をしろって言うんですか!このお兄様は!中身は中身は22歳児の男子大学生だけど、見た目は幼女の肉体少年だぞ!
って思っていると、
「まぁ、ユイリアが仲良くしている子にとやかく言うつもりはないけど、、、、あの子のあの感じは魔王に近しい血縁だ。なら、もしもがあるかもしれないから警戒だけはしておくからね。分かった?」
「ぅ、うん。分かった」
やはり怖い、何なの!?
マオリの魔力誤魔化してるよね!!?だから俺いつも周りに言ってるんだよ!ウェルフンド皇国で1番怖いのはアーフィルドでもユーファでもなくてアルビーだって!
この笑ってない暗黒魔性みたいな目の笑顔を見ると国すら滅ぼせるって思えるもん!
やはり怖い、何なの!?
マオリの魔力誤魔化してるよね!!?だから俺いつも周りに言ってるんだよ!ウェルフンド皇国で1番怖いのはアーフィルドでもユーファでもなくてアルビーだって!
この笑ってない暗黒魔性みたいな目の笑顔を見ると国すら滅ぼせるって思えるもん!
この様子を見てる麗君ブルブル震えてるし、グレイは流石の冷静さ、惚れ惚れするね。
と言うか俺の事大好き過ぎ!嬉しいけど怖いが勝つ!
それに当の本人と言うか魔王当てされてるマオリはまだ射的を続けてる。
「あの、そのお兄様」
「ん?何だ?おを付けるとは珍しい」
「父様達にはどうかご内密でお願いします」
「、、、、バラす気はないよ。でも、ユイリアが傷付く事になるなら当然バラすけど良いよね?」
「それは分かってるよ、兄様」
「うん、ならよし」
最後はいつも通りの優しい笑顔になって俺の頭を優しく撫でてくれるアルビーに俺も自然と笑顔になってホッと安心する。
まぁ最悪の事態にならなければバラさないって事だし、そんな事は絶対に起きないからある意味安心な事だよね。
そう思ってると、射的が終わって景品を貰ったであろうマオリが俺の元に駆け寄って来た。
「ただいま!見て、一等賞の古代魔道具のレプリカ貰った!」
「、、、、わぁぁ、兄様、まさか持ち出したの?本体」
「ふふっ、ちゃんと父さんからは許可は貰ってるから。まぁレプリカに関しては言ってないけど」
「兄様、、、、ストレス溜まってる???」
「大丈夫もうないから、ストレスは」
絶対レプリカで発散したじゃん!!!!!!、と心の中でツッコんでしまう。
古代魔道具って持ち出し厳禁で地下金庫にあるのに、流石第3王子で父様に頼られてるだけはあるけど、ここまで来ると少し心配。
でも、兄の安定が保たれてるなら良いけど。そう思いながらアルビーと別れてニコニコのマオリと文化祭の続きを楽しむ。
少し嫌な予感はするけどね。
〈優衣がそう言う時は大抵当たってる気がs〉
〈神様!、優衣に怒られちゃいますよ〉
、、、、よし。




