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転生悪役王女(♂)はハッピーエンドがお好みです  作者: 橋本衣兎


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21/22

麗君と主要人物達との対峙 ①


狼牙(ろうが)の正体発覚から数日が経って、俺はジーッと部屋の掃除を黙々としてる狼牙こと(れい)君を勉強机に体を向けながら見ている。

神様とユイリアがあの日言った言葉、未だに信じられないない。



《自殺した人は自殺したって言う記憶だけは忘れて他の記憶を引き継いで転生するんだよ》


《だから、彼、麗君には自殺した記憶はない、んだよ》



でも、夢じゃないんだよな。

自殺した事自体の記憶がないから俺が死んだ理由とか聞いたって、答えれる訳がないし、思い出させるのは本人にとっても辛い事かもしれない。

だから、俺は先輩として聞く気はない。


それで良いと思ってる。


「、、、ねぇ、麗君」


「?、何ですか、先輩」


「そのさ、麗君っていつ記憶戻ったの?俺は4ヶ月ぐらい前だけど」


「そうですね、、2ヶ月ぐらい前ですね。最初は転生したって実感はなかったけど、自分の部屋?にある盗品と、自分が転生したキャラが【恋する乙女達(♂)のハッピーエンド】の暗殺者の狼牙に転生したら自覚しないと、だなって笑」


「それはそうだったわ」


モブキャラに転生してたらまだしも主要人物と言うか、攻略対象者のキャラに転生してたら、ちゃんと自覚するもんね。

俺も、まさか、ユイリア・モナーキーに転生してて、その中身が俺を自分の体に転生させるとは思わなかったし、、、、ねぇ???


〈辞めて!優衣(ゆい)!私に圧をかけないで!謝ったでしょ!?散々!〉


〈ユイリア、多分優衣は、謝ってもこの話をやり続けるよ、絶対〉


「(良く分かってんじゃん、神様)」


「でも、何で死んだのかが分かんないんですよね、、、、思い出そうにもモヤがかかってて思い出せないって言うか」


「(やっぱり、か)無理に思い出さなくても良いんじゃない。いつかひょんな事で思い出すかもだし」


無理に思い出させれば辛い思いをするなんて目に見えてるし、今はこのままでも良いかな。

こうやってまた違う姿ではあるけどまた会えた事に一喜一憂する方が楽しいし、嬉しいから。まぁでも、身内の転生者だったのが、、結構嬉しいんだよなぁ、俺。


寂しかったし、普通に。


そんな俺の言葉に勿論頭上の2人は反応を示す。


〈〈俺/私は!!?〉〉


「(身内じゃないだろ)」


「ですね、、、、でもまさか、優衣先輩がユイリアに転生してたとは、最初大人っぽいし話し方が似てたからもしかしたら〜とは思いましたけど」


「俺だってまさかあの無口系クールキャラにあの、大型ワンコ系の麗君が転生するとは思わなかった。なんかキャラ違うし」


「それは俺も思いました。狼牙に転生するとは、キャラに成り切るの本当に大変でしたし、、、、優衣先輩は演技お上手だから、上手く出来てましたけどね」


「ハハッ、、、、女子扱いされてるって言う点だと前世とだいぶ違うがな」


「それはそうでした」


そんな会話をしながら、俺は徐にではないけど椅子から立ち上がる。

今は誘拐されたって事で療養として学校を休んでるから、実家である応急で生活してるとはいえ、その間勉強だけってのも味気ないし普通に寂しい。


なので、狼牙こと麗君の信頼底上げと暇潰しのために改めて王宮探索をしようと思います!


そんなこんなで、掃除を続けようとしてる麗君の腕を引っ張って部屋を出る俺。


「一応執事になる時に色々教えて貰いましたよ」


「それでも!知らない事もあるかもじゃん?」


「それも、、そうです、ね」


何とか丸めこめた。チョロいなこの後輩。

と、思いながら厨房や中庭、訓練場や王族の執務室や公務室、あとは各部門の仕事場。例えば、お金を管理する税務部門とか使用人達や兵士、騎士の管理する人事部門などの場所も案内した。


俺も俺で改めて見ると、王宮に「各省庁」が存在するから、大臣達の愚痴をたまーに廊下から聞けるから、仲良いなぁ、って思ったり思わなかったり。


そして今は殆ど使われなくなって、だけどちゃんと形として残っているノゼルド達が暮らしていた離宮が目に入った。


「!、アレは、離宮!、嘘、俺初めて見た、、、、って、そうだ。ノゼルドが生きてるの、俺ビックリしたんですけど」


「ぁー、色々あって、助けた、って感じ」


「ッ〜〜、流石です!先輩!」


「はいはい笑、、、、ぁ、そうだ。ちょっと今から、他の王族に会いに行く?」


「へ?」


それから俺は時間が有り余っているであろう、ノーシュド、アルビー、ユノルド、カイ、ノゼルド、そしてたまたま一日中暇だったアーフィルドとお茶会をする事に。

長女であるお姉様だけが、今どっかの国に遠征してるんだよなぁぁ。


と、思いながら目の前に居る兄さんと弟と対峙してると、麗君は狼牙の影を消し去ってアワアワした表情をしてる。そんなんじゃ、怪しまれるよ?


前と違うって。


そしてすぐに耳打ちされる。


「〈先輩!俺、流石にこの環境は無理ですよ!知ってるでしょ!?俺がウェルフンド皇国推しだって!〉」


「〈知ってるからこそ、やってみた!麗君は俺の命の恩人みたいなものだし〉


「〈それもそうですけど、、、、〉」


まだ、無理無理言ってる麗君を放っておこうと、メイドさんが用意してくれたクッキーに手を伸ばすと、アーフィルドが口を開いて思わず一瞬固まってしまった。

だって、まだ慣れないんだもん!


「グラーズ達は他にも罪を犯していたらしい。拠点のなっていた屋敷を全部捜査したら遺体と思われる骨などが見つかった」


「それ、お父様達から聞きました。アーフィ兄ィ、、ローズウェル王国と共同で捜査するって」


「まぁ、誘拐、殺人、恐喝、罪のオンパレードでござるからな、被害者は4桁にも上るらしいですぞ。まぁ杜撰な後始末と証拠が残っておりましたしな」


「エゲツな、、、、我なら、証拠とか残さないのに」


「ユノお兄ちゃん、カイはあんまり分かんないけど、そう言う事じゃないと思うよ?」


「殺人?、ユイリア兄様分かる?」


「、、、、さぁ」


〈今誤魔化したね?優衣〉


「(黙ってて神様)」


〈神様、黙って居ようね〉


グラーズは余罪と王族である俺と貴族を誘拐、そして色々した諸々の罪で、死刑になるのは避けられないだろうな。可哀想とは思わないし自業自得だとしか言えない。

グラーズの部下達や共犯者達も、それ相応の罪状で罪に問われて、無期懲役になるのは確定してるっぽい。


まぁ、王族を誘拐、そして命の危機に遭わせたのが不味かったし運の尽きだろうな。


ぁ、このクッキー美味しい。アレだ、ラングドシャだ、俺の好きな奴だ。


すると、アルビーが俺の頬を優しく撫でる。多分、ラングドシャのカスが付いてたんだと思うけど、その顔が優しい顔だった。


「美味しい?ユイリア」


「ぅ、うん!美味しいよ、アルお兄様!」


「そっか」


「!アルビー、ズルいですぞ、拙者もユイリアの頬撫でたいでござるよ!」


「!それなら僕も!僕もしたい!」


「わたしの頬はわたしのだから、、、、ね?アーフィお兄様」


「そうだな、ユイリア、、、、カイ、紅茶を飲め、頬に沢山入れるな」


「りゃって、美味しいんだもん、アーフィお兄ちゃん、、、、ゴックン」


「(流石先輩、馴染んでる。いや、この世界では兄弟だから話しやすい、のかな)」


そんな感じで話を進めて、この紅茶結構良い奴だな、アーフィルドが選んだ奴かなぁ〜、と思っていると、ユノルドが麗君の方に視線を向けた。


他のみんなはあんまり向けてなかったのに、ユノルドが向けた事でちょっとだけ空気が変わった。

そして、ユノルドが口を開いた。


「君、は、、、、ユイリアの事どう思ってるの?」


「、、、、へ?」


突然のユノルドの質問に狼牙らしからぬ表情と受け答えをしてしまった麗君。

まぁ、推しの1人に話しかけられたら当然そんな反応になるのは俺も結構分かる気がする。俺も最初はあんな感じだったし笑


「、、、、大事な主人、命の恩人、です」


「ふーん、、、、安牌な答え笑」


「ユノルド」


「、、、、はーい、アーフィド兄者」


流石のユノルドも空気は読むんだね笑、アーフィルドの圧は怖いのは結構分かるし、無表情な事が多いタイプだからなぁ。


感情自体は豊かなんだけど。表情筋を俺達弟妹達に奪われたんじゃないかって、前世から思ったよね。


























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