麗君と主要人物達との対峙 ②
「ユイリア、学園復学は確か来月の頭からだったな?」
「うん、アーフィお兄様。早く学校戻って学友のみんなと勉強とか遊んだりしたいな」
学校は学校でめんどくさいけど、アイシャ達に会えないのは普通に寂しいし!
それに、狼牙こと麗君と学校にまた通えるのは嬉しいし、学年が明らかに違うんだけどね笑、あとカイは俺に合わせて学校休んでるのは、凄いなって思う。
ユノルドに関しては、学校行ってないタイプだし。
麗君は執事長に呼び出されて部屋から出た。まだ執事として慣れてないから、研修期間なんだよね笑
すぐに慣れるだろうけど。
「そういえば、アシェル殿下とはどうなんだ?連絡は取っているのか?」
「取ってるよ。救出されたって聞いてすぐに手紙とお見舞いの品物も送ってくれたし、、、、将来は良い男になるね」
「ふっ、、、、だろうな」
〈優衣の場合知ってるから言ってるんだろうけど、アーフィルドお兄様は絶対に未来が見えてるタイプだ〉
〈ユイリア、それめっちゃ分かる。なんか、見えてそう〉
「良いなぁ、、カイも婚約者とか居たらなぁ」
「カイの場合は、従者君が許さないでござろうよ、、、、、、、、拙者はそろそろ作れって、父上に言われてるでござる」
「ノーシュド兄者は作った方が良いんじゃない??成人してんのに」
「それを言うなら、私とアルビーも居ないから同じだな」
「俺は今は政治の方面で忙しいんで」
「婚約者って、何?」
不思議そうな顔をして俺に尋ねてくるノゼルドに、優しく教える。王族に婚約者とか許嫁が居るのは良くある話だ。政略結婚が殆どだけど、ユイリアとアシェルの両親は恋愛結婚と珍しいケースなんだよね笑
俺の場合は婚約者は早い年齢だと思うけど、アーフィルド達みたいな年齢は遅いんだよね、まだ出来てないの。
それから、夕方までお茶会してそのまま夕ご飯をみんなで食べて部屋に戻る。誰も居ない1人の空間だけど、それを慣れているので、全然寂しさは感じない。
〈俺達が居るけど!?〉
「、、、、ほんと何で触れないんだろ、地上に降りてこればはっ倒せるのに」
〈今の優衣から強い悪意と殺気を感じられるよ、神様、、、、多分今のはウザかったんだと思う〉
〈ごめんって!優衣!〉
「暫く無視しとく、、、、あれ?、机に手紙が」
勉強机に何かが置かれている事に気付いた。
多分使用人の誰かが置いたんだと思うけど、差し出し人には、アシェルの名とローズウェル王国の住所が書かれてた。
いつ見てもそのまま城の住所を書くのは大胆だなって思うし、そもそも城に住所あったんだなって、この世界で再確認したかも笑
中身を確認する為に封を解いて手紙の中身を見ると、そこには、、、、
[ユイリアへ
お元気ですか?度重なるお手紙嫌かなって思ったけど、ユイと手紙のやり取りをするだけで幸福になるから、続けるね。
今度の土曜日の休み、久しぶりに会わない?嫌だったら断ってくれても良いけど、僕はユイに会いたいな。
もし大丈夫ならユイの好きなケーキ持って行くから。
アシェルより]
「、、、、ふっ、ぁー、俺って愛されてるっ」
馬鹿正直に会いたいとか言われたら断れないじゃん。
断る気もないけどさ、だけどやっぱ、こう言う真面目で正直者な子に弱いんだろうな、俺って。
そう思いながら椅子に座って勉強机に体を向け、手紙の返信を書く。
勿論[全然大丈夫だよ。寧ろ、わたしもアッシュに会いたいな]って書いてやった。
そして照れる姿と想像する。
それに俺が照れちゃうんだけど。
〈ユイリア、、優衣はさっきから1人で何してるの?〉
〈シッ、、回線切られても良いの!!?切られて拗ねるのは神様でしょ!〉
〈ハァ!?それは、ユイリアもでしょ!!?と言うか俺より寂しがってるんじゃn〉ピッ
言い争いをするので回線を切った。
普通にうるさい。
手紙を書き終わったらもう夜も遅い。と言っても22歳児からしたらまだまだ序の口の時間帯だけど今の体は7歳児なので、足早にお風呂に入って就寝する。
もし起きてたのバレたら、執事長に怒られちゃうし!
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「ぉ、お父様、お母様、これは?」
「ふふっ、ユイリアに似合うと思って買って来たの!早速ファッションショー開きましょ!」
「あぁ!絶対、全部ユイリアに似合うだろう、だってユーナの息子なのだから!」
「あら、アーノルドの息子だから似合うのよ、、、、ふふふっ」
「(ダメだこの親、親バカとお互いへの愛が強い)」
次の日、朝から出掛けていた2人が帰って来たと思ったら大量の服で埋め尽くされてた応接室の1つ。
まさかの朝から国にある高級ブランド店を巡って服を買っていたらしい。一国の皇帝と皇后が何やってんだってツッコミたいけど、今は7歳の子供なのでなんとか抑えた。
だけど、両親の背後でお腹を抑えて辛そうな顔をしてる宰相が可哀想で可哀想で、後で胃薬用意してあげよう。超効くやつ。
すると、隣に立ってたノーシュドが教えてくれた。
「母上、、ユーファ姉上が暫く帰って来なくて寂しさを埋めたいと思ってた時にユイリアが帰って来てそれで、暴走しちゃったんでござるよ」
「何その、可愛い物を摂取しないと暴走する化け物みたいな話」
「殆ど化け物でござろう。あの人達が暴走したら誰も止められな、、、、いや、アーフィルド兄上は止められるか」
「あの人も今日は朝から遠征部隊と一緒に国を出て行かれてしまったから余計にな、、、、父さんも暴走するタイプだからな」
「アルお兄様、お疲れ様」
「、、、、また税務部門の大臣と宰相の胃に穴が開かなきゃ良いんだがな」
「、、、、前があるんだね、穴が開いた前が」
今日は俺が犠牲者って事か。
原作でも良くあった話だ。アーノルドが暴走したら、アーフィルドやアルビーが手合わせをしたり、ユーナが暴走したら、長姉であるユーファかユイリアが犠牲になって、可愛い格好と可愛い物に埋め尽くされる。
断れる訳もないからこそ、ハァとため息をつきたくなるこの気持ちは、多分応接室の扉近くで立って今俺の視線から逸らした麗君なら分かるだろう。
逃げたな。
「(先輩、ごめんなさい!)」
「さっ、ユイリア、全部着てくれるわよね?」
「せっかく用意したんだ、断らないだろ?」
「、、、、ノーシュお兄様、アルお兄様、、、、逝って来ます」
「はわっ、ユイリア字が違う気が」
「いや、兄ィ、合ってますよ、、アレは」
それから丸一日、俺は着ては撮られて着ては撮られてを繰り返して、やっと部屋に戻った頃にはヘトヘトになってた。
ベッドに寝っ転がって、もう起きれないぐらい体力を使った。
俺を部屋まで連れて来てくれた麗君に文句を言ってみた。
麗君が悪い訳じゃないけど、一応ね。
「だって、俺一応この前まで犯罪者だし、推しであり王族に文句とか辞めた方がとか言えないですもん!」
「それはそうなんだけど、、、、先輩の俺が大変な時に助けて来てくれたじゃん、麗君は(プイッと顔を背ける)」
「ウグッ、、、、先輩、そう言所、本当にズルい、です(顔を赤る)」
「?、何が?」
「何でもないです」
「???、そう」
なんか変なの麗君。
でも前世でもたまに見る感じだから、大丈夫か。
悶え苦しむ?って感じだし、そう思いながら無理矢理体を起こして、勉強机を整理する。朝からドタバタしてたから出来てなかったんだよな。
すると発作?が治ったのか、麗君が話しかけて来た。
「そう言えば、アシェル、殿下と会うんですって?今週の土曜日に」
「ぁー、うん。ぁ、気まずい?一応国籍あっちだもんね」
「いや、そう言う訳ではないんですが、、もし俺が先輩を誘拐したって分かったら殺されるんじゃないかって、、、、」
「、、、、その時はその時、俺助ける」
「されるの確定じゃないですかぁ」
「大丈夫、とは言えないけどアシェルは礼節弁えてるし、俺が許したってなったら、強硬手段は取らないと思うから」
「、、、、それなら良いんですが」
心配する気持ちは何となくは分かる。
アシェルのキャラ設定って結構深いし、第2章を知っているからこそ、アシェルが俺兼ユイリアを大事に思っているのも分かる。
あと多分だけど今回の場合愛が原作よりもとっても深ーくなっている気がするんだよねぇ。
原作にない行動取ってるし。俺が言えた事じゃないんだが。
「原作改変してるし、、深く考えないでおこう」
「確かにそれはそうでしたね」




