登場から2話で主要人物が死亡する話が有るらしい?
前回のあらすじ
なんてこった!!
シズキが殺されちゃった!!
この人でなし!
『許さぬ……許さぬぞ……
人間!!
貴様らの仲間や一族全員
じわじわと嬲り殺してくれるわ!!!!』
一族根絶やしを決意した、怒りで身を焦がす様に牙を剥き
口内から吹き出した焔を鋭利な牙に纏い、飛び掛かるとボウガンは噛み砕かれ灰になった
パンテラナイフの大男が、ユランへ斬りかかるが
リヴァイアサンの圧倒的な力を前にしては無力でしかなかった
たった一撃の爪による斬撃だけでナイフの刃は、すべて折れ。
大男の指や手の骨までもが、衝撃で折れた
「うがあああああ!?」
大男の絶叫が響き、木の上から小鳥が驚き大量に飛び立った
『争いに巻き込まれて
死体が損壊しちゃかなわない、あんたそっち持ちな』
ペロがミズーリを促し静樹を移動させる
「ボウガンの矢は抜かなくて良いの?」
『そうさね、このままってのも
格好付かないから抜いちまおうかねぇ』
ペロは、静樹から矢を引き抜き
安全な場所に放置する
「ヒ……ヒェェェ!?
許してくれ!!
何でも!!
何でもする!!
そうだ!!
あの……鍛治屋!!
凄腕の鍛治屋の男の居場所!!
知りたいだろ!?
なあ!?」
「お父さんの居場所知ってるの!?」
「あ……ああ!!
(ホントは売っちまった後の事は知らないが)
知ってる!!
だから命だけは!!
命だけは!!」
『……許すと……思っとるのか……?』
『ほらよ!
蛇の嬢ちゃん!
受け取りな!!』
ペロがユランに、静樹に刺さっていた矢を投げる
ユランは、それを受け取った
『貴様にも……シズと同じ痛みを……苦しみを味あわせてくれるわ……』
「ま……待ってくれ!!
俺が……ししし死んだら!!
奴の居場所が解らなくなるぞ!?
痛い事すれば何も喋らねえぞ!!」
『知ったことか……シズに悔いて消え失せろ!!
今度は回復魔法なぞ使わん!!』
ユランが豚鼻の男に矢を突き刺そうとした矢先
ミズーリが止めに入る
「待って!!
殺るなら、お父さんの事を聞き出してからにして!!」
「あっ……そっち?
喋ったら結局殺されんの俺?」
『わかった……じわじわと拷問にかけて聞き出そう……』
「拷問!?
痛い事すれば何も喋らねえぞ!!」
『あんた、自分の立場わかってんのかい?』
ペロが、豚鼻の男を睨みながら言う
『いや、そもそも誰じゃお前!?
誰なんじゃ!?』
『あたしの名はペロ
唯の、しがないコボルトさね
シズだっけ?
何やら泣いていたから、老婆心から話を聞いたら
なんでも、幼い頃辛い思いをしていたみたいじゃないか』
『シズの……辛い思い……?』
『あたしが見るに、ありゃあ……相当な寂しがりというやつだねぇ』
『寂しがり……?』
『ああ、話してくれたよ涙の訳を……
一人になると自分の側から皆、居なくなっちまうんじゃないかと不安なんだよ
だから、飛び込んで庇ったんじゃないかい?
蛇の嬢ちゃん、あんたが居なくなっちまうのが怖いんだよ
コイツらはあたしが見とく
行ってやんな、向こうに寝かせてある』
『シズを食わなかった事を恩に着る……
シズ……』
ユランは、静樹の方に蛇行して向かっていく
▽▽▽
『シズ……吾は確と嫁を出来ておったかの……?
1日……1日だけの……出会いじゃったが……まるで……
長年付き添った伴侶に先立たれたかの様に感じるのは……
誠に……それほどまでに……シズを好いておったようじゃの……
人間とは……こうも脆く儚い生き物なんじゃな……
もっと気を付けておくべきじゃったな……
あの時も……危うく溺れ死ぬところじゃったのか……』
ポロポロと静樹に、ユランの涙が降りかかる
「泣いてる顔も可愛いけど
そんなに泣いたら僕が涙で溺れちゃうよ?
ユランちゃんは不敵に笑ってる方が良いな〜」
『シズの声が聞こえる様じゃ……
シズ……』
「なーに?」
『シズ?
何故生きとるんじゃ?』
「なんか生きてた」
『傷は!?』
「そうだった〜
ユランちゃんは大丈夫?
それと僕のおでこ大丈夫〜?」
『傷が……無い?』
静樹の額には矢の後すら無かった
『ク……フフ……フハハハハハ!!
シズが!!
シズが生きてたぞ!!
クフハハハハ!!』
ユランは静樹を抱き締めた、強く抱き締め過ぎて
バキバキッ!!
メシメシッ!!
ビキッ!!
ドグシャァ!!
と、静樹の身体の節々や五臓六腑が悲鳴を上げる
▼▼▼
『乗り掛かった船だ、あたしが
シズの意思を継ぎ
あんたの父親のミスミとかいうやつを探すのに協力してやるよ
だから、コイツらから聞く必要は無いさね
あたしの嗅覚を嘗めんじゃないよ?』
「ミスミ違う!
スミス!!
シズくん何で間違えて教えてるの……」
ミズーリとペロが話していると
『ク……フフ……フハハハハハ!!
シズが!!
シズが生きてたぞ!!
クフハハハハ!!』
というユランの声が聞こえる
「生きてたって」
『可哀想に……現実を受け入れられずに狂っちまったんだよ
察してやんな』
ユランが
血みどろの胴体が変な方向に曲がった吐血している
スプラッターな静樹を抱き締めながら這って来る
『やった!
やったぞ!!
ミズーリ!
ペロ!!
シズが生きておったぞ!!
ハハハハ!!』
「うっ……オエエエエッ!!」
ミズーリは吐いた、ペロはユランを優しく抱き止めた
『現実を受け入れろっ……
辛いのは解るが、人間は脆い……
あたしらみたいなモンスターとは違う……
例え矢が刺さって生きていても……おまえさんみたいに強く力を入れちまえば
簡単に壊れちまう……
儚い生き物なんだよ……』
『何を言っとるんじゃ?
シズは生きておるぞ?
さっきもシズと話したんじゃ
のう?
シズ?
…………シズ?
シズ!!
シ……ズ……』
『もう止めな……
おまえさんまで壊れちまうよ……』
「そんな……シズく……オエエエエッ!!」
『止めなコラ!!
死体にかかっちまうだろ!!』
『シズ……』
「いやーよかったよかった〜
このコボルトが、父親を探してくれるなら
俺は用済って訳だ!
じゃあ、俺は帰るって事で♪
この辺でオサラバするぜっ!!」
『待ちなっ!!
あんたが帰る場所は家じゃない!
あんたみたいな悪党は土に還るのがお似合いさね!!』
「いや、あのリヴァイアサン茫然自失みたいだし?
邪魔者は退散って訳で……
……テ……テメエが俺を裁く道理は無えだろ!!
失せろ馬鹿犬が!!」
『あたしに無くても蛇の嬢ちゃんには有るんだよ!!』
▽▽▽
『シズ……
こうなったら回復魔法を使うしか……
例えシズがどのような姿になろうと……』
「何〜?
回復魔法〜?」
『幻覚かこれは……』
「幻覚じゃないよ?
って……僕の身体酷いねコレ……ぐちゃぐちゃだよ
回復魔法で治るのコレ〜?」
『わからん……
回復魔法をかけるぞ?』
ユランは集中して静樹の身体に回復魔法をかける
「……治ったよ?」
『服脱げ、服
身体を見る』
「きゃー」
『怪我の確認じゃ
脱がすぞ』
ユランが静樹の
着ぐるみゆったりパジャマを脱がすと、腕が翼の様になっていた
「嘘やん……」
『シズに……胸が……有る?』
胸の僅かな膨らみ
「何これ鳩胸?
男だよ僕……」
『股は……?
……んあっ!?』
「本来男に無いモノも……有る……
ふ……ふた●りハーピーっ!?
脚も鳥みたいだし……何で?」
『し……知らん!
その鳥みたいな服の所為じゃ!!
吾の回復魔法が
その鳥みたいな服に惑わされたんじゃ!!』
「ニワトリの着ぐるみパジャマ……
寝起きパジャマで異世界転移
ニワトリの着ぐるみパジャマがフェニックスだった件……」
『何はともあれ
良かった……身体はその服で隠しておけ
バレんじゃろ』
「いやまあ……うん……
まさか本当に鳥になるとは……
なんだろう……残機性なのかな……?」
▼▼▼
「俺はアジトに帰る!!
邪魔すんな!!」
豚鼻の男が帰ろうとする度、ペロが回り込み阻止する
『何処に逃げても無駄だよ!!
もうあんたの臭いは覚えたんだ!!』
「ねえミズーリちゃんこれ何の遊び?」
「遊びじゃな……オエエエエッ!!」
「えーっ!?
吐いた〜!?
お好み焼きがモンジャに!!
モンジャ大量生産するとかミズーリちゃん
何もんじゃ!?
くせぇ者だぁ〜
出会え〜出会え〜!」
『は?
シズかい!?
何故生きて!?』
ペロが静樹に気付き驚愕する
「えーっと……
なんか生きてた?
多分……残機性なのかな?
何回か死んだら生き返らなくなるかも……」
『あり得ないだろ!?
何だい!?
なん何だい!?
眉間をぶち抜かれて!
身体をバキバキにへし折られて!
なんか生きてたで済ませられ無いよ!?』
「ん〜
アンデットモンスター?」
『いや、シズは生きておる
間違いない
アンデットモンスターではないぞ』
「生きてて良かったな!!
じゃあ俺は帰るぜ!!
良いよな!?」
『良い訳あるか!!
滅せよ!!』
ユランの口から怪光線が発射され
軌道上の地面、木々が一瞬で消滅
焦土と化し、そこには何も残らなかった
『村へ……行こうか
ミスミの爺さんとかいうミズーリンが探してる奴を探すんだろ?
臭いの有る物が無いと探せないからねぇ……』
「ノー!!
ミスミNO!!
スミス!!
ミズーリンじゃない!
ミズーリ!!」
「スミスさん種籾を村まで運ばないからね?
それにしてもミズーリンってスターリンみたいな呼び方だね」
「シズくんが教えたんじゃ無いの!?」
「違うよ?
最初にスミスさんって言った時もミスミって言ってたけど……」
『悪いね、人間の名前を覚えるのは苦手なんさね
みーんな、コボルトを見るなり倒しに来るから
あたしみたいな、はぐれコボルトは
群れから外れて、隠居して暮らしてんのさ
だから、滅多に人に会わないし
群の巣が見付かって討伐されても生き延びる
あたしが覚えるのは実際に会って気に入った奴の名前だけ』
「気に入った名前?
ちょっと待って?
えっ?
じゃあミズーリンって……私ってあまり気に入られて無い!?」
『いんや?
ちゃんと覚えているよ?
あんたはミズーリ、こっちはシズ、そして……ユ……ユラン?』
「僕の、フルネームは
鳳 静樹だよ〜」
『なるほど、それでシズかい?』
『待てい!!
吾の名を忘れかけとったな!?
シズが付けてくれた名じゃぞ!?』
『へぇ、なかなか可愛い名前を付けるじゃないか』
▽▽▽
村へ着くと、村人達は大騒ぎ
「ここはワタツミのムラだよここはワタツミのムラだよここはワタツミのムラだよ」
「コイツは!!
この辺りの森にいるコボルトじゃねえか!?」
村人達が、農具や竹槍を持ってペロを囲む
『何だい、物騒な村だねぇ
刺せるもんなら刺してみな、そこのミズーリンの話を聞いて
それでも刺す気が変わらないならね』
「どういう事だ?
ミズーリ」
「いやあのその……実は……」
ミズーリが、村人達へ事情を話す
だがシズの事は話さない
▽▽▽
「なるほど……そういう事か
だが、野生のコボルトだぞ?
信用できるのか?
協力するもなにも、会ったばかりなんだろ?
お前何者だよ?」
『あたしは唯の
お節介焼きのしがないコボルトさね
なに、信用出来ないなら何時でも煮るなり焼くなり
好きにしな
あたしゃ、隠居してたコボルトだが
逃げも隠れもしないよ
だけど今日はもう遅い、明日の朝
準備して出発するんだ、一晩宿を貸してはくれないかい?』
次回のガチャ嫁は
不死のリヴァイアサン、静樹は残機性?
果たして、ミズーリの父親は見付かるのか?
母親は?
知らんがな




