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敗軍

魔物の追撃であったが、各所で思わぬ反撃を受けていた。カードから呼び出された者達による攻撃を受けていたのだ。突然現れる強者によって戦線はズタズタに切り裂かれていく。

勿論、カードの持ち主も無事ではない。その多くは命を落とし、カードは土にまみれた。


星2の柳生宗章は持ち主を護りながら50を超える魔物を斬り殺した。その最後は持ち主を庇い、刃に貫かれた。

星1の坂井孫八郎はヤクザ者の持ち主と敵中に斬り込んで討ち死にした。

星3の毛利新助は持ち主を逃がした後、単身敵中に侵入し、敵の指揮を執る魔物の1体を討ち取る大功をあげ、斬り死にした。

その他にも無双の働きがなされ、彼等の活躍により追撃の手は止まる事になった。


透達は逃げれば逃げるほどに大集団となっていった。途中、抱き合って震えている老婆と幼子を助けた。さらに逃げながら敵を蹴散らす野口冬長と小野善鬼を見て、敗残兵が合流してきたのだ。偉そうなオッサンは気を失っているため、役に立たない。この集団を指揮しているのは実質的に六角義治となっていた。

「よいか。背後は野口や小野が守っておる。安心せよ。お前達は周りの者を助けつつ逃げればよい。」

そう言って弓を引き、遠方の怪鳥を射落とす。

「儂は六角右衛門督義治。永きにわたり魔王に抗った者ぞ。負ける事と逃げる事は馴れておる。儂に任せよ!」

あっという間に六角軍の完成である。

ノロノロとした行軍ではあったが混乱はなく、時折現れる魔物も瞬殺されて驚異とならなかった。

何より整った行軍であったため、手を出そうとする魔物が少なかったのである。

日が沈み闇の帳が落ちる頃、ようやく後方の陣地に到着した。陣地の中に招かれ、客人としてテントが貸し出された。今は老婆と幼子が眠っている。

今日は色々とあった。疲れてはいるが目は冴えている。それでも焚き火を見ていると心が落ち着いてくる。自然と瞼が重くなる。

長い長い異世界での1日が終わろうとしていた。


六角義治 レベル14

野口冬長 レベル18

小野善鬼 レベル16

洲賀才蔵 レベル4

平古種吉 レベル1


持ち物

銀貨50枚

パン

老人から貰った袋(中身は未確認)


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