2/3
2 超展開スリップ
「先輩…私、先輩を見ると胸の奥が熱くなるんです…。これ、なんていえばいいですか?」
夕焼けの射す美術室、潤んだ瞳は朱色と俺を写している。
茶髪の可愛い後輩である、皆瀬叶絵。
片方の前髪をピンクと黄色のピンで留め、肌は柔らかく、とても女子らしい。
その頬には今俺の手がある。
彼女が俺の手を頬へと誘ったのだ。
熱い。とても熱い。
それは、まるで彼女が火照っていることを示しているようで、こちらも恥ずかしくなる。
「かな、」
「先輩…!お願いです…どうにかして?」
叶絵ちゃんに手を握られ、身体中汗に塗れた。
その汗はシャツへと吸収され、汚い状態だった。
それにも動じず、叶絵ちゃんは俺に胸板にすがりつく。
先輩…と艶かしい声がしたから聞こえてくる。
勃起直前である。
女子の匂いがする。その女子は、俺を求めている。
これは、成立しているのでは…?
と思ったのもつかの間、先生が見回りへやってきた。
「残ってるなら、早く帰れよー。」
ドアから少し顔を出し、眠たそうにあくびをしながら、帰っていった。
「また…明日ですね。先輩、答え…聞かせてくださいね。」
可愛らしくそう笑い、カバンを持って、赤い耳のまま出ていく。
「えっ…おいおいおい…」
こりゃ、明照の仕業だ…。




