1 神様の言葉でも
一応、ボーイズラブです。
ですが、主人公が女の子に囲まれます。
それはもう、嫌なほどに。
ご了承ください。
「はぁ…主人公いいなぁ…俺も主人公したいなぁ。」
深いため息をついた俺に、またかとでも言うように呆れた目で見てくるのは親友の明照。
「明照ちゃん、飽きてるー?」
ふふふと自笑しながら駄洒落を言うと、本当に呆れてるんだよと俺の心に釘をさす。
「うひぃ…痛いよぉ〜、こころが。」
「はいはい、痛いの痛いの飛んでけー」
心臓あたりの布を少し握り、グギギと歯ぎしりをする。
明照は、指で背中にぐるぐると円を書く、子供にするようなことを俺にした。
「わーい!治ったー…とはならないね。
確実にね、うん。」
「人生の主役は自分じゃんか、もうなってるじゃん、主人公」
「そんな安っぽい文句に俺は絆されなーい。
だって、いいじゃん。おっぱい。柔らかい豊満な胸から、まな板のようにペタンコなのにどこか魅力を感じる胸。様々な胸、じゃなくて女の子から口説かれるんだぜ、それを俺は欲しいんだよ。ハーレムとかさぁ。」
「ははは、胸しか見ない男はモテるわけなかったな。あはは。」
…本気で傷つくからやめてほしい。
少ししてから、ふむと考え始めた親友の腹あたりをつんつんと突く。
「なぁなぁ、俺ら学生だけどさ、モテたことねぇじゃん?」
「学生がモテるっていう心理はねぇけど。うん。」
「俺は…俺はだな…様々な女子からさ…モテたいんだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
心の内が爆発する。思い切り立ったし。
それは声となって出てくる。
「いいよ。モテなよ。」
「それが出来たら、苦労しねぇよ…。」
冷静になって、汚い土の上に座り込んだ。
「だって、俺らモテねぇじゃん」
「ヨキセラホイホイっと。」
そう言いながら、俺の頭に触る。
なんだよそれと笑いながら、払いのける。
だが、その手は払いのけれなかった。
「あのアニメだと、八人だったか?…
対象八名。」
その後、意味のわからない言葉をつらつらと言い放つ。
「何語だよ、それ…ははっ、なんだよ。」
問いかけたのに言葉が返ってこない不安から俺は、笑った。
言い終えたのか、ふっと俺の頭の上から手をとる。
「神様の言葉とでも思っとけ。」
と言いながら、ニッと笑った。
「えっ、んん?」
「ええと、山下和希、お前には期間限定ハーレムを命ずる!」
「もうちょっとこう、捻ろうぜ…」
「うるせぇ!神様の言葉に耳かたむけろ!」
半泣きでこれだから、こいつは…と俺自体を罵る。
いや、待って、若者とかじゃなくて、俺?
傷つくなぁあああとだらだら喋るとそういうとこだよと返ってきた。
そういうところって、どういうところだよ。
「というわけで、八人限定ハーレム楽しめよな」
「そういわれましても…」




