目玉
「ひっ!」
あの目玉がこっちにゆっくりと飛んでくるーー!
「っ!神風剣...!」
縦にカマイタチを飛ばし、目玉を真っ二つに...
スウッーー 「物理干渉不可...!?ーースっ」
カマイタチは命中したが、目玉を貫通するように
そのまま後ろに飛んで行ってしまった。
驚きのため、声をあげたその時、目玉が急に
加速し、アリスの口目掛けてーーー、
「むぐっ!....ウッ」
「....」
「うわぁ........アイ、診てやれよ。」
「あ、はい。」
「......なんだよ今の。」
「さぁ。」
「どうだ?」
「これはっ!」
「なんだよ。」
「死んでますね.....ぷっ」
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「いや、なんでだよ。」
「ですから私にも分からないんですよ。
死んだ、というより魔力が空っぽなので
動けませんし、死んでるのと変わりませんね。
魔力の自動回復はどうしたんですかね...」
「というと?」
「何者かに魔力をチューチューされて
動けなくなってます。」
どういう事やねん。
「憶測ですが、さっきの目玉が体内から魔力を
吸って、さらにアリス様の意識も奪っている
様ですね。そのうち操られて動いたりして。」
「嫌なこと言うなよ....とりあえずインベントリに
入れ...生き物って入るのか?」
入るならゾンビ達もここに入れておけば大丈夫だな。
「入れないでください。絶対に。
入れても死体も残らず死にますよ。」
(ちっ....入らないのか)
「そ、そうか...なんで入れると死ぬんだ?」
「そうですね、理由を言わないと入れてしまうかも知れませんし...簡単に言えば、
インベントリは異空間にしまう訳ではなく、
ある場所に一時的に置いてあるだけなんですよ。
なので生き物を入れた場合、インベントリという
空間で自由に動き回れる。つまりインベントリ内のアイテムなどが使い放題って事です。
敵なんか入れたらどうしようもないですね。
そもそもとして、生物は死体でも入れたら
排除されるようになってるので。」
「お、おう...そうか。」
とりあえず入れられないようだ。
「てか、アリスが持ってる剣はなんだ?
アリスって戦えたっけか...?」
「風なんとか!(笑)って言ってましたね。
興味ないですけど」
床にはアリスの手から落ちた剣が転がっている。
持ち手は白く、緑の四角いら宝石が縦に4つ
ついており、刀身は刃の方が薄緑色で
とても綺麗で高級そうな剣だ。
「で...どうするか。」
「ん、これは...」




