王都だよ
投稿遅くなりました。
長い列を3人で話しながら待ちーーー、
「全然進まないわね...」
「もう透明化して入ってしましますか。」
「いやダメでしょ」
ずっと前から城壁の門の列に並んでいるのだが、
一向に列が進む気配がない。
「ちょっと俺見てくるよ。」
「でしたら3人で向かいましょう。
迷子になられても厄介ですし。」
「ならねぇよ!」
結局3人で門まで行くとーー、
「頼むよ!これだけは渡せないんだ!」
「だったら王都には入れられん!
いますぐ引き返せ!」
「頼むから入れてくれぇ...」
何やら衛兵の人と旅の人が揉めているようだ。
「あのー、全然列が進まないから見に来たんですけど、何かあったんですか?」
「それがなぁ、この怪しい男がその玉を
どうしても手放したく無さそうなんだが
入る時に必死に隠そうとするもんだから
何か危ないものなんじゃないかと思ってな。
だが一向に渡さないんだ。」
「分かった。私は帰るとするよ。後ろも
つっかえているしな。」
そういうと言い争っていたのは何だったのか。回れ右して王都とは逆の方向へ歩いて行った。
「なんだったんだあいつは...
あ、すまないね。すぐに検査を済ませるから
悪いが列に並んでいてくれ。」
「あ、分かりました。」
結局何かある訳でもなく、俺達は列に戻った。
「あの男何だったんだろうな。」
「私達が来たら諦めて帰っちゃったわねぇ」
「そういえば、これを。」
「うん?」
アイが緑の風呂敷を渡してくる。
「何これ?」
「さっきの人が帰り際に押し付けてきました。
多分玉ですね。」
「さっきのって...」
風呂敷を開けるとさっきの男が持っていた
透明な水晶が出てきた。
「何で受け取ったんだよ!」
「いいじゃないですか。要らないなら売りますし、
売れないなら捨てるだけですよ。ご主人様なら
インベントリがあるので持っててもデメリットは
ないじゃないですか。」
「いや...なんか...怪しいじゃんか」
さっきまであれほど手放したく無いと言っていたのに、俺達が来るや玉を押し付けて来た。
どう考えても何かある。
「一応魔法で調べましたが、何てことは無いただの
綺麗なクリスタルですよ。真ん中に何やら
ありますけど、気にしない気にしない。」
「なんだよ、真ん中って。」
「見せて見せてー!」
そう言ってアリスが玉を俺の手から取り、
中を覗いてーー
「.......え?」
黙って玉を俺に返した。
「何だよ。何か言えよ。」
「」
気になって水晶の中にある丸い物体を良く見ーー、
「うわぁぁぁ!!」
透明な水晶の真ん中には目玉のようなものがあった。
しかも黒目が周りをキョロキョロ見渡している。
「キモっ!」
キモイキモイキモイキモイ。
キモイ以外に何があるというのか。
「しかも何で動いてんだよ!」
「こういう生物なのかもしれませんね。」
アリスは空を見上げ、。アイはいつもどうりだ。
「こんなもん持ってたく無いけど...
インベントリに入れとくかんな。」
持ってるだけで呪いとか厄介事に巻き込まれそうだが
捨てた時の方が何か起きそうだ。
寝て起きたら真横に置いてあったりとか...
「ふぅ。」
俺はアリスと共に空を見上げ、そっとインベントリに
水晶をしまった。
「「空がきれいだなー(棒)」」
まんまるの透明の水晶の中に、
琥珀の虫のように、目玉が入っている状態です。




