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魔獣災害――前世の記憶を持つ俺が日本を救うまで 双世界の守り手  作者: 玄呂 恭真
1章

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4話 観光

 光っている場所はおもっていたよりも遠かった。体感では全く近づけていない気がした。しかし悠太と沙耶を連れて行くことになったせいで色々遠回りをさせられ、いまだについていない現状....手伝うって言ったのに...

 今いるのは成田山のふもと.....観光をしている。な、なぜだ...ただ調べに行きたかっただけなのに。それなのに有名なうなぎを食べている。しかも僕の奢り..値段高すぎて財布がすっからかんじゃないか。


「それでさっきも話していたけど光なんてほんとに見えてるの?」


 沙耶は未だ信じられていなようだ。まあそりゃー自分が反対な立場だったら絶対信じないけど。そう思うとこの2人はすごいと思う。頭がおかしくなったと思われても仕方ないような戯言を信じようとしてくれている。いい友達だ。


「さっきから言ってるだろ。今だとあっちの方向だな」


 そう言いながら指を指す。三人して同じ方向を見ていると悠太が話す。


「あっちの方向は茨城か海だな。」

「それな〜海以降だったらもう諦めるしかないけどね」

「それで本当に遥人しか見えてないのかな?世界に80億人いるのに遥人以外見えてないのはありえないと思うんだけど。」

「それは俺も思った。けどほらSNSでも誰も呟いていないだろ」


 そういいながら自分のスマホ画面に写った検索結果を二人に見せる。


「ほんとだ。誰にも見えていないのかな?」

「不思議だよな。俺以外見えていないなんて」

「ホントだよ!遥人じゃなかったら信じない!」


 と沙耶は言う。優しくてちょっと泣きそうになる。

 話している間にご飯を食べ終わると悠太が話題を変えた。


「次の店どこ行く?」

「この先にある寺行ってみない?有名らしいよ!」

「おーそれじゃあ行くか?」

「え?そろそろ出たいんだけど....」


 調べに行くはずが観光になっているのはなんでだろう....

 まあ二人ともたのしそうだし少しはいいかな。

 僕らは寺へ向かった。


 ***


「おいもうすぐ夕方じゃないか」


 時刻はもうすぐ4時。日が傾き始める頃だ。今僕らは急いで車に向かっている。


「えーもういくのー、まだいようよー」


 沙耶が呑気に歩いている。なんで?俺は観光しに来たんじゃなくて調べに来ただけなのに。


「沙耶そんなに遅いとおいてくからね。電車もあるし大丈夫だよねー」

 

 俺が棒読みで言うと沙耶は急に急ぎ始めた。


「はい!早く歩きます!なので置いていかないでください!!」

「最初っからそうしてくれ」


 呆れていると悠太が突っかかってくる。


「相変わらず甘いな。だから沙耶もお前に甘えるんだよ」

「それは違うな。あいつは普段からあんなんだよ。性格なんじゃないかなー」

「どうだか」

「何が言いたいんだよ!はっきり答えろ」

「その反応だと言っても無駄そうだからやめとくわ」

「なんだそれ」


 納得いかないが今はそれどころではないので急いで車へと向かった。


  ***


 フロントガラスの向こうで、あの光がゆっくりと大きくなっていく。もう外は真っ暗だ。しかし暗くなってくれたおかげで光る場所に近づくと光の明暗がはっきりわかってきて運転しやすくなった。それからしばらく車を走らせると光っている場所にたどり着いた。車から降りると少しひんやりとした気温だった。まだ4月だからか少し肌寒い。


「ここは神社かな?暗くてよくわからない」


 沙耶はそう言いながら鳥居の周りをぐるぐる回っている。


「ここのどこが光ってるんだ?」


 悠太は不思議そうに聞いてくる。


「大体あの本殿あたりかな?その奥かも?まあ向きとしてはあっちかな?」


 この神宮は案内図を見るあたり奥行きのある広い神宮らしい。方角は本殿あたりだがこの神社は珍しいものがあり有名らしいと昔聞いたことがある。


「とりあえず行ってみるか」


 悠太を先頭に歩き出した。


 ***


 結構あるくこと10分くらい寄り道や観光などしながら歩いても一向に端が見えない。この神宮が広いことは地図を見たあたり予想はしていたがなんと調べてみたら東京ドーム15個以上の広さがあるらしい。驚きだ。そう考えていたら沙耶が話しかけてくる。


「ねえねえ、本殿一周したけど光ってる場所ではなかったのよね?」

「うん。見た感じもっと敷地の奥の方みたい」

「じゃあいってみよ!」


 そう言いながら沙耶は走って参道へ向かう。そんな沙耶の楽しそうな表情を見ていると悠太が話しかけてきた。


「沙耶のやつ楽しそうだな、付き合っちゃえば?」

「なぜそんな話になる、急にぶっ飛び過ぎだぞ」

「は?そんな顔してたらそう思うに決まっているだろ。今の自分の顔鏡で見てみろ」

「違うよ。そんなんじゃないよ.... ただあいつがあんな心から楽しそうなのが久しぶりだなって思っただけだよ。」

「あーあれか。まあ俺はあまり事情は知らねーがお前は付き合いが長いからなにか思うところがあるんだろうな」

「まあそんな感じかな」


 そう言いながら二人で沙耶をおいかけた。

 参道の砂利を踏む音だけが夜の境内に響いていく。風が木々を揺らし、ひんやりとした空気が頬を撫でた。すこし違和感を感じながらその光の方へ進んだ。


 ***


 光っている場所はそこからやく10分くらい場所だった。

 底にあったのは地面に突き刺さった大きめの石?隣では沙耶が説明の書いている看板を見ている。


「この石は何だ?要石かなめいし?なんだそれ?」

「えーっとねこの石は日本神話に由来する霊石で、地中の大鯰を押さえ地震を鎮めると伝えられる石みたいだよ。」


 沙耶が答えてくれた。地震を抑える神話の石か。昨日の地震と関係があるのかな?

 内心でそう考えていると急に石が強く光りだした。以前よりも遥かに眩しくなった。まるで閃光弾が爆発したように。その横で、沙耶が初めて声を上げた。


「……見えてる」


 さっきまで見えてない光がいま見えだしたように見える。背中がぞくりと震える。これは偶然じゃない。俺たちは、何かに触れてしまった


「悠太、沙耶!急いで車に戻るよ!!」


 そうして俺達は急いで車へ走り出した。


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