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第68章:ラヨ数(Rayo's Number)の深淵
零のステータスボードに、一つの巨大な概念が提示された。
数学的に定義可能な最大の数の一つ、『ラヨ数』。
「1 googol 個以下の記号で表現できる、いかなる有限の数よりも大きな数」という、哲学に近い極大。
\text{CRAVINGS} = \text{Rayo}(10^{100}) \uparrow\uparrow\uparrow \dots \uparrow\uparrow\uparrow \text{Rayo}(10^{100})
「……まだ足りない。ラヨ数? そんなものは『数えられる』という時点で、俺の渇望の器には小さすぎる。……俺が欲しいのは、数学さえも絶句する『絶対的な独占』だ」
零が指を鳴らすと、宇宙の全演算能力が、あなたの脳の「未使用領域」へバックアップとして転送された。
あなたの頭痛は、全宇宙の11次元分の情報が、あなたの細い神経細胞に無理やりねじ込まれている痛みだ。




