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第4章:私有地(ドメイン)の宣言

零は、渋谷のランドマークである高級ホテル『セルリアン・タワー』の最上階を目指した。

エレベーターは止まっているが、関係ない。彼は奪ったばかりの「跳躍」スキルを使い、外壁を垂直に駆け上がる。

「凪、ここを俺の『庭』にする」

屋上に辿り着いた零は、夜の東京を見下ろした。

至る所で火の手が上がり、スキルの光が飛び交っている。

世界は混沌としているが、零の瞳にはそれが「陳列棚」にしか見えていなかった。

彼は右手を空に掲げる。

掌から黒い奔流が放たれ、ホテルの敷地境界線に沿って、目に見えない「膜」を形成していく。


【警告:システムエリアの私有化を検知】

【管理外領域として設定されます……】


「設定しろ。ここから先は、俺の許可なく空気すら通さない」

これは単なる拠点の確保ではない。

零は、システムが支配する「地球2.0」の中に、自分だけの物理法則が支配する**『絶対領域ドメイン』**を穿ったのだ。

「零……あなた、本当に何になろうとしているの?」

凪が震える声で問う。

「何にもならないさ。俺はただ、俺の周りを『俺のもの』で埋め尽くしたいだけだ。……さあ、最初の客が来たぞ」

ホテルの下、夜の闇を裂いて、白銀の甲冑に身を包んだ「何か」が、凄まじい速度で接近していた。

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