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第27章:造物主の終焉(デミウルゴス・デリート)
裂け目の先は、幾何学的な光の線が交差する、無限の計算空間だった。
そこには、数人の「白い影」が浮遊している。この宇宙をシミュレーションし、アップデートを執行した上位存在――**【管理者(GM)】**たちだ。
「――馬鹿な。1,000,000%だと? そんなリソース、どこから……」
一人の管理者が、零のステータスを見て震える。
零は、その管理者の首元を無造作に掴み上げた。
「どこから、だと? ……決まっているだろう。俺を『見ている』奴が、もっと先を見せろと願っている。その『観測者の熱』が、俺のガソリンだ」
零の指先から黒いノイズが放たれ、管理者の体を侵食する。
上位存在であったはずの影は、断末魔すら上げられず、零の「新しいスキルの糧」として吸収されていった。




