36.『突発的衝動』
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ブクマ、評価、リアクション、感謝ですm(_ _)m
今回の『文字数(空白・改行含まない)』は四千以下ですよ!(笑)
◆
庭師さんたちを巻き込んでの焼きイモパーティー、楽しかったよ!
あ、もちろん、お仕事終わってからお誘いしました!
私が作ったバターをのせたホックホクのサツマイモとジャガイモ……バターがキラキラ。ホクホク、うまうま!
バターの塩味が、イモの甘さを引き立てていて……! おいしかった〜。
あと、焼きマシュマロもやった!
イモが焼けるまでの間に【浄化】で綺麗にした細長い枝にマシュマロを刺して、焚き火で焦げないように気をつけながら、遠火の弱火でじっくりと――根気が要る……。
だから、出来上がりが最高だ!
ふわふわ、トロッと。みょーんって伸びて、ちょっと驚いた。結構、伸びるんだね……!
……チョコのせたら、もっと美味しくなったかなぁ……。
シャンプーされるのが嫌で逃げた『従魔』のサーベルタイガーの幼獣が、甘い匂いに誘われて現れた……! ――ところを捕獲!
ガシッと! 逃さないよ?
落ち葉と、雪で濡れた土の上でゴロンゴロンして汚れたから、ね……。キレイ、キレイしよーねー。
◆
次の日、空調関係の魔道具は正常に作動していて――暖かかったです。
どうも昨日は、予想よりも気温が下がったようで、魔道具が対応出来なかったらしい。
雪、降ったもんねー。
――というか魔道具……予想して、自動で室内温度調整してるの……?
……この魔道具作ったの、転生者……
◆
いつものように朝食を終え、勉強のため子供部屋へ――
「……ふくが、たくさん?」
扉を開けてもらった私の視界に、子供服が掛かったハンガーラックがズラッと。一、二、三……七?!
あれれぇ〜? おかしいなぁ? 昨日はハンガーラックなんて、無かったぞぉ〜?
おーっとぉ? よく見たら、帽子や手袋なんかの小物や、靴もあるぞぉ〜? どーゆーことだぁ〜??
――なんて、すっとぼけたことを考えながら横の老執事と、後ろの護衛さんを見る。
あれ? 何故か辺境伯とハニーさんとメイドさん(二人)もいる……。
大人六人を見ながらラックを指差す。
「……これ、なに?」
「坊ちゃまの冬服ですな」
「ふゆふく……」
ラックに視線を戻す。
たしかに最近、寒くなってきたけど。
最近、厚手の服になってきてたなぁって思ってたけど。
「いつ、かったの! ボク、しらないよ?!」
振り返り、また大人六人を見ながらラックを指差し、叫んだ。
採寸された記憶がございませんが?!!
え? 私、成長してないの……?
――老執事が言うには、少しずつ用意して、衣替えをしていたそう。
サイズは、日々の着替えで「少し小さくなってきたかな?」で、ワンサイズアップしたり。ちょっと大きかったら「重ね着にして、外遊び用にしよう」とかしてたらしい。
……なるほど?
――サイズアップってことは、ちゃんと私、成長してますね? ……よかった〜。一安心☆
「……こんなに、ひつよー?」
「お前の好みもあんだろ」
「……それは、まあ……」
……色は、なくはないけど……。着れればなんでも――――あぁ……“着れればなんでもいい”ってところが私の悪いところだ……。ぐはッ。
本日の私のお仕事は――着せ替え人形のようです。チーン。
*
*
モッコモコ。
ウインドブレーカー(上下)みたいな感じ。ただしモコモコである。ムートンブーツっぽい靴も履いてるから、足もモコモコだ。
……ちょっと太っちょさんになった。転がっても痛くなさそう……。
「んー……これは、ちょっと、うごきにくそー」
「次」
寒いお外を歩く時はいいかも。触り心地(内側)は良い……。
ふわふわモフモフ〜。
薄ピンクと白のマーブル柄のポンチョ。同系色のマフラーと手袋もある。可愛い!
くるり〜んと回ってみる。
「……ちょっと、ながい?」
「裾上げに回して〜」
フードが付いてて、良い感じ。これも、触り心地が良き!
屈伸、屈伸。
これはシンプルな黒色のズボン。ただし、裏起毛である。温かい。
うん。しゃがんでも窮屈な感じが、ない!
「……いーかんじ!」
「色違い、いくつか用意して〜!」
「次ぃ!」
さっきのポンチョと、このズボンでお外に行くの、良い感じだと思う!
*
*
*
水分補給などの休憩を挟みつつ、辺境伯やハニーさん、メイドさんに色々服を選んでもらって試着をくり返し――――つーかーれーたー。
室内で着る服や、お外で遊ぶ用の服。手袋にマフラー、ポンポンがついた毛糸の帽子やブーツも選んで、やっと部屋に並んでたハンガーラックが半分になった。
は ん ぶ ん に な っ た 。
……そう、まだ半分だ。
そのラックを半目で眺めながら「……こんなに、いるぅ?」と、思わずポツリ。
私の呟きが聞こえたのか、ハニーさんに「何があるか分からないからね〜」と言われた。
ぐうの音しか出ない。ぐぅ……。
「……あ、そーだ! パジャマに、ズボンほしー」
老執事に希望を口にする。
いまだに、ひらひらワンピースみたいなやつだ。厚手で長袖にはなっているけど、足元がすーすーする。
「そうですね、お腹を冷やしてしまいますね――本日中にご用意いしましょう」
「ありがとー!」
できれば、大人と同じ型のパジャマがいいなぁ……。自分でボタン、しめますからー!
とりあえず、選んだ普段着たちは寝室に運ばれることになった。大移動である!
お外に行く用の服は、このまま子供部屋に収納です。
◆
昼食の後は――――お仕事をする辺境伯に執務室に拉致られた。なんか久々の執務室だ。
「ふんふんふ〜ん♪」
私は、毛足の長いふかふかの絨毯の上に膝立ちして、テーブルに広げたスケッチブックに『クレヨンもどき』で絵を描いていた。
ソファーに座ってだと描き難いからだ。
う〜ん……少しは猫っぽく見えるかな……?
……鉛筆でデッサンから始めるべきか……。
唐突だが、炭酸が飲みたい……。
水色でコップを二つ。真っ直ぐなのと、丸みのあるグラスを描いて……っと。
水色と緑の線を引いて、薄く塗って……小さな丸を描いてシュワシュワの泡を表現。シュワシュワ、あわあわ〜っと。
緑の方に、黄色を薄く塗って……から、白を重ね塗り……して、バニラアイス! を乗っけて……っと。あ、赤でサクランボ! を、ちょん! と。
ストロー刺して、サイダーとクリームソーダの出来上がり〜♪ ――――見えるかな?
サイダーやソーダってあるのかなぁ……。最悪、炭酸水でもいい。
シュワッシュワが飲みたい……!
レモネードはシュワシュワしてなかったんだよねー。レモンシロップの水割りって感じだった。いや、美味しかったけどね?!
……私がお子ちゃまだから、炭酸飲料を出してもらえないのかな? …………可能性は、ある。
シュワシュワといえば、重曹とクエン酸でシュワっと出来たはず。
重曹……パンが作れてるから、ベーキングパウダーはあると思う――酵母の方……? いや、パンケーキ作ってもらったことあるから、あるかな。
クエン酸は……ちょっと分かんないから、レモン汁で代用するとして――いや、もしかしたらあるかも。
水垢落とすのに使ってる可能性――これは、要確認! 食用で存在してますように〜。
「“じゅーそー”あるなら、バスボム、つくれるのでは……?」
唐突に閃いた。
入浴剤はある。香りと色付きの粉タイプ。けど、バ◯みたいなブクブク〜ってするやつがない。
バスボムは重曹で作れるって聞いたことがある。
クエン酸も要るんだっけ……? またクエン酸かぁ……。あるかなぁ……あってくれー!
色付けは、“クレヨン()”を作る時に使った鉱物の着色料じゃなくて、試作クレヨン()で使った植物の粉末ならお肌にも悪くないのでは?
……お菓子に使う食紅の方が安全かな?
スケッチブックにグリグリ〜と丸を描き、着色に使う植物の名前を書いていく。
緑はヨモギで、紫はラベンダー。ピンクは赤をちょ……っとだけ入れるだけでいいとして、赤は……
「今度は何やるんだ?」
「ぴッ」
真上からの声に集中してたから驚いて、変な声が出る。
クレヨンで書いていた最後の文字が、驚いた拍子にグチャってなって読み難くなった。
元から読み難い? ……知らないなぁ……。
見上げると、辺境伯が私の隣にいて、上からスケッチブックを覗き込んでいた。
「パパ……」
恨めしそうな声が出る。
もぉ~! 気配を消して近づくの止めてって、何度言えば……。心臓に悪いんだってば〜。
……お子様、早死にしちゃうよ……?
集中してるお前が悪い? 私は悪くない!
「すまん、すまん」
「しゃざいが、かるい! わるいって、おもってなーい!」
そして私の頭を、髪がぐしゃぐしゃになるように撫でなーい!
「うんもぉ! やめてよねー」
クレヨンをスケッチブックの上に置いて、ぐしゃぐしゃになった髪を両手でてしてし撫でて直す。
「それで、何を作るって?」
「……ボクのはなし、きーてるぅ??」
ソファーに座った辺境伯が、私の両脇に手を入れ持ち上げると、膝の上に座らせる。
思ったことが直ぐ口に出ちゃう私も悪いけどさ〜……。
「……はぁ〜、もぉ……。バスボムってゆー、にゅーよくざい」
「……バス、ボム? ――入浴剤はあるだろ」
「シュワシュワ? して、からだが、あたたまりやすいんだよ。あと、おもしろい」
シュワシュワ〜、モクモク〜って言いながら手を動かして説明する。
一瞬、眉間に皺を寄せた辺境伯が「『シュワシュワ』で『面白い』からだろ」と呆れたように言う。
「てへ、ばれたか」
「『てへ』じゃねぇ……。――作れるのか? それ」
「……ざいりょーがあれば」
「……ふむ」
ただし、絶対ではない。
「へぇ〜」と、前世で記事を見ただけで、作ったことはない。
あと重曹とクエン酸+αで、ラムネ(お菓子)が作れるんだぜ……? シュワほろのラムネが……!
「桜が満開だー」「花見だー」と現実世界は春なのに――夏日だか、夏日近くになった場所もありますけどね。……まだ四月頭やぞ??
この物語は、しばらく冬が続きます……
(今、秋終わり〜初冬w)




