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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第12章

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565 馬を買いに

 ミリエルが小悪魔化しているような気がしないでもないが、苦い初恋を経験するもまたよしだ。オレも初恋は苦いものだったっけ。


 少年よ。たくさんの経験を乗り越えて立派な男に成るがよい。


「マスター、お待たせしました」


 職員たちがきたのでミレット商会に向かうことにする。あ、三人組はオレがこないから様子を見にきたそうだ。


 パイオニア五号はミリエルに運転してもらい、三人組を乗せて先にいってもらい、オレらはのんびり歩いていくことにした。職員に道を覚えさせるために、な。 


 とは言え、そう広い町でもない。十分もしないで到着してしまった。


 店先にはダインさんやミレット商会の主、ロダンさんが立っており、笑顔で迎えてくれた。


「お久しぶりです。活躍は聞いておりますよ」


「ええ、お久しぶりです。ロダンさんこそ活躍してそうですね」


 なんか体がふくよかになり、着ているものもなんかよさげになっていた。


「アハハ! タカトさんはお目がいい。さあ、中へどうぞ。職員の方も」


 人数が多いからどうするのかと思ったら店の裏に案内され、そこにテーブルが用意してあった。


「塩ミルクティーと揚げパンを用意しました」


 ん? 前きたときこんなのあったっけ? 羊乳入りの紅茶だったような記憶があるが……。


「タカトさんが教えてくれた塩を使った羊乳入り紅茶です」


 あー、スーテーツァイな。すっかり忘れていたよ。


 どれと飲むと、なかなか美味しかった。


「結構苦労したのでは?」


 オレは紅茶の素人だが、ここまでの味を出すには相当な試行錯誤があったことだろうよ。


「はい。この味を出すのに一財産使いました。ですが、ライダンドの名物になりました。タカトさんには感謝しかありませんよ」


「名物ですか。考えるところが違いますね。普通は儲けるために苦労するのに」


「もちろん、商売も考えていますよ。名物があることでライダンドの名が知れ、羊毛の名も知れ渡りますからな」


 へー。先を見た戦略的計画か。この世界の人もそんなこと考えられるんだな。いや、一流の商人はそれができるってことだろう。一流には気をつけないとな。


「まあ、商売は商人に任せるとして、駆除員は駆除員としての仕事に励むとします。なにか有益な情報があればいただけませんか?」


 ラム酒を取り寄せてダロンさんの前に置いた。


「砂糖から造ったラム酒と言うものです。紅茶に入れると美味しいですよ」


 ストレートティーに混ぜると美味い。まさに午後に飲むと一段と美味いものだ。


「ほー。飲んでみて構いませんか?」


「どうぞ。ダインさんも」


 気になっているダインさんにも勧めた。


「これは、いいですね」


「午後の一時に飲みたいものです」


 やはり紅茶は午後に飲むのが美味しいものなんだな。


 他の者も飲みたいと言うのでラム酒を追加して皆に回した。


「そうそう、ゴブリンでしたな。最近は草原で見ることはなくなりましたな。ロズ村もここ最近はゴブリンを見てないそうです。ただ、狼は増えましたな。羊がよく襲われるようになりました」


 ギルドマスターが言っていたのと同じか。


 狼は専門外なのでライダンド伯爵や冒険者ギルドに任せるとして、平原にゴブリンがいないのなら東にある山にいるってことだ。


 春だから食うものもあるだろうが、数千のゴブリンを支える食料はないはずだ。溢れたら必ず平地に流れてくるだろうよ。


「少し、間引きする必要がありますね」


 固まっててくれるなら好都合だ。溢れる前に行動したほうがいいだろう。


「おれたちも連れてってください!」


「山ってあまりいかないから連れてってもらえると助かります」


「お願いします!」


 ほんと、大人になったものだ。将来有望だな。まあ、女のことは全然だけど。


「構わないよ。一緒にいくか。でも、その前に馬を買っておく。ゴブリン駆除から帰ってきてからは疲れるからな。ダインさん。お願いできますか?」


 なんでも馬を育てる一族を紹介してくれるそうだ。


「わかりました。ここから馬で半日の距離にある村なのですが、これからいきますか?」


「そうですね。馬で半日ならパイオニアならもっと早く着けるでしょうしね」


 あちらで一泊しても構わないだう。注意すべきは狼。人感センサーのライトを設置したら難なく対処できるだろうよ。


「わかりました。荷物をお願いしてもいいですか? いろいろ手土産があるので」


 構わないと返事をしてトレーラーを牽引したパイオニア二号を出してきた。


 全員で荷物を積み込んだら出発する。


 パイオニア五号はミリエルに任せ、二号はオレが運転。案内役は三人組だ。一緒にいきたいと言うんでな。


 先頭は三人組。次にオレ、ダインさん、ローガ、ダリ。最後はミリエル、マリト、ガルダ、サタナだ。


 道がよくて時速四十キロで走っても揺れが酷くない。やはり道は大切だってのがよくわかるよ。


 途中で小休止を挟み、十六時過ぎくらいに馬を育てる村が見えてきた。


「あれがマドット村です」


 木の柵と櫓が象徴的な村である。狼対策なんだろうか?


 櫓に見張りが立つが、よくきたな~ってくらいの感覚で手を振り、速度を落として開け放たれた門から村に入った。 

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