表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
シエイラ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1621/1624

1622 *シエイラ* 8 考えたくない

「これ、魔王と戦うヤマザキさんから贈られたお酒です。タカトがいうにはかなり美味しいとのことです」


 まずはお酒を領主代理様に渡した。


「たくさんあるので毎日飲めると思いますよ」


 適当に詰めたから何本かはわからない。とりあえず出してみた。


「こんなにか?」


「はい。パレットで送られてくるのでたくさん持ってきました」


 えーと。四十三本か。我ながら結構入れたものね。


「氷を」


 小間使いの方に氷を用意してもらい、さっそく飲み出す領主代理様。今日だけで数本は空になりそうね……。


 わたしはお茶をもらい、領主代理様が落ち着くまで待つとする。もう二本目に移っているわ。これでまったく酔ってないのだからバケモノよね。


「これはいいな」


「値段的にもいいものみたいですね。詳しくは聞いておりませんが」


 まず普通に生きていたら買うことがないものだと言っていたわ。


「だろうな。気に入った。また持ってきてくれ」


 さらに三本目に移っている。飲むの早くない!?


 五本目で満足したようで、次は炭酸割りにして飲み出した。


「で、なにかあったのか?」


 いつもの御用聞きとは違うと感じたようだ。本当に勘が鋭いお方だ。


「実は──」


 プランデットをかけてもらい、情報を渡した。


「……堕天使にライングル帝国、さ。また厄介なのが出てきたな……」


「はい。タカトとミリエルには考えがあるようなので、次に情報をお渡し致します」


「どうにかできると考えているわけか」


「体を壊しそうなくらいお酒に逃げていましたが、覚悟を決めたようで頭をフル回転させておりました」


「あいつは限界を越えると本当に恐ろしくなるな」


「無理しないか心配です」


 わたしには慰めてあげることしかできない。ミリエル並みに賢ければよかったのに……。


「お前はそれでいい。あいつは妙に大人であろうとしている。甘えたり慰められたりするのは恥と思っている。そんな男を包み込んでやれるのはお前だけだ。無理をしたら抱き締めてやれ。ダメなら許してやれよ」


 他の女をあてがえと、暗に言っている。


「わたしとしては構わないのですが、タカトの性格上、浮気はしないと思います」


「だな。あいつの性格では」


 自分だけ愛されている喜びはあるけど、それよりもタカトの心が守られることが大切だ。まったく、もっと軽く考えて欲しいものだわ。


「身持ちが固いのも考えものだな」


「サイルス様も身持ちが固いですよね」


 いや、もうミルクティーに浮気しているようなものか。糖尿になりそうな勢いでミルクティーを愛しているからね……。


「他の女に手を出したらチョン切ると言ってあるからな」


 可能にできる方なだけに乾いた笑いしか出ない。


「ま、まあ、サイルス様ですからね。他の女に手を出すところなんて想像できませんよ」


 三年以上、秘書みたいな立場にいて、サイルス様を見てきた。あの方は、領主代理様以外の女に意識が移ることはないでしょうよ。


「ふふ。そうだな。帰ってきたらたくさん可愛がってやろう」


 考えたくないのでお酒をいただいてお茶に注ぎ、一気に飲み干した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ