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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
シエイラ

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1619 *シエイラ* 5 くノ一

「なるほどね~。それは自棄になるのもよくわかるよ」


 わかるんだ。この人にも。わたしはまだ遠い国のお話しとしか受け取れてないわ。


「タカトとしては、ライングル帝国にケンカを売ろうとしているわけだ」


「遅かれ早かれだと思っています。なら、こちらから手を出して、時間を遅らせようと思っているみたいです。駆除員は五年も生きられない。なら、五年以内に死ぬようなことが起こるとも言えます」


「それが女帝とライングル帝国のどちらか、というわけだ」


「今のセフティーブレットなら二十万匹でも余裕で駆除できるでしょう。それ以上のゴブリンが動くとなれば女帝が出てくるしかありません」


 タカトやミリエルは女帝が出てくると見て、道を築いたり他の種族を仲間にしたりしている。どこから攻めてきても防ぐことはできるでしょう。


「ただ、その時期にライングル帝国が攻めてくることは避けたいのです」


「ライングル帝国は海の向こう。こちらにやってくるとしても時間はかかる、か」


「はい。その準備を一年か二年、遅らせようとしています」


 どうするかは聞いていない。ミリエルはわかってそうな顔だったけど。


「それで撹乱か。まあ、それくらいしかできないか」


「はい。ただ、暗殺者で死んだ駆除員も出たとかで、エルガゴラさんのメイド人形をマサトとわたしにつけれないかと、こうして相談をしに参りました。これ、タカトから参考資料にと渡されました」


 マジックバッグから箱入りの人形を出した。


「おー! なんて見事なフィギュアなんだ! 美の権化ではないか!」


 マリンたちのほうが見事だと思うんだけど、共感できないので黙っておいた。


「昼間は護衛や職員がいるのでいいのですが、夜となると訓練された者には勝てないと思うのです。エルガゴラさんなら夜に強い人形を作って欲しいのです」


「ああ、任されよう。夜に強い人形ならクノイチがいる」


「クノイチ?」


「女のニンジャをクノイチというのさ。タカトなら知っているから聞いてみるといい」


 タカトの世界のものなんだ。どんなのかしら?


「報酬はなにがよろしいでしょうか?」


 ゴブリン駆除をさせるのが一番の報酬なんでしょうが、今はどこもゴブリン不足なので、大して稼げないでしょうよ。


「それならレオナが乗れそうなバイクをもらえるか? 館までの道のりが大変そうなのでな」


 レオナが乗れそうなバイクね? タカトが乗っているバイクだと大きいか。子供が乗れそうなバイクってあるのかしら?


「わかりました。わたしはわからないので、タカトに訊いて用意します」


「ああ、頼むよ。一人を作るのに十日から十五日はかかる。それまではそちらで警護してくれ」


「わかりました。ありがとうございます。他に必要なものがあれば遠慮なく言ってください」


 目的は果たしのでエルガゴラ邸をあとにした。

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