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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
シエイラ

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1614/1627

1615 *シエイラ* 1 ホーム

「ライングル帝国と敵対することになると、館やミサロの警備を厳重にしないとならなくなる。イチゴをミサロにつけるとしよう」


「そうですね。わたしたちの中でミサロが一番狙われやすいですからね」


 ほんと、この二人の頭の中はどうなっているのかしらね? わたしもなんとなくならわかるのだけれど、所々、言葉にならないところを二人は理解しているわ。


「イチゴを呼ぶにしても時間がかかるな」


「イチゴなら戻っているわよ。ガレージで見なかった?」


 少し前からイチゴをホームの中に入れていたんだけど。


「え、いたっけ? まったく気づかなかった」


 驚くタカト。本当に気づいてなかったようだ。玄関のところに立たせていたのだけれど……。


「タカト、マリンやカレンと区別ついてないんじゃない?」


 ライガが首を傾げている。


 いや、そんなことある? 顔はもちろん、髪だって体格だって無駄に違う。製作者の趣味が百パーセント出ているのがわたしでもわかったわ。


「……い、いや、人形に興味ないし……」


 人形に興味がなくても区別はつくでしょうに。さっきまでの賢そうな会話はなんだったのよ……。


「まあ、タカトらしいわよね」

 

 賢いところがありながら鈍いところもある。そこが愛嬌になるのがタカトの魅力を高めているのよね。の、惚気ではありませんから。


「ま、まあ、イチゴがいるならミサロの護衛に当てる。館はシエイラに任せていいか? ニャーダ族の女性陣を上手く使ってくれ。真っ先に狙われるのは真人だろうからな。シエイラも護衛をつけろよ。なんならエルガゴラさんに護衛メイドを造ってもらおうか」


 あの人か~。あまり、ではなく、まったくわからない人なのよね~。


「エルガゴラさんは、なにしている?」


「屋敷に住んでから姿は見てないわね。メイドのレオナなら館の売店にきているのはたまに見るわね」


 レオナともあまり繋がりがないから挨拶を交わすくらいだ。


「それなら……」


 タブレットをつかみ、なにかを探し出した。


「うーん。こんなのでいいか? エルガゴラさんの趣味、もっと聞いておくんだったな。まあ、それっぽいのでいっか」


 なにかをポチると、テーブルの上に箱が何個か現れた。


「なんです?」


「戦闘メイドのフィギュアだな。これをエルガゴラさんに渡して、真人とシエイラの護衛人形を造ってもらうとしよう」


 透明なフィルムの中には精巧で派手なな女の子の人形が入っていた。


「レオナがこんな格好していたわね」


 実用性があるのか謎だけど、若い子にはなぜか人気で、街の針子にお願いしているって話を聞いたことがあるわ。


 ……理解できないわたしは歳を取ったからなのかしらね……?


「あと、これも渡してくれ」


 いつもタカトが見ている銃の雑誌も渡された。


「夜の警備もできるようにしてもらってくれ。人形なら気配もないだろうからな」


「エルガゴラさん、引き受けてくれるかしら?」


「報酬がなくなったら優先的に駆除に連れていくからお願いしますとでも言ってくれ。来年辺りにはゴブリン牧場ができているだろうからな」


「それなら館の職員もお願い。駆除したいって言われているのよ」


 給金で異世界のものを買えるようにはしているけど、全員に行き渡る量はない。稼いだ者には自分で買ってもらうようにお願いしてても毎日使うとすぐなくなるのよね……。


「それならガーゲーに連れてくるか。近くにエサをばら撒けばまた増えるだろうしな。なんなら職員をガーゲーに配置して、ゴブリンを増やす仕事をさせるか」


「それはいいわね。話し合ってみるわ」


 セフティーブレットに入りたい者は増えている。まずはベテラン職員を送ればいいでしょう。


「ああ、お願いするよ」


 各自の状況も聞き、その日はホームに泊まることにした。久しぶりにタカトを慰めてあげないとね……。

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