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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第31章

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1610 記憶が失いかけている

 パレット三枚入るようになった。


「出荷を思い出すな~」


 手伝いでやった出荷搬送。あの工場内と繋ぐエアーシャッターがあった……なんて言ったっけ、あそこ? もう忘れ始めているよ。


「……同僚の名前も怪しくなってきたな……」


 前の世界の記憶が薄れてきている。十年以上、働いていた場所なのにな。悲しいぜ……。


 重ねたパレットをボックスロッカー……と言えなくなったが、まあ、ボックスロッカー改と呼称しておこう。


 パレットを三十枚。これだけあれば充分だろう。


 ドア──ってか扉を閉める。


「パレットを入れたので出してください」


 モニターに映るアズさんに伝えた。


「わかりました。荷物を積んだら入れておきますね」


「ありがとうございます。他に必要なものはありますか? 薬とカロリーバーならすぐに入れられますが」


「今のところ足りております。次回、お願いします」


「では、用意しておきますね。山崎さんにお酒、助かってますとお伝えください」


「はい、しっかりと伝えておきます」


 失礼しますと、モニターはこちらから消した。


「なんかやたら品のある人だったな~」


 女王に仕えている人か? 久しぶりに緊張したよ。


「拡張してもらった分、ガレージの棚を増やしておくか」


 パレット三枚置けるほど広くなった。これならマンダリンも送れるな。空を飛ぶものがあった法が魔王との戦いに有利になるだろうよ。


「マンダリンを入れておくか」


 外に出て、タルガにガーゲーに戻ることを伝えた。


「はい! おれはここで修業しています!」


 巨人になって整備したからか、なかなか過ごしやすい場所になってきた。


 深い空堀もあるから一人でも問題ない。巨人になっている時間も二時間に達した。気をつけろよと残してガーゲーへと戻った。


「タカト。マーリャがきてくれとさ」


 ルスカルさんにそう言われて港にいってみた。


「おー。見違えるようになったな」


 改造を始めて……何日だ? 十日、いや、それ以上は過ぎているはず。計画とおりの日数になったのかな?


「マーリャさん。お疲れ様です」


「お疲れ。大まかな改造は終了したわ。あとは実際に乗って確かめて欲しいのよ」


「わかりました。明日の朝から出港してみますよ」


 一日走ってみればわかるだろう。


「一応、水と食料を積み込みますね」


「水は満タンにしてあるわ。カロリーバーも満杯にしておいたわ」


「厨房はすぐにでも使えるので?」


「問題ないし。ただ、調理具はまだ用意してないわ。本出港までには揃えておくから安心して」


 それなら一日分の食料を積めば問題ないな。


「マンダリンは積みました?」


「まだよ。二十台は積めるようにしたから」


 二十台は積めても乗り手がいないのが難題、なんつって。失礼しました。


「ありがとうございます。これで疲労を労ってください」


 梅酒を取り寄せてマーリャさんに渡した。


「じゃあ、一通り見てきますね」


 ニュールーズクーズ・ラグルスに乗り込んだ。

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